小学4年生くらいになると徐々に自立心が芽生える時期。そのタイミングで勉強が難しくなると自信が持てなくなる「10歳の壁」が立ちはだかります。今回はそんな苦手な勉強にも「できそう!」とやる気を見せて自信を取り戻せた秘策、お伝えします。 |
【目次】
1.小学4年生の娘の様子に不安を覚えました
小学校に入学した頃は、幼く頼りなかった子どもも小学4年生くらいになると、少しずつしっかりした面をみせてくれるようになりますね。
体力面や精神面での大きな成長を感じる分、学校の勉強も急に難しくなるので、うちの子ちゃんとついていけるかなと心配になるママも多いかもしれません。
実は、わが家の発達凸凹グレーゾーンの長女もちょうど小学4年生。
学習でのつまづきから、自信を失いかけている感じたことがありました。
先日のことですが、次の日にがい数のテストがあるとのことで、算数のプリント問題に取り組んでいた長女。
けれども、教えてもらったはずの解き方を忘れてしまったようで、苦労した問題も解答を見るとあちこち間違っています。
そこで、いつものようにパパに算数の解き方を教えてもらったのですが、今回はすっきりと理解ができていない様子がみられました。そのうち、
「もう、全然わかんない!」
「明日のテストは0点だ!」
「学校なんて行きたくない!」
「明日のテストは0点だ!」
「学校なんて行きたくない!」
そんな風に文句を言い出し、最後にはふてくされたように鉛筆を置いてしまいました。
勉強が少し難しく感じてきているようですが、このままでは苦手に対して自信を失ったまま。
もしかすると、他のことにも同じように投げやりになるのでは?と心配になってきます。
2.「10歳の壁」ってご存じですか?
みなさんは「10歳の壁」という言葉、お聞きになったことはありますか?
最近Googleなどの検索でも目にすることが増えて、気になっているママも多いかもしれませんね。
説明させていただくと、10歳の壁とは、9〜10歳の子どもに見られるつまづきや反抗的な態度のこと。
小学4年生くらいになると、ものごとを客観視することができるようになり、身体つきも大きくなって運動能力も発達してきます。
ただ、これまでよりも「できること」は増えてくるのですが、反面「できないこと」が目立ってくる時期でもあります。
主に生活面では、大人の意見よりも友達からどう見られるか?ということを過剰に気にしたり、
・友達と比べて自分はできない
・自分は持っていない
・自分はやった事がない
・自分は持っていない
・自分はやった事がない
そういった周囲との比較から自分はダメなんだと、悲観したり劣等感を感じたりする子が増えてくる時期なのです。
勉強面でも、特に算数では自分の経験したことのないイメージのしづらい問題が出てきて(億を超える数やがい数など)つまずくお子さんも多いと言われています。
娘の様子をずっとみてきた私の考えとしては、テストは何点だったとしても頑張って解いた事を誉めますし、宿題として出ていたプリントもどうしても取り組めないなら無理にやらなくても良いと思っています。
ですが、苦手に取り組もうとせずに「できない」と決めつけ、自信を失ったままにはしたくないのです。
3.やる気を失いかけた娘に実行した秘策
そこで、ある作戦を実行することにしました。
それは「次の日の朝、秘密の朝チャレンジしない?」という提案です!
わが家の娘の場合、苦手な勉強に対して
・わからない問題は解きたくない
・間違えるのは嫌だ
・だけど宿題をやらないのも嫌だ
・説明を聞いても理解できない
・間違えるのは嫌だ
・だけど宿題をやらないのも嫌だ
・説明を聞いても理解できない
こんな感情が渦を巻いてぐるぐるしがちです。
これは、本当に理解できないというよりも分からなかったことだけにとらわれて「もう無理、わからない!」と思い込んでいるのです。
このままでは、どんなに丁寧に説明をしたところで頭に入っていきません。
ですから、そのぐるぐるした思い込みを断ち切るために、一旦気持ちを切り替えて考えられるように促します。
1つ1つ「どうしたいか?」を分解しながら自分で決めさせることで「できない」の思考から「できそう!」の思考に変えていくのです。
・宿題は出したい?出したくない?
→出したい
(じゃあ、出すことにしよう)
→出したい
(じゃあ、出すことにしよう)
・一人でできそう?ママとやる?
→ママとやりたい
(じゃあ、ママと一緒にやろう!)
→ママとやりたい
(じゃあ、ママと一緒にやろう!)
・わからない問題はパパに説明してもらう?
→パパの説明は難しかったから無理
(じゃあ、わかりやすい動画を探そう!)
→パパの説明は難しかったから無理
(じゃあ、わかりやすい動画を探そう!)
こんな風に一つずつ「どうしたいか決める」そして「できないことへの解決策を決める」
分けて考えるきっかけを提案することで、「それならできそう!」に変換していきました。
4.見方を変えたことで得られた娘の自信
今は本当に便利な時代!分かりやすく教えてくれる算数が学べる動画がたくさん出てきますね。
娘は大好きなYoutubeの動画で、抵抗感もなく苦手な算数の解き方を探すことができました。
「この動画いいね!これ分かりやすそうだね!」
「ママも忘れてたけどこうやって解くんだね!」
そんな風に一緒に動画を見ながらプリントを解いたり、Web上に公開されている問題を解いたりして秘密チャレンジをすることができました。
そして、前の日より少し自信をつけた娘は、足取り軽く学校に向かい、心配していたテストは、
「1問もわからない問題はなかったよ!」
「100点じゃないかもしれないけど全部解けたよ!」
と笑顔で帰宅することができました。
テストの結果は何点でもOK。できそうな気持ちになって自分で朝勉強することを決めてしっかり取り組めた。
このプロセスは娘にとって大きな自信になりました。
また、「次また同じようにわからない問題があったら、一緒に朝チャレンジしてくれる?」と娘から聞いてくれました。
勉強のことになると、なかなか自分一人では問題解決が難しい娘。
けれどお手伝いで発生するちょっとした問題はいつも自分で解決しているのでその力がやり抜く力につながってきています。
「わからない」は成長のチャンス!
まずは苦手意識のある事からではなく、お子さんが喜んで取り組むことで問題解決の力、やり抜く力を育てておきたいですね。
優先順位を決めて子どもが段取り力をつけるようになる記事はこちらでもご紹介しているので、あわせてチェックしてみてくださいね!
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執筆者:成瀬まなみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)