感想文が書けない!発達障害の「感想が思いつかない」子どもの感想文サポート術

 

発達障害・アスペルガータイプの子どもが感想文が苦手でお困りのことありませんか?読書感想文が書けないのは本を読んでも「感想が思いつかない」「感想がない」ことが原因の一つです。楽しく感想を引き出し、文章力をつける読書感想文のサポート方法をお伝えします。
 
 

【目次】

1.発達障害・アスペルガータイプの子どもは本好きなのに感想文が苦手⁉
2.アスペルガータイプの子どもが読書感想文が書けない理由
3.子どもの「感想が思いつかない」「感想がない」を解消する感想文サポート術
◆子どもが話したことをお母さんがメモする
◆メモを整理して文章を組み立てる

 

1.発達障害・アスペルガータイプの子どもは本好きなのに感想文が苦手⁉

 
 
長期休みの宿題の難関といえば「読書感想文」ですね。
 
 
読書感想文というと、なかなか進まない。やる気が出ない。後回しにしがち。
 
 
アスペルガータイプの子どもも然りです…ちょっと早いですが、今から対策を知っておけば安心。
 
 
発達障害グレーゾーン。その中でもアスペルガータイプのお子さんが楽しく読書感想文が書けるようなテクニックをお伝えします!
 
 
アスペルガータイプの子どもは、本が好きで集中力もある。というイメージがありますね。
 
 
それはなぜかというと、脳の特性で前頭前野の発達が他の部位より進んでいるのです。これが得意分野となります。
 
 
得意なことなので、自分でどんどん知識を入れ、深めています。
 
 
例えば、
 
 
①小さな時から何ページもある本を自分で読んでいる
 
②図鑑などに食いついて離れない
 
③こちらが話しかけていることさえ、気づかないくらいの集中力!
 
④自分の知っていること・得意なことを話させたら、ピカイチのトーク力かも!?
 
 
このようにアスペルガータイプの子どもの頭の中は私たちが思っている以上の世界が広がり、たくさんの知識でいっぱいです!
 
 
ここでひとつお伝えしたいのですが、
 
 
アスペルガータイプのお子さんは知識をそのまま覚えるのはとても得意です。
 
 
例えば、国語辞書に書いてある言葉の意味をそのまま覚えているので、難しい言葉を使って会話をします。得意なことを話していても、その場の状況に合わせるのではないため、少しつじつまが合わない時もあります。
 
 
要するに、文章を理解して読むというよりは言葉の意味や文字・イラストなどを覚える力が優れているのです。
 
 
 
 
では、読書感想文は得意なのでしょうか?
 
 
実は、アスペルガータイプは本は好きだけれど「感想が思いつかない」「感想がない」ため読書感想文が苦手で書けないです、という子が多いのです…
 
 
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2.アスペルガータイプの子どもが読書感想文が書けない理由

 
 
発達障害・アスペルガータイプの子どもが本は好きだけれど読書感想文が書けない理由は、頭の中に知識はたくさんあっても、その情報を整理することが苦手だからです。
 
 
情報整理することが苦手だと、最初にどうやったらいいかわからない!という気持ちが強くて動けなくなります。
 
 
また本を読んだことをそのまま記憶し、自分の感情を意識しないこともあり、その本に対する「感想が思いつかない」「感想がない」と言うお子さんもいます。そして、答えのない課題というのも苦手です。
 
 
 
 
アスペルガータイプのお子さんは本を選ぶのはさほど問題にはならないと思いますが…もし、迷うようであれば自分の好きな分野の本を選べば本人も読み進めやすいですね。
 
 
本を読み、お子さんの感想を引き出して、一気に読書感想文を書いてほしいところですが…こちらの思惑通りには動いてくれないことも多いです。
 
 
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3.子どもの「感想が思いつかない」「感想がない」を解消する感想文サポート術

 
 
読書感想文が苦手な発達障害・アスペルガータイプのお子さんでもサポート次第で、楽しく感想文が書ける方法があるのでお伝えしていきます。
 
 

◆①子どもが話したことをお母さんがメモする

 
 
発達障害グレーゾーン・アスペルガータイプの子どもが「感想が思いつかない」「感想がない」と言わずにスッと動けるような作戦を立てていきます。
 
 
どんな方法かというと…
 
 
本を読み終わった後に本で得られた感想をお母さんが聞いてメモをします。
 
 
最初は、「面白かったよ。」しか言わないかもしれません。
 
 
これをメモ!
 
 
次に「何が面白かったの?」と聞きます。
 
 
「〜が面白かったんだよ!」
「そっか〜」メモ!
 
 
「〜って、どんな感じ?」
「うん、わかりやすいわ」メモ!
 
 
「〇〇くんはそこでどう思ったの?」
「そんな気持ちになったんだね!」メモ!
 
 
「もし〇〇君なら、どうする?」
「うんうん、これもいいよね!」メモ!
 
 
このようにどんどん続けていきます。
 
 
アスペルガータイプのお子さんは、意見されると否定されたと思ってその場で止まって進まなくなる可能性があります。ですから、ひたすら聞いていきましょう
 
 

◆②メモを整理して文章を組み立てる

 
 
メモがたまったら、これを構成していきます。
 
 
頭にある情報を整理するのが苦手な発達障害・アスペルガータイプのお子さん。なので、お母さんの力を借りながらメモをどういう順番に並べれば読書感想文が仕上がるのか一緒に考えます。
 
 
例えば、
 
(始め): 最も印象に残った場面
 
(なか): なぜ・どのように印象に残ったのか?
 
「もし自分だったら〜/実は自分も〜」と書くと惹きつけられますね!
 
(おわり): 本を通して考えたことや学んだことを書く。
 
 
という順番はいかがでしょうか?
 
 
こんな風に感想を聞いていくと、感想文となっていきますよね!時々、本のあらすじを書いているお子さんもいますが、読書感想文ですから感想を述べていきたいものです。
 
 
やり方さえ分かってしまえば文章が書けないアスペルガータイプのお子さんも記憶に残り自分でパターン化して、読書感想文も困らなくなるのです!楽しく、遊びの感覚でやることで、より脳も活性化し記憶にも残っていきますし文章力もついていきますよ。
 
 
 
 
読書感想文をお母さんと一緒に取り組むことで今年の長期休みの読書感想文は自らやってくれるかもしれませんね!ぜひ、参考にしてください。
 
 
読書感想文や絵日記のサポート方法についてはこちらでも詳しく解説していますので、ぜひお子さんに合った方法を見つけてくださいね!
 
 
 
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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