娘は現在、小学校2年生です。 最近、試し行動とも思えるような娘の乱暴な言葉遣いに悩んでいます。いつもバトルになり不穏な空気になります。何か良い接し方はありますか?
8歳・女の子のママ
今までの言葉遣いとは違う子どもの態度に戸惑ってしまいますよね。ちょうど年齢的にも中間反抗期に入っている頃だと思います。今回は我が家で子どもに接する際に心がけていることをお伝えします。
発達科学コミュニケーションリサーチャー みずおち梨絵
【目次】
1.中間反抗期って知っていますか?
中間反抗期ってご存知ですか?
赤ちゃんのときに「イヤイヤ期」と呼ばれる時期を経験した方も多いと思います。この赤ちゃんのときの「イヤイヤ期」が第一次反抗期と呼ばれます。
そして、小学生の高学年から中学生の時期にあると言われている第二次反抗期というものがあります。ちょうど思春期と言われる時期に相当するものです。
このどちらの時期でもない間の期間にある反抗期が「中間反抗期」と呼ばれるものになります。
個人差はあるかと思いますが、期間でいうと幼稚園の終わり頃から小学生の低学年・中学年のときと言われています。
赤ちゃんのイヤイヤ期がやっと終わり、落ち着いてきたかな?と思う頃に、また反抗的な態度に疲れている方も多いでしょう。
急に言葉遣いが荒くなったり、親の話しを無視したり、反抗的な態度に戸惑ってしまうことがあります。
しかし、これは子ども自身がまた一つ大人への階段を登ろうとしているのです。自分で決めたり、考えたりして行動していきたい!という自立心への芽生えでもあります。
また、親や周りへどこまでなら許してもらえるのか?という試し行動の一つとも考えられています。
日々、顔を合わせればバトルに発展してしまうご家庭もあるかもしれません。急に子どもの態度が変わったことで驚くこともあるかもしれません。
しかし、これも子ども自身が自立しようとしている通過点なのだということを理解して、見守っていけたら今後の親子関係も変わってくるのではないでしょうか?
今回は、ちょうど中間反抗期に入ってきた小学生の娘を持つ私が、娘と接する際に心がけていることをお伝えします。
2.試し行動とも思える娘の態度
ここで私の話をさせていただきます。私にも小学生の娘がいます。
ここ最近では特に言葉遣いが荒くなってきたり、家族の話を無視したりする行動が目立ってきました。
例えば、
・何かを伝えたときに聞こえているのに返事をしない
・すぐに舌打ちをする
・頻繁に口答えをする
これが、全て今の我が家の娘の中間反抗期とも言える行動です。いえ、もしかするとほんの一部かもしれませんね。
日々、娘の反抗的な態度に接していて思ったことが、試し行動の一つなのだろうなと。久しぶりに幼少期の悩みに悩んだ試し行動を思い出しました。
しかし、小学生になった娘の今回の試し行動は違います。言葉が達者になった分、親に向けてくる反抗的な態度も言葉も辛辣です。
私も正直イライラしてしまうことも多くあります。ときには不穏な空気になってしまうときだってあります。
しかし、この中間反抗期が試し行動の一つでもあるとするならば、親の私がイライラするわけにはいきませんよね。
娘が自分自身に対しても、今後の道を模索している時期でもあります。そこに気が付いてから2つのルールを私自身に課して接するようになりました。
次項で説明していきます。
3.反抗的な小学生の娘に心がけている2つのこと
反抗的な態度にイライラするときもありますよね。しかし、今はこの2つで家庭内の不穏な空気を一掃しています。
実際に、この2つを意識して接するようになってから、娘の乱暴な言葉も態度の回数が激減しています。
◆①同じ土俵に上がらない!
タイトルの通りです!
イライラして荒ぶった態度をとっている目の前の子どもと同じ土俵には上がらないことです。
乱暴な態度や言動で、親に対して挑発的な試し行動を繰り広げる子どもに頭にくる気持ちは痛いほどわかります。親も忍耐の時期でもあるでしょう。
しかし、それ以上はないよ!と言う限度を超えた態度が見えた場合には、必ず注意することが必要だと思います。
例えば、人や自分を傷つける言葉を発したときなど。これは、試し行動の視点から善悪の線引きをするためです。
その善悪の線引きを伝える際にも、冷静に落ち着いて伝えることを気をつけています。
その限度までは、同じ土俵に上がることなく、子どもの自立を応援するくらいの気持ちでスルーすることをお勧めします。
私はスルーしている間は、「あぁ、反抗できるくらい成長したんだね!」と思うようにしています。
◆②甘えてきたらとことん寄り添う!
乱暴で反抗的な態度をとってはいますが、まだまだ目の前の子どもは小学生。可愛いときだって多くありますよね。
例えば、お風呂やトイレなど、家庭内でも、「怖いから一緒についてきて!」などと甘えることもあるでしょう。
そのようなとき、絶対に突き放したりしないようにしています。「普段、あんなに生意気なこと言うんだから自分で行けば!」と言う言葉も正直思い浮かぶときはあります。
しかし、絶対にそれは封印です。家庭内は常に子どもにとっての安全基地であるということを忘れてはなりません。
どんなに普段が反抗的であっても、甘えてきたらとことん寄り添ってあげることが重要です。このアンバランスを受け止めてあげることが後に大きな違いがあると考えています。
中間反抗期という少々ややこしい時期、忘れていた試し行動が違う形でやってくる時期、親子の関係性を試されている時期、この全てが大切な我が子の自立につながっているのです。
私たち親も、子どもの成長に合わせて接し方をアップデートしていかなくてはなりませんね。まだまだ長い育児、一緒に頑張りましょう!
ちょっぴりややこしい小学生の対応はこちらの記事でも紹介しています。参考にしてみてください。
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)