「どうせ」「ぼく(わたし)なんて」と自己否定の言葉が出るのは、ネガティブな思考が定着して自分に自信がない状態です。たった一言のママの声掛けを脳によりポジティブに定着させるコツをご紹介します。ぜひ意識してみてください。
【目次】
1.自己否定の発言が続いていませんか?
2.ネガティブ思考やストレスがたまりやすい原因
①ネガティブ思考は定着しやすい
②困っていることに気づいてもらえない
3.ポジティブ思考をつけるためにママができること
◆声掛けのポイントは「一言」
◆さらに効果的なダイアリー方式
◆ポジティブ思考はママがつけられる
1.自己否定の発言が続いていませんか?
発達障害グレーゾーンのお子さんが、自己否定が強くてネガティブ思考、自分に自信が持てないみたい、そんなお悩みはありませんか?
小学4年生のわたしの娘も、以前はとてもネガティブ思考が強い子でした。
学校で嫌なことがあるとイライラして、家でもちょっとしたことで
・どうせ私には無理!
・弟の方が可愛いんでしょ!
・私なんかいない方がいいでしょ
と自己否定の強い発言を繰り返す。
「そんなことないよ」となだめても余計にエスカレート。そんな娘にイライラしてしまうことが続いていました。
なぜネガティブ思考が強かったり、集団生活でストレスをためやすいのか、その原因についてご説明します。
2.ネガティブ思考やストレスがたまりやすい原因
原因は2つあります。
◆①ネガティブ思考は脳の仕組み
もともと人間は、危険を回避して生き延びていくために、ネガティブな記憶を蓄積しやすい脳の仕組みになっています。
発達障害グレーゾーンや繊細なお子さんは、脳の発達が未熟なことから、この傾向が強いのです。
さらに「物事のとらえ方」というのは無意識レベルなので、
大丈夫だよ
怖くないよ
できるよ!
という抽象的な励ましでは、「何がどう大丈夫なのか」具体的にとらえらず、ネガティブな気持ちを持ち続けることになります。
◆②困っていることに気づいてもらえない
そして、 子どもが自分で困っていることを伝えられるかどうかです。
集団生活にはいろいろなストレス要因があり、何をストレスに感じるのかは、お子さんによってそれぞれです。
頑張ってる子ほど無理しているとは気づいてもらえず、対応は後手になりがち。
そして困っている子に対応できる先生も少ないです。
私自身、幼稚園で先生をしていましたが、困っていそうだけど…と心配だけして終わる、ということがとても多かったです。
自分で気持ちを伝えられないのは、自分の気持ちに気づけていなかったり、自信がない子です。
では、自分に自信のない子にポジティブな思考をつける、私が開発した方法をご紹介します。
3.ポジティブ思考をつけるためにママができること
◆声掛けのポイントは「一言」
とにかくポジティブな声掛けを記憶に残す!これです。
「できた!」とか「嬉しい」のポジティブな感情を増やすことで、ポジティブな思考回路が強くなっていきます。
つまり、自信がつくということですね。
具体的には、お子さんのできていることを「一言で」褒めてください。
今日は朝、〇時に起きられたね!
ランドセル片付けたね!
すぐにお風呂に入れたね!
と、できていることを伝えてあげるのです。
◆さらに効果的なダイアリー方式
さらに効果的なのは、お子さんの様子をメモや付箋に書いてダイアリー(日記帳)にすること。
書いたものをお子さんに見せることで、視覚から脳へインプットすることは強く記憶に残りやすいからです。
今日見ていたyoutube、あそこ笑ったね!
今日描いていた絵、目が可愛かった♡
お子さんの楽しそうな様子、褒めてあげたいことを一言、書き留めてお子さんの見えるところに貼ってあげるのもいいですね。
声かけって目に見えない、すぐに消えて無くなる、その時だけのものです。
それに対してダイアリーは捨てなければ残っていきますので、タイミングよく声がかけられなかった時にあとからでもポジティブな情報を届けることができます。
◆ポジティブ思考はママがつけられる
お母さんとポジティブな気持ちのやり取りができるようになれば、自分の気持ちを相手に伝える自信がつきます。
そうすると、集団の中で困ったことがあっても落ち着いて考えたり、じゃあどうする?と工夫することができるようになっていくんです。
たった一言でも積み重ねることでポジティブな思考と自信をつけられますので、伝え方を意識してくださいね。
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執筆者:はらしおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)