夏休みは子どもと過ごす時間が増え、イライラすることが増えますよね。イライラ解消法は巷に溢れていますが、実は絶対に押さえてほしいポイントが1つあるんです!そこで今回はイライラ対策の基本中のキホンをお伝えします。 |
【目次】
1.夏休みのイライラ対策で一番大事なこととは?
今年は新型コロナの影響で地域にバラツキがありますが、おうちで過ごされることを選択された方も少なくないと思います。
子どもが家にいると、自分のペースで動けなくなることにストレスを感じる場面も多いですよね。
発達障害の子どもはエネルギーが有り余っていたり、こだわりが強かったりといろいろな特性を持っています。
1日中一緒にいるお母さんはどうしても体力的にも精神的にも疲れる場面が増えがちです。
家にいても煮詰まるからと、1日に何回も暑い中外出をすることもあるかもしれません。日中はなかなか自分の時間が確保できない!とやりたいことが溜まってしまい夜寝るのがついつい遅くなってしまうこともあるかもしれません。
こんな風に、発達障害の子どもの対応に追われてついつい自分の体調管理が後回しになっていませんか?実はお母さんの体調が万全でないことはイライラしてしまう原因の1つなんです。
発達障害の子どもは基本的にマイペースです。お母さんの体調不良にも構わず動き回ったり、こだわりを譲ってくれなかったり…いつもは「まあいいか」と思える子どもの行動にも体調が悪いときはイライラしまう可能性が高くなります。
また普段は応じてあげられる何気ない子どもの要求にも「それくらい自分でしてよ!」とイライラしてしまうこともあるかもしれません。
つまりイライラ対策を考える上で、お母さんの健康状態というのはとても重要な項目なんです。
お母さんのストレス対策は巷にたくさん溢れていますが、まず大事なのはお母さんがしっかり体調管理をすることなんですよ。
2.お母さんのイライラは子どもの発達にも大きく影響!?
先ほどイライラ対策の第一歩がお母さんの体調管理であるとお伝えしました。実はお母さんの体調が万全でないことは、お母さん自身の気持ちがイライラするだけでなく、発達障害の子どもの発達にも大きく影響します。
それはお母さんが体調を崩していると、発達障害の子どもにとってとても大事な肯定的なコミュニケーションを行うことが困難になるからです。
脳を発達させるために必要なのは、子どもに行動させることです。
子どもへ行動を促すためには、できているところをしっかり褒めてやる気を引き出してあげることが必要になります。
しかしお母さんの体調が悪い場合…
・喉が痛い・咳が止まらないのでそもそもしゃべるのが辛い
・頭が痛いので子どものできているところを見つける気力がない
・熱があるととにかくしんどいので余計な行動を取りたくない。部屋が散らかっている様子を見るだけでうんざりするなど、子どものできていないところばかりに目が行ってしまう
という状態になってしまいます。こんな風にお母さんの体調が悪いと発達障害の子どもに肯定的な声かけをすることが困難になってしまうんです。
その結果、子どもの発達に影響してしまうことになるのです。
3.夏休みのストレス対策の鉄則はコレ!
では、夏休み中にお母さんにしてほしいイライラ対策とは何でしょうか?
それは自分の体の特性を理解して対応法を知っておくということです。
発達障害の子どもの発達を考える上で大事なことは、子どもの特性をきちんと理解してそれに合った対応をすることです。子どもの特性は脳の働きが関係しており、いくら叱っても本人にもコントロールができないものだからです。
これはお母さんの体も一緒です。体質はある程度改善できる部分もありますが、基本的には生まれ持ったもので本人の気合でどうにかなるものではありません。
体調管理を考える上でまず大事なのは自分の体の特性をしっかり理解すること。そして対処法を見つけておくことです。
ちなみに、私の場合だと
・生理前に食欲が増加する傾向があり、甘い物を食べ過ぎると生理痛がひどくなることが多い
→食べるときは果物や干し芋など砂糖が含まれていないものを食べる
・生理中は胃腸の調子を崩しやすい
→冷たい飲み物を取らないようにする
・就寝時刻23時超えが数日続くと風邪を引く
→3日目あたりで22時前には寝るようにしてリセットする
というような感じです。ちなみにこれはあくまで私の体の反応と私に合った対応法です。
食べ物に敏感なのも、胃腸が弱いのも、睡眠不足に弱いのも昔からの体質です。大丈夫な人は大丈夫なので、なかなか分かってもらえないこともあるのですが、発達障害と同じで本人にはどうしようもないことです。
ただしここも発達障害と同じで、自分の体質をきちんと理解しておくことで、大きく体調を崩さないために対応を考えることはできます。
自分の体の特性を理解する上で、大事なのは「ここまでは大丈夫だけれど、ここのラインを超えると危ない」という基準をつかんでおくことです。
私の例だと「就寝時間が22時だと大丈夫だけれど、23時以降が3日以上続くと危ない」という部分です。
こうやって具体的に基準をつかんでおくことで体調を大きく崩してしまう前に対処することができるようになります。
ただし、どんなに気を付けていてもお母さんも人間なので体調を崩すことはあります。そんなときは一人で頑張らず、ご主人に協力してもらうなど周りの人にも助けを求めてくださいね。
いかがでしたか?発達障害の子どもを持つお母さんはどうしても自分のことは後回しになりがちです。
でも、まずはお母さん自身が自分の体の特性を理解しておくことが、イライラを減らすことにつながり、子どもの発達にも影響してくるんですよ。
お母さんの体調が安定していれば、思いっきり子どもと楽しむこともできます。
忙しい夏休みだからこそ、お母さん自身が体調管理をしっかりして、笑顔で毎日を過ごしてくださいね!
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)