約束が守れない発達障害の子どもに自分で考えるチカラがつく声掛けのコツ

 

日々の小さな約束が守れない発達障害の子どもに、この先の不安を抱えていませんか?子どもが素直に聞いてくれるには、ちょっとしたきっかけが必要。社会で生き抜くチカラにもつながる、約束を守る大切さと価値が伝わります。
 

【目次】

1.約束が守れない発達障害の子どもとバトルの毎日にうんざり
2.一方通行な約束を押し付けていませんか?
3.親が決める約束に子どもが動かないのは理由がある
4.これから必要になるAI時代に抜きんでるチカラ
5.子ども目線のワクワクを探してみよう
◆約束を守る楽しさをつくる
◆約束を守ることの価値を伝えたい

 

1.約束が守れない発達障害の子どもとバトルの毎日にうんざり

 
 
夏休みの間、ゲーム・Youtubeの視聴時間はルールを設けていますか?
 
 
「1日〇時間まで」と決めても、きちんと時間を守っているお子さんは少数派ではないでしょうか。
 
 
お子さんと一緒に決めたルールなのに、肝心の子どもが全くルールを守らない。
 
 
 
 
だからガミガミと叱ってしまい親子バトルが止まらない、ということはありませんか?
 
 
2学期が目前になった今、こんな風にわがままな様子で大丈夫なのだろうかと湧き上がる不安…
 
 
集団生活で大切な、約束を守れる子になるための切り替え力とは、どのようにして身に付ければいいのでしょうか?
 
 
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2.一方通行な約束を押し付けていませんか?

 
 
お子さんに、こんな問いかけをして約束をさせたことはありませんか?
 
 
・今はゲームしていていいんだけど何時になったら宿題する?
 
・Youtubeもう2時間見てるけどあと何分でやめられる?
 
・学校の支度はいつやるの?
 
 
実はこれは以前の私が子どもに対してしていた一方的な問いかけです。
 
 
私のこのような質問に対して、
 
 
・5時になったら宿題やるよ
 
・あと5分したら終わりにする
 
・もう終わったよ!あとちょっとだし
 
 
娘たちの返事を信じて「本当かな…」と思いながら見守るけれど、約束の時間になっても一向にやる気配はない。
 
 
「約束したでしょ!早くしなさい!」
 
 
と、結局は叱って次の行動に無理やり切り替えさせていました。
 
 
 
 
言い方が悪いの?
 
タイミングが悪いの?
 
そもそも声かけしない方がいいの?
 
 
最初は優しく言っていても、動こうとしない子どもに結局はイライラして怒ってしまう。
 
 
夏休みは特に朝からゴロゴロしている子ども達の様子が目に入り、毎日イライラしてしまう自分にも自己嫌悪。
 
 
夏休みなんて来なくていいのに、と喜ぶ子ども達を横目にため息をついていました。
 
 

3.親が決める約束に子ども動かないのは理由がある

 
 
では、なぜ子どもはいつまでたっても約束を守れないのでしょうか。
 
 
そのお悩みの原因は、ズバリ!お子さんが面倒くさいと感じるネガティブな記憶が深く関係しています。
 
 
これは「決めたルールを守る」ことの重みが、親と子の間で差があることが発端です。
 
 
子どもの〇〇分たったらやめる!と言う言葉を信じても、守れないから叱る!と言う対応を繰り返すと、子どもが約束することが嫌いになります。
 
 
確かに5分で止めると約束はしているけれど、子どもが本当に5分でやめたかったのではなく、ママが納得しそうな時間をなんとなく言ってるだけです。
 
 
ゲームに集中しながらなんとか答えた言葉が
 
「あと5分」
 
だっただけなんですよね。
 
 
けれど、「自分で言ったことでしょ!」なんて叱られてしまうと、どうでしょうか?
 
 
もう約束するのが嫌になったり、怖くなったりするかもしれません。
 
 
 
 
いきなり自分に制約が増えるだけの約束ばかりだったらルールを作ることが窮屈に感じますよね。
 
 
このネガティブな記憶が積み重なり、切り替えをする行動力が上がらないのです。
 
 
ルールを作ることは自分を守ること。
 
ルールを守ることは自分の自由を勝ち得ること。
 
 
この理屈を大人は経験で理解できますが、子どもにはまだまだ難しいです。
 
 

4.これから必要になるAI時代に抜きんでるチカラ

 
 
ここで、まだ子どもだから仕方ないんだと諦めないでください。
 
 
お母さんの対応次第で、約束が守れない発達障害の子どもでも、自ら切り替える力を付けることはできます。
 
 
早くからこの切り替え力をつけ、その先に必要な自ら考えるチカラを付けることは、お子さんにとってこれからのAI時代を生き抜く大きなチカラとなります。
 
 
なぜ今この力が必要かをお話します。
 
 
近年、AIの進化によりめまぐるしく社会が変わり始めています。
 
 
 
 
2040年には今の仕事の7割から8割がなくなっていると言われ、たいがいの仕事をAIとロボットがやるようになるでしょう。
 
 
親として、我が子にはAIに負けずにグローバル社会で生き残ってほしいですよね。
 
 
では、AIに負けない人材とは、どんな人材でしょうか?
 
 
これからの時代に必要とされる人材に必要な3つの力として、
 
 
・段取り力
・必要なものを見極める力
・自分で考える力
 
 
があります。
 
 
発達障害グレーゾーンのお子さんには、気が散りやすく1つのことをやりきるのが苦手な特性があります。
 
 
ただ、これからは「言われたことをきちんとこなせる」能力よりも、自ら考え、社会のために行動できる力を持っている事が求められるようになります。
 
 

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5.子ども目線のワクワクを探してみよう

じゃあどうすればいいのか?

 

守りたくなる約束を作って、 それを守ることを習慣にする!

 

これに尽きます!

 

例えば、 普通の約束って 守らなければならないルール だったりするので、 あまりワクワクしないし、 守ってもつまらないですよね。

 

けれど、 守ると嬉しくなれたり、 楽しくなれたりしたら?

 

守りたくなります。

 

 

例えば、

 

・朝起きておはよーって笑顔で言えたら 牛乳じゃなくてヤクルトGET!とか

 

・朝食を運ぶお手伝いをしたらデザートがみんなより多くもらえる とか(食べることばっかり)

 

・お風呂に早く入ったら 寝る前にママとUNOができる!

 

こんな風に 子どもにとってメリットのある約束を作って 、それを守る=楽しい と言う経験を積んでおきます。

 

そうすることで、 自分から約束をすることの意味と守ることの価値を感じられるのです。

 

守ることの価値を積み重ねると、約束を決める時に自分で考えてどうするのが良いのか?が考えられるようになっていきます。

 

つい大人の目線でルールを破ったという否定的な目線で見てしまいますが、 相手はまだ自分の欲求を律することが難しい子どもなのです。

 

ただ、子どものうちに約束を守ることの大切さも伝えていきたい。

 

だからこそ、楽しく教えてあげられる声掛けにしてみてくださいね。

 

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成瀬まなみ
成瀬まなみ
この記事を書いた人

 

発達科学コミュニケーション マスタートレーナー
成瀬まなみ

 

元経営学大学院(ビジネススクール)勤務:企画・生徒支援

 

 

癇癪・行き渋り・不登校など、学校がつらい子に悩む小学生の保護者に向けて、

脳科学・発達科学にもとづく家庭での関わり方で、子どもが「自分で切り替え、選び、動ける状態」へ回復していくサポートを行っています。

 

 

これまでに個別相談400件以上、4年間の支援実績。

自身も、子どもの癇癪・登校しぶり・不登校を経験した母のひとりです。

 

 

当時は「学校に行かせなきゃ」と必死でした。ですが、ビジネススクール勤務で出会った、自分軸を持ったリーダーたちの姿から、本当に大事なのは、学校に行かせることより“自分で考え、選び、動ける力”だと思い直し、関わり方を見直しました。

 

 

すると約1ヶ月で回復のきっかけをつかみ、学校復帰へ。

その後は志望校に出会い中学受験に挑戦。夢に向かって頑張れる子へと成長していきました。

 

 

こうした経験をもとに、家庭のコミュニケーションを通して子どもの脳の発達を将来の「働く力」へつなげる「おうちキャリア教育」を発信しています。

 

 
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執筆者:成瀬まなみ
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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