知能検査WISC-Ⅳを受けて得意を再発見!わが子を伸ばすWISC-Ⅳの受け方徹底解説!

 

発達障害パステルキッズたちが一度は受けたことあるのが知能検査。その中でも就学に向けてそれぞれの持っている得意不得意を見極める検査としてよく用いられるWISC-Ⅳについて私の息子の経験をもとにお伝えしたいと思います。
 

【目次】

 
 

1.いよいよ春から1年生!みなさんは就学先を決定されましたか?

 
 
本格的な冬が到来し、寒い季節になってきましたね。
 
 
この寒い季節を越えればいよいよ暖かい春が来ます。
 
 
そして我が家の長男もついに4月に小学校に就学するんです!
 
 
 
 
我が家の長男は発達凸凹キッズで吃音があり、注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向を持っています。年少さんから療育に通ってきていました。
 
 
そのため私も就学に関してはだいぶ前から情報収集をし、何度も悩みながら少しずつ準備をしてきました。
 
 
この記事ではそんな長男の就学先を決定するにあたり受けたWISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)という知能検査について詳しくお伝えしていきたいと思います。
 
 
皆さんが少しでも余裕を持って就学に向けての準備ができるようにお役に立てれば嬉しいです!
 
 
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発達障害の子どもが受ける知能検査WISC-Ⅳってどんな検査?

 
 
皆さんはWISC-Ⅳという知能検査についてどれくらいご存じですか?
 
 
WISC-Ⅳは主に5~16歳を対象としていて、小学校就学前にお子さんの就学クラスを考えるときに利用されることが多い知能検査です。
 
 
言語性検査(言葉を使って出題し、言葉を使って回答するもの)と 非言語性検査(言葉ではないもので出題されて、言葉ではないもので回答するもの)が半分ずつの構成となっています。
 
 
4つの評価項目に分かれていて子どもの得意と苦手を見るテストです。
 
 
主に小学校や発達の専門医、療育施設などでも受けることが可能で時間にすると1時間~1時間半ほどかかるテストとなっています。
 
 
 
 
我が家は発達の専門医に通っていなかったので、言語指導で通院している病院か、通っている療育か、もしくは就学予定の小学校のいずれかで受けることを考え早くから情報収集していました。
 
 
しかし、市町村によっては満6歳にならないと小学校での検査をすることができないところもあります。私の住む市町村もそうでした。
 
 
また、通っている療育施設でも検査は可能でしたが、1回15分の個別課題の時間に行うので何回にも分けて検査しなければいけないとのこと。結局他での検査をすすめられました。
 
 
このように検査をすることができる機関があっても条件的に合わないこともあるのです。
 
 
最終的に我が家の長男は、6歳の誕生日がきてすぐに小学校で検査を受けました。
 
 

3.WISC-Ⅳで何がわかるの?評価される4つの力

 
 
それでは先ほどお伝えしたWISC-Ⅳの評価の項目を詳しく見ていきましょう。
 
 

◆言語理解

 
 
事実や思考の内容、概念など言葉で理解したり表現したりする力。
 
 
言葉を使って考える力が弱い場合
 
 
・作文を書くのが苦手
 
・音読ができても内容を理解していない
 
・自分の気持ちをうまく伝えることができない
 
 
などの困りごとが出てきます。
 
 
反対にここが得意な子は言語能力が高く、物事を論理的に考えることが得意なので、本に書いてあることを自分の言葉で説明することが得意だったりします。
 
 

◆知覚推理

 
 
目で見た情報を正確に把握して処理する力。
 
 
目で見た情報を処理する力が弱い場合
 
 
・算数の図形の問題が苦手
 
・初めての場所が苦手
 
・字が汚い
 
・漢字学習が苦手
 
 
などの困りごとが出てきます。
 
 
反対にここが得意な子は観察したことを分析するのが得意なので、おもちゃや機械を分解することが好きなお子さんが多いです。
 
 
 
 

◆ワーキングメモリ

 
 
情報を一時的に記憶して作業する力で、頭の回転の速さや考えをまとめる力。
 
 
ワーキングメモリの中には視覚系のワーキングメモリと聴覚性のワーキングメモリ二つあり、視覚と聴覚どちらで情報を受け取り処理するかによって異なります。
 
 
WISC-Ⅳで測れるものは聴覚性のワーキングメモリで耳で聞いた情報を一時的に覚えて使う力を見ます。
 
 
聴いた情報を覚えて使う力が弱いと
 
 
・指示通りに行動できない。
・話の聞き漏らしが多い。
 
 
などの困りごとが出てきます。
 
 
反対にここが得意な子は頭の回転が速く、考えをまとめることが得意なので効率よく物事をこなすことができます。
 
 

◆処理速度

 
 
単純作業の効率性や情報処理の効率性。
 
 
目で見た情報をもとに単純な作業を素早く正確にこなす力。
 
 
見ながら素早く手を動かす力が弱いと
 
 
・板書を書き写すのに時間がかかる
 
・決められた時間で課題を終えられない
 
・テストを時間内に終えられない
 
 
という困りごとが出てきます。
 
 
反対にここが得意な子は正確に早く作業がこなせるので、単純な作業でも集中して取り組むことができます。
 
 
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4.得意が伸びれば苦手も伸びる!支援につなげるための結果の活かし方

 
 
我が家の長男の検査結果は言語理解が一番高く、ワーキングメモリが一番低いという結果でした。
 
 
一概には言えませんがADHD傾向の子どもにはこのパターンの子が多いようです。
 
 
息子は全体的にもIQが低めで、支援級も視野に考えていった方がいいかもしれないと言うお話もありました。
 
 
しかし私が一番感動したのは、私が一番気にかけ療育を含め支援を続けていた言語の能力が一番高かったことです。
 
 
結果の説明をしてくださった先生も、
 
「今まで手をかけたから言語がこれだけ伸びているんですね。ほかの部分も手をかければ絶対に伸びますから。」
 
と言ってくださいました。
 
 
その結果を息子にも「今までとっても頑張ってきたからお話の力がとっても上がっているって!」と伝えました。
 
 
それが自信につながり、会話の中で息子が何か教えてくれたことに対して私が「そんなこと知っているんだね。」というと「お話の力が一番得意だからね。」という風に答えてくれることもありました。
 
 
私がこのWISC-Ⅳを受けて感じたことは、このテストは子どもの発達障害を診断するものではなく、子どもの得意を確認し、それを強みとしてもっと伸ばしていくためにあると言うこと。
 
 
また、何に躓いているのかを親や先生など支援する立場の方々が理解するためのものであると言うことです。
 
 
 
 
脳は得意な部分が伸びればそれに引っ張られて苦手な部分も伸びていくと言う特性があります。
 
 
結果に一喜一憂するためのものではなく、「じゃあどうする?」という視点で、どうやったら得意をどんどん伸ばしていけるのかを考えるためにWISC-Ⅳの結果を生かしていってほしいと思います。
 
 
ちなみに息子は。春から普通級で小学校生活を始めると言う決断をしました。
 
 
私たち両親と息子本人のこの決断をよかったと思えるようにこれからも息子をどんどん発達させたいと思っています!
 
 
これからWISC-Ⅳを受ける方も以前受けたことがある方も、結果の中には発達を促すヒントがたくさんありますからぜひ活用してみてくださいね。
 
 
 
 

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執筆者:神保早苗
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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