みなさんはどれくらいお子さんの得意を伸ばす重要性を知っていますか?私は発達科学コミュニケーションを学ぶまで全く分かっていませんでした。そんな私が得意を伸ばすことを軸に、わが子の育て直しと共に進路選択をどのようにしていったかをお伝えします。
【目次】
1.発達障害凸凹キッズの育て直しはいつからでも始められる!
私には現在バスケに情熱をかける高校3年生の息子がいます。
バスケの強豪校に所属しているため、高校1年生の時は試合に出してもらえる時間はたったの1分だけでしたが、現在はスターターとしてスタメン5人の中に入り活躍しています。
しかし、ここまでの変化成長は自然に起きたのではなく必然的に起こったものなのです。
ここで突然質問ですが、皆さんは子どもの育て直しはいくつになって始めたらいいと思いますか?
実は小学1・2年生で困りごとが落ち着いていないお子さんは育て直しの対象になります!
注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのお子さんでしたら、衝動性などはきちんと対応すれば2年生ぐらいで落ち着いてきます。
逆に行動がなかなか出ない不安が強い子、繊細のお子さんはトラブルが少ないので、様子見の対象になりやすく、対応が遅れてしまうことが多く、気付いたら即対応が鉄則となります。
またグレーゾーンのお子さんは逆に小学3年生ごろから困りごとが目立ち始めるということも起こってきます。
つまり、小学3年生になって何かうまくいっていないことがある場合は、脳の育て直しを始めた方がいいということです!
私が発コミュに出会ったのは、息子が中学2年生の1月の終わりでした。 それまでたくさんのトラブルがありましたが、自己流の厳しいしつけを息子にしていました。
しかし、どうにも手が回らなくなり、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)の門を叩いたのですが、そこから「子どもの育て直しをする!」と決めて今に至ります。
どうやって私が息子を伸ばしてきたか、また発達障害凸凹キッズの得意を伸ばすための進路選択とはどういうものかについて説明していきたいと思います。
進路選択と言われると学校選びと思いがちですが、もっと広い意味でわが子の脳を伸ばす環境はどうやって作っていくのか?どうやって手に入れるのか?というお話なので何歳のお子さんでも関係のある内容となっています。
私の場合、大幅に育て直しの時期から遅れてのスタートでしたが、思い立った時がはじめ時!いつでもやり直しは出来る!ということを教えてもらっていたので諦めずに対応していきました。
どうやって息子がバスケット選手として活躍できるようになったかを2回シリーズでお伝えしていきます。
▼第2回目の記事はこちら▼
2.苦手を意識すればするほど子育てはうまくいかない
私は発コミュの上級コースに入って、発達科学講義を学んでいく中でこんな言葉を聞きました。
「苦手なことが得意を上回ることない!」 その一言で私の当たり前が変わりました。
つまり、自分に置き換えて考えてみると、私はお菓子作りが得意で運動が苦手なんですが、どんなに毎日一生懸命に走り込んでも、お菓子を作るほどに走ることが得意になるかというと、そんなことは絶対にありません!
だけど、好きなお菓子は大人になってからも一生懸命練習して、主婦になった後に、1年間お菓子屋さんで実際にパティシエさんと一緒に売り物のケーキを作っていた時期もあるぐらい頑張れたのです。
しかし走ることに関しては、毎日何時間走り込んでも、みんながゆっくり歩いているのと変わらないぐらいの走力にしかなりません。
得意なことなら一生懸命に頑張れる!苦手なことはいくら頑張ってもあまり伸びない…ということを自分で身を持って体験しているのに、我が子のことになったら、どうでしょう?
漢字が書けない…
忘れ物が多い…
友達と喧嘩してしまう…
とできないことをできるようにさせようとしてしまっていました。
当時の私に伝えたい!そんなことはどうだっていい!と。
大事なのは「得意が苦手を上回ることはない」のだから、徹底的に得意なことを伸ばすことに労力をかけるべきなんです!
だからこそ、徹底的に得意なことに没頭する環境を作ることが何よりも大事になっていきます!
3.得意を活かしてこそ苦手克服は叶う
ちょうど高校進学を考える時期でもあったので、息子に合った学校選びをする!と決めて行動していました。
息子の希望はバスケの強い高校に進学をしたいということでした。
息子に合う学校を見つけ出し、見学すると「そこへ行きたい!」と意思を固めましたが、しかしそこは、県外のバスケの強豪校であるため親元から離れて生活をすることになります。
スポーツの強豪校では寮がある学校がよくあるのですが、そこの寮生活は調べていると私がイメージしていた寮生活とはちょっと違っていました。
食事だけは出ますが(週に1回でない日もある)一人一人が普通に上のアパートに一人暮らしをするというスタイルで、掃除・洗濯・食事を自分でしなければいけない、という寮生活だったのです。
それを知ったのは中学3年生の4月。
今まで朝一度も一人で起きたことがない子が果たしてできるのだろうか?と思いましたが、息子はそこの学校へ行く気満々です。
そこで、じゃあできないから無理!ではなくて、息子のバスケが上手になりたい!という気持ちをうまく利用してバスケのことなら徹底的に努力する力を活かしてもらおうと思いました。
今までは、汚いものをさわれないので、ゴミを自分で捨てたことがありませんでした。
洗濯も食事ももちろん作ったことはありませんでした。
敬語が使えなくて先輩に傍若無人な態度をとっていました。
そんな息子ですが、洗濯の洗剤が測れないならジェルボールを使うようにしたり。
料理の本が読めないなら、YouTube先生の動画を見て料理や片付けの仕方を覚えたり。
バスケをリスペクトした先輩に教えてもらいたいので敬語を覚えたり。
欲しいバッシュがあれば親にプレゼンする力まで身に付けるようになりました。
実は私から一度もやった方が良いよ、と言ったことはなく全部自分から考えて行動していました。
もちろんやり方が分からない時などは一緒にどうするか考えて助言することはありましたが、私がさせていたのではないのです。
やりたい!と思ったらできるようになる方法はいくらでも見つけられるんですね。
きっと、必要がなければ、今でも毎晩夜までゲームをして、洗濯も掃除もできなかったと思います。
これこそが好きの力が成せる技なんですね。
4.子どもの得意を伸ばすには環境設定が一番大事
年齢が高いお子さんがいると、進路選択の時に将来の職業と関係ある学部や学科を専攻させた方が良いのでは?と思われる親御さんもいると思います。
しかし、私は職業に直結しなくても大丈夫だと思っています。
わが家の息子もプロのバスケット選手になりたいと本人は言っていますがなれるかどうかなんてわかりません。 親としては可能性は限りなくゼロに近いと思っています。
しかし、バスケが上手になりたい!だからやりたいからやる!
そんなシンプルな成長のサイクルを回せる環境を手に入れること、それこそが、発達障害凸凹キッズの得意を本気で伸ばす進路選択のはじまりだと私は思っています!
これから息子は、自分の夢を叶えるために苦手な英語の勉強にも取り掛かろうとしています。
息子の育て直しの経験から、徹底的に得意なことに没頭することで必ず道は開けると確信しています。
ぜひ、皆さんも環境を整えることを意識してみてはいかがでしょうか。
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執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)