大学受験1年目を無気力な状態で過ごした受験生。浪人して勉強が本当にできるの?と、不安に思っていませんか?ここでは無気力だった受験生が浪人にするにあたり、どこでどう過ごすかを決めた方法についてお話します。
【目次】
1.発達障害グレーゾーンの息子が浪人する
発達障害グレーゾーンの息子は、高校生活の中でみんなと同じにようにできない経験の積み重ねから、自信失っていました。
私は受験生の息子をどうにかしてヤル気にさせようと口うるさくなり、息子は次第に無気力になってしまいました。
「オレなんか…」と投げやりな発言をし、受験期を無気力な状態で迎えてしまいました。
どうにも解決策が見つけられなかった私は、発コミュ講座の受講を開始しました。
発コミュのおかげで息子の気力はかなり回復しました。
同時に進学先が決まらなかったため、4月から何らかの再スタートをしなければいけませんでした。
発コミュからは、あと1年間は自宅で脳を発達させた方がよいという助言を受けました。
受験期から息子は浪人を考えていて、県外のがちがちに管理されるタイプの予備校へ行くと口にしていてました。
一般的に、発達障害の子には家庭教師等の個別指導の方が適すと言われます。
選択にあたっては息子の希望だけでなく、脳を発達させられる環境等も考える必要がありました。
2.提案することで脳の負担を減らす
脳は、楽しいことやうれしいこと、ワクワクすることに対してよく働きます。
反対に、発達凹凸の特性によるネガティブな思考のクセは、不安や焦りを強め 、行動をストップさせてしまいます。
そのため脳を発達させるためには、本人にとって楽しい環境である方が望ましいのです。
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また、発コミュの中に提案のテクニックがあります。
なぜ提案がよいのでしょう。
子どもの脳は、行動を起こす前にとても負荷がかかることから、負荷の高いことはやりたくないのです。
つまり提案という形で脳の負荷を減らしてあげると、行動がしやすくなるのです。
3.息子が見て、聞いて、考えて選択する
資料取り寄せから息子に任せると、脳への負荷が高すぎて、何から手をつけたらよいか分からないとなりそうです。
また、息子は予備校以外の情報を知らないかもしれません。
ですから、ここは私が調べて資料を取り寄せました。
私は取り寄せた資料の中から、息子の希望を含め次の4つに絞りました。
県外の厳しい予備校、地元にある予備校、塾(授業がなく参考書で学習するタイプ)、家庭教師です。
私が考えたそれぞれの長所・短所は、
・管理の厳しい県外の予備校は、おそらく息子には耐えられない
・地元の予備校は高校の同級生も通う可能性は高く、成績によるクラス分けは学校と変わらない環境になるかも
・参考書で学習する塾は、視覚優位な息子に向いているかも
・けれど参考書で学習する塾と家庭教師は、勉強仲間がいなくて孤独かも
これらを息子に資料を見せつつ伝えました。
見学申し込みはインターネットで行うものがほとんどで、息子が入力できるところは本人にやってもらいました。
入力がうまく進まず、息子が「ムリ!」と言って投げ出す場面では、私が電話を入れてフォローしました。
最終的に息子は地元の予備校を選択しました。
見学は息子一人で行き、後日どう思ったのか聞いていたので親は何も意見をすることはなく、息子の決定を認めました。
そこから息子は自室の片付けを始め、予備校が開校すると、息子は一人で起床し始め、そのうちに本格的な受験勉強を始めたのです。
息子は自分で考えて選択できたことで、自ら行動するようになりました。
息子がこれからも前向きに行動できように、陰ながら応援したいと思います。
パステルキッズの学校生活をより良くするためのヒントが多数あります!
執筆者:宝井あつみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)