かんしゃくがひどくて専門家に相談したら「様子を見ましょう」って言われちゃった!そんな経験はありませんか?いま必要なのは「様子見」じゃなくて「子どもに自信を授けること」。ママがかんしゃくの仕組みを知って減らしていきましょう。
【目次】
1.かんしゃく勃発で家中の窓閉め、卒業しましょう
2.発達障害キッズのかんしゃくは、「自信不足」が原因のひとつ
3.かんしゃく癖を抱えたまま入学した自閉症スペクトラムの娘
4.「ほめる」とは、「全部できてからほめる」じゃないんです!
①日ごろからこまめにほめる
②始まったらスルー
③泣き止んだらほめる
1.かんしゃく勃発で家中の窓閉め、卒業しましょう
まもなく夏休み。日中はムシムシしますが、朝晩は窓を開けるといい風が入って気持ちがいいですね。
ご近所さんから、笑い声やお皿を洗う音が聞こえてくるのも、ほのぼのと良いものです。
そんな中、我が家からとどろくのは、子どもの金切り声!
かんしゃく勃発で慌てて家じゅうの窓を閉めてまわった経験はありませんか?
「また〇〇さんちのお子さん…」って思われてるんじゃないかしらって、肩身の狭い思いをしていませんか?
繰り返すと、かんしゃくを起こしやすい脳になってしまうので、今すぐ対応が鉄則です。
晩夏の夕涼みには、安心して窓を開けられるようになりますよ。
2.発達障害キッズのかんしゃくは、「自信不足」が原因のひとつ
自閉っ子には、かんしゃくを起こしやすい脳の特性があると言われています。
癖になってしまわないようにするのが大切です。
なぜかんしゃくが起きてしまうのでしょうか。
やってみたいことがあるけど自信がない
↓
「ママやって!」
↓
ママが思った通りに動いてくれない
↓
言葉でうまく表現できない
↓
かんしゃく勃発!
このように、かんしゃくを起こしやすい自閉っ子は、自信が育っていないことがよくあります。
ですので、かんしゃくを起こしやすい自閉っ子には、ママの声かけで「自信」を育てていきましょう。
年齢が上がれば自然に減るわけではありません。
「様子を見ましょう」というアドバイス(?)には、注意が必要です。
3.かんしゃく癖を抱えたまま入学した自閉症スペクトラムの娘
私の娘は知的障害のある自閉っ子で、支援学級に通う小学校4年生です。
うまくしゃべれなかったので、幼児期はとにかくかんしゃくがひどかったです。
まずなんでも「ママやって」。そしてママが思い通りに動いてくれなければかんしゃくを起こす。
家でも外でもひっくり返ってギャン泣きするので本当に苦労しました。
療育にもたくさん通っていたのですが、かんしゃく癖がついたまま小学校の支援学級に入学し、相変わらず家でも学校でもかんしゃくが起こっていました。
ちょうどその頃出会った発達科学コミュニケーション。
講義で習ったとおりにほめ方を変えると、嘘のようにおさまったのです。
私も娘をほめてはいました。何が決定的に違ったのでしょうか?
4.「ほめる」とは、「全部できてからほめる」じゃないんです!
自信を養い、かんしゃくを減らすための声かけのコツ3つをお教えします。
◆① 日ごろからこまめにほめる
かんしゃくが起こっていない時にこそ、できていることに注目して声をかけます。
「もう朝起きたね!」
「椅子に座っているね!」
「ごはん食べようとしているね!」
と、こまめにほめましょう。プロセスをほめていくのです。
100%ご飯を全部食べてお皿を片付けてからほめようとしても、自閉っ子の場合は、全部できるとは限りません。
待っていたら、ほめるタイミングを逸してしまいます。
◆②かんしゃくが始まったらスルー
それでもまだ、かんしゃくが起きてしまうことはあるでしょう。
始まってしまったら、ママがオロオロしたり、怒ったりすると逆効果です。
火や刃物、危険なものが周りにないことを確認して、子どもの安全を確保出来たら、かんしゃくはスルーして、いつも通り家事を始めましょう。
途中で対応したくなるかもしれません。おさまるまで30分以上かかるかもしれません。
でもここはグッとこらえて、自分で自分を立て直せる力を信じて「穏やかに」待ってくださいね。
これが正しい対応法だと、ママこそ自信を持って、「落ち着いて」待ってください。
◆③泣き止んだらほめる
子どもが、自分で自分を落ち着かせることができたらすぐにほめましょう。
「自分で落ち着かせられたね!」でもいいですし、「お水飲もうか!」など、気分転換を促してあげてもいいですね。
かんしゃくにお困りのお母さんは、上手なほめとスルーで自閉っ子の自信を育てていきましょう!
手を洗おうとしたら「もう洗うんだね!」
洗面台に立ったら「いいね!」
手を洗ったら「気持ちいいね!」とハイタッチ!
以前は全部洗い終わったら「できたね」とほめていましたが、洗う前からこまめにほめていったのです。
3日も経つと、手を洗うひとつとっても、「ママ、ママ!」と呼んでいた娘が、自分で手を洗うようになったのです。これには驚きました。
なんでも、やろうとしたらほめて、やり始めたらほめて、やり終わったらほめて、を繰り返すことで、自信がつき、かんしゃくも減っていきます。
小さなことでもほめるていると、家の中が明るくなるという嬉しい副作用もあります。
ぜひ家族みんなでほめあってくださいね。
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