休み明けは、行きしぶりやメンタル不調が多くなる時期です。わが家の息子も休み明けから行きしぶりが始まり、とうとう卒園まで続く事態に。子どもの不調を防ぐには、普段からの褒める関わりがとても大事!子どもに伝わるラク褒めテクニックをご紹介します。
【目次】
1.休み明けはメンタルが崩れやすい
2.6月から始まったわが子の行き渋り
3.褒める関わりで子どもの不調を防ぐ!ラク褒めテク5選
①にっこり笑顔で優しくお返事
②おおげさジェスチャーで応援
③シンプル&ポジティブなひと言
④褒めツールの活用
⑤スキンシップで安心感
1.休み明けはメンタルが崩れやすい
皆さんのお子さんは今頑張って園や学校に行っていますか?
多少の行きしぶりがあっても、「まだ始まったばかりだし、慣れていないだけ」と思っているかもしれません。
ですが、知らず知らずのうちに溜まったストレスは、実はある時期をキッカケに溢れてしまうことを知っていますか?
それは、まとまったお休みの後なんです。
一般的に大型連休や長期休み明けはメンタルが崩れやすいタイミングだと言われています。
新年度に頑張って張りつめていた緊張がプツっと切れてしまう連休後、のんびり過ごした夏休みモードからの二学期。
そんな休み明けは心や身体の不調が表面化し、行き渋りや癇癪など、子どもの困りごとに繋がっていくケースが多いのです。
学校関係の方の話では、実際に5月や9月は登園・登校しぶりの相談が多く寄せられるそうです。
そしてこの時期は園や学校で行事が行われるタイミングでもあります。
休み明けで心身に負担がかかるうえに、行事に向けての練習。とくに集団活動が苦手な子だったり普段の活動ですごく頑張り過ぎてしまう子にとっては、さらに負担がかかってしまうのです。
2.6月から本格化したわが子の行き渋り
わが家も例に漏れず、幼稚園での初めてのゴールデンウィークが終わった頃から徐々に登園を嫌がるようになっていきました。
始めのうちは、「4月は楽しそうに行っていたし、また慣れたら大丈夫だろう」と嫌がる息子に対してあまり真剣に取り合わない日々を過ごしていました。
ところが、6月に入ってから様子が一変。園に着くと、息子は泣いて私にしがみついて離れないのです。
仕方がないので、園では一緒に朝のお支度をしたり、少しだけ園庭で遊んだり、職員室で待機したり、どうにかなだめてごまかしていました。
家に帰ってからも、元々ひどかった癇癪やパニックがぶり返し、息子の地雷を踏まないように必死に過ごす日々。
そんな夏休みを経ての二学期の初日。家だけで起こっていた癇癪が幼稚園でも大爆発!次の日から壮絶な行き渋りや分離不安の日々がはじまってしまったのです。
休み明けから徐々に始まった息子の不調。結局、3年間も引きずることになってしまいました。
では、どうしたら未然に防ぐことができたのでしょうか?
答えは、そう!普段からの「子どもを褒める関わり」がカギだったのです。
3.褒める関わりで子どもの不調を防ぐ!ラク褒めテク5選
休み明けの集団生活は、子どもの心(脳)に大きな負荷がかかるタイミング。
そのストレスに負けないくらいのエネルギーはおうちでの”肯定的”な関わり、つまり子どもを褒める関わりで作ることができるんです!
ただ、お母さんやお父さんも新年度や長期休み中の育児の疲れはしんどいものがありますよね。
そこで、言葉をそんなに発さなくてもできて、なおかつ子どもに届く褒めテクニックをご紹介します。
◆①ニッコリ笑顔で優しくお返事
「笑顔」は最強の褒めコミュニケーションです!
幼児期の子どもは言葉の内容よりも、見た目の情報に左右されやすい脳の特徴があります。
ですので、しっかりとした言葉で褒めるよりも「笑顔」で接することで子どもの脳に「褒め」を届けられるのです。
また、声のトーンにも敏感に反応するので、柔らかい声で話すことも褒めコミュニケーションになりますよ。
例えば、子どもから「お母さん!」と呼ばれたとき。
「はぁい♡」
「なぁに♡」
と笑顔で、優しい声で、語尾にハートをつけて返事をすると、それだけで「褒め」になりますよ。
◆②おおげさジェスチャーで応援
笑顔と同じように、子どもの脳は言葉よりも目から入る情報が優先的に処理されます。
・グッジョブのサイン
・OKマーク
・拍手
・うなずく
・バンザイ
など、少し大げさなジェスチャーで褒めの気持ちを体で表現することで、子どもに届きやすくなります。
◆③シンプル&ポジティブなひと言
やったー!
いいね!
ナ~イス!
サイコー!
サンキュー!
大好き!
など、ポジティブなひと言をかけます。無理に文章にするより、シンプルで伝わりやすいです。
語尾を上がり口調で言ったりジェスチャーや笑顔をプラスすると、子どもは褒められてる感がアップしますよ。
◆④褒めツールの活用
道具を使って褒める方法です。
わが家では”応援うちわ”を使って、子どもが宿題を始めたときなどちょっと難しいことに取り組んでいるときに活用ました。
「ガンバレガンバレ~!」と励ますつもりで小声で言いながら振ってみたら、うれしそうにしていましたよ^^
工作好きなら、一緒に作っても楽しそうですね!
また、大好きなぬいぐるみやキャラクターが応援してくれると元気が出る子もいるかもしれませんね。
◆⑤スキンシップで安心感
マッサージをする、手をつなぐ、抱きしめるなど、肌と肌が触れ合うスキンシップは、脳に安心感をダイレクトに与え、感情コントロールが未熟な幼児の脳を落ち着けてくれます。
これも子どもとの肯定的なコミュニケーションのひとつです。
もし、子どもが嫌がる場合は無理にしなくても大丈夫です。ハイタッチや物の受け渡しもスキンシップですので、そちらを試してみてくださいね。
発達障害の特性や繊細な気質があってもなくても、肯定的なコミュニケーションをとることで、子どもの心は満たされ安定していきます。
ぜひ、自分と子どもに合ったラクに褒めが届く方法を試してみてくださいね。
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執筆者:ひきのなつき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)