進級・進学が近づき不安になっていませんか?できないことが気になり「もうすぐ◯年生だよ!」とプレッシャーをかけてしまうかもしれません。環境変化の負担がかかる前に、新しい環境の不安を乗り越えるチカラがつく、家でのサポートをお伝えします!
【目次】
1.進級・進学が近づいて親子で不安になっていませんか?
2.新しい環境になる前から〇〇を取り除いておくといい理由
3.〇〇を減らしたら環境変化を乗り越えられました
4.新しい環境の不安を乗り越えるチカラがつく!おうちサポート
1.進級・進学が近づいて親子で不安になっていませんか?
進級・進学が近づいて親子で不安になっていませんか?
もうすぐ小学生なんだから、
自分で準備できないと…
宿題できるようにしないと…
もうすぐ◯年生なんだから、
進級前に勉強しておかないと…
友達と仲良くできないと…
できないことばかり気になって、「できるようにしておかないと!」との不安から家でもプレッシャーをかけてしまいがちですよね。
学校の先生や、周りの大人からも、同じような声をかけられているかもしれません。
子どもたちは、学校や家の外でもたくさんパワーを使って過ごしている上、家でも負荷をかけられてしまうとリラックスする時間がありません。
特に普段から不安や緊張を感じやすい子は、プレッシャーを感じやすくさらに負荷が大きくかかってしまいます。
ピーンとゴムを伸ばした緊張状態が続くといつか切れてしまうように、子どもの気持ちも疲れ切って取り返しがつかないことになりかねません。
そうなる前に、家でストレスを取り除いてあげて、ストレスを溜めない準備をすることで、新しい環境を乗り越える方法があります!
2.新しい環境になる前から〇〇を取り除いておくといい理由
新しい環境になる前から取り除いておくといいものは、負荷=ストレスです。
理由は大きく2つあります。
◆①余裕のあるうちに、ストレスの許容量を増やせる
大きなストレスがかかる新しい環境では、ストレスの許容量がすぐにいっぱいになってしまいます。
慣れた環境にいる間から、負荷を減らしてあげると、ストレスの許容量を増やしておけるのです。
ストレスの許容量を増やせると、ストレスがかかってもすぐに満杯にならなくなります。
◆②余裕のあるうちに、ストレス耐性を付けられる
大きな環境変化の中では、ストレスがかかっている状態で同時にストレスに強くなることはなかなか難しいですね。
慣れた環境にいる間なら、エネルギーを蓄えて、ストレスに強くすることができます。
ストレス耐性がつくと、
・今までイライラしていたことにも、イライラしなくなります。
・不安を感じていたことにも、不安を感じにくくなります。
・新しい環境になったときに、ストレスが溜まりにくくなります
新しい環境になるだけでも負担が大きい上に、できないことを指摘され続けたりして、ストレスがかかってばかりでは、体も脳も疲れてしまいます。
できないことが、できるようにならないばかりか、体も気持ちもダメージを受けてしまう場合もあります。
負荷を減らすことで、脳が育つ余裕ができます。
家でストレスを取り除いてあげることで、新しい環境を乗り越えるチカラを蓄えられるのです!
3.〇〇を減らしたら環境変化を乗り越えられました
我が家の中学生の息子は小さい頃から新しい環境に不安や緊張を感じやすいタイプでした。
家でのストレスを減らすように対応すると、新しい環境でも不安を乗り越えるチカラがついた経験をお伝えします。
ほぼ不登校状態だったとき、「新学年になる区切りで教室復帰したい」との話をしてきました。
普通に登校している子にもストレスが多くかかる時期に登校復帰する、というなかなかハードルが高い計画です。
本人は不安もあるけれど、目標に向けて生活リズムを整えたりしていたので、私は不安や負荷を小さくするサポートをしていきました。
すると家での余計なストレスを減らすことができ、落ち着いて再登校を続け、楽しく学校行事にも参加することができました。
できることが増え、自信が回復し、生活が好循環に回り始めました。
「できないことを、できるようにしておかないと」ということではなく、家でストレスを取り除いてあげることで、新しい環境を乗り越えるチカラを付けられました。
どんなふうに対応したのか、次で詳しくご紹介します。
4.新しい環境の不安を乗り越えるチカラがつく!おうちサポート
以下3つのポイントを意識し、家でストレスを取り除いて、とにかく脳の負荷を減らしました。
◆①肯定する
『実況中継』と『感謝』を自然な笑顔で肯定の声かけをします。
・『実況中継』とは、子どものやっていることをそのまま言うだけです。
「ご飯食べたね〜」
「準備先に済ませたんだね」
・『感謝』は、子どもが当たり前にやっていることに、ありがとうの気持ちをさらっと伝えるだけです。
「(ドアを閉めたら)ありがとうね。」
「(洗濯物をかごに入れたら)ありがとう、助かるよー。」
◆②ホームカウンセリング
ホームカウンセリングとは、子どもの様子をよく伺い「ありのままを受け入れているよ」と伝わるように会話します。
子どもがちょっとした不安や不満をぼやいたらすぐにカウンセラーモードで話を聞きます。
「そうなんだね」
「心配になるよね」
「うんうん、嫌だよね〜」
ネガティブな気持ちをアウトプットさせてあげます。
こちらが何かアドバイスをしようと思わなくていいので、リラックスして話を聞いて、子どもの言葉をおうむ返しに言ったり、あいづちするだけです。
◆③サポート側のメンタルケア
子どもの進級や進学などの環境変化があると、そればかりに注目してしまいますね。
サポートする私たちも知らぬ間に疲れが溜まります!
まず自分優先で過ごしてメンタルケアしておくことが大切です。
子どもをそのまま受け入れたり、ポジティブな話をできたり、トラブルにも慌てない余裕ができます。
家でストレスを取り除いてあげるには、家でのプレッシャーをなくし、家の中をポジティブな空気感にすることが大切です。
家の中が穏やかになるので、子どもも余計なストレスがなくなります。
脳の負荷が減ると、明らかにストレスがかかる状況でも、親子ともに不安やイライラが少なくて済むようになります。
ストレスが減って脳が育つ余裕ができると、ポジティブに考えられたり、行動しやすかったりして、自信がついて好循環になっていきます。
新しい環境の不安を乗り越える力を付けると、できることがどんどん増えていきますよ。
親子のコミュニケーションで子どもがもっと力を伸ばす方法をたくさんお伝えしています!
執筆者:中村友香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)