子育てに自信をなくして笑顔になれないママに、ぜひ試して欲しい散歩術のご紹介です。子どもの心配ばかりでは自信も笑顔もなくなっていきます。いつもの散歩にちょっと工夫を加えると驚くほど爽快で生活にも変化が起きて元気を取り戻せますよ。
【目次】
1.褒めても喜ばない息子。子育てに自信をなくしていく私。
子どもに何度も声掛けをしても反応がない、褒めても喜ばないと、イライラしたり、自分のせいかもと自分を責めてしまいますよね。
子どもが反応をしてくれない理由は、実はママの元気や笑顔が足りないからかもしれません。
子どもを心配して声掛けをしているのに無視をされたのでは、ママも自信をなくしてしまうだけです。
今回は、毎日の子育てに自信をなくして笑顔になれないママに、ぜひ試して欲しい散歩術のご紹介です。
この記事を読んで元気と笑顔を取り戻すきっかけにしてもらえると嬉しいです。
私は小学2年生、不登校の男の子を育てるママです。
ちょうど1年前の今ごろは、不登校になった息子との引きこもり生活で笑顔になれない人生のどん底にいました。
毎日の生活の中で何度も繰り返される子どもの困った行動に常にイライラ、大きな声を出して感情的に叱っていました。
子どもを叱り続ける自分に子育てへの自信をなくし、気持ちが自分でコントロールできず、ヒートアップする自分に疲れていきました。
そんななか、ネット検索で「子どもを叱って育てるのは逆効果、褒めて育てましょう」と今までになかった価値観と出会いました。
今までの辛いだけで効果のない叱る育児とは違った育児法で、これなら上手くいきそう!と怒るのを封印、実践してみましたが期待とは裏腹に全く効果がありません。
それどころか子どもへ私の声が届かなくなってしまったのです。
叱らずに肯定して褒めろと言うから実践しているのにどうして?
やってもやっても効果が出ない、どんどん子どもとの会話が減っていき、私はさらに子育てへの自信をなくし、笑顔になれない状態になっていきました。
夫からも「ママに笑顔がない」「表情と喋り方に気持ちが入っていない」と指摘を受けるようになりました。
2.ママに笑顔がない、笑顔になれない理由
・家族以外と会話をしない、接触がない
・食材、日用品など必要な買い物以外は外出しない
・毎日同じことの繰り返しで楽しみがなにもない
夫に笑顔がないと指摘をされたころの私はこんな生活を送っていました。
一言で言うと運動不足。身体だけでなく心も運動不足の生活、これが私が笑顔にれない一番の原因でした。
不登校になって1日中YouTubeを見ている子どもの心配ばかり、外出もせず楽しみが何もありませんでした。
心が運動不足になるということは感情が動かないということ。
感情が動かないから「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「悔しい」などの感情表現が乏しくなります。
そして表情がなくなり笑顔がなくなっていきます。
感情の運動不足をなくすには身体の運動不足を解消することが効果的です。
なぜならば、運動をすることで脳全体を活性化させることができるからです。
脳には大きく分けると運動・視覚・聴覚・記憶・理解・伝達・思考・感情の8つのエリアがあります。
運動の脳のエリアは木で例えると幹の部分にあたり、残りの7つの脳エリアが枝として不随しています。
そのため、脳の幹となる運動のエリアを刺激することで、他の感情や思考を司るエリアも自然と動き出します。
運動をすれば、思考や感情も動き出して活性化され、表情も豊かになって笑顔を取り戻すことができます。
3.笑顔がないママは怒って見える?
笑顔がないママは怒っていなくても怒って見えていることを知っていますか?
人とのコミュニケーションには話し手から発せられる「言葉」よりも「目や耳から感じる態度」の方が重視されることがメラビアンの法則で証明されています。
メラビアンの法則よると、話を聞く側は話し手の「言葉」から得ている情報はたったの7%に対し、「目や耳などから感じる態度」からは93%もの情報を受け取っていると報告されています。
つまり、子どもは伝える言葉に関係なく、ママの表情や声のトーンで感じる情報からメッセージを受け取っているということになります。
子育てに自信をなくした私は、自分の感情を封印したことで、声のトーンが低くなり抑揚のないしゃべり方、感情のない表情で子どもと接していました。
そのため笑顔がない私から発せられる全てを子どもは「怒っている」と受け取って、言葉でいくら褒めても届いていなかったのです。
4.子育てに自信ないママが元気になる散歩術
心と身体の運動不足解消におすすめの手軽に始められる運動習慣は散歩です!
いくつかやっていた中で、一番効果があったのは探し物をしながらの散歩です。
散歩にちょっと工夫をすることで、ただの散歩も楽しく続けられるだけでなく、思考と感情を効果的に動かして早く笑顔を取り戻すことができます。
「どんな音が聞こえてくるかな」「花をいくつ見つけられるかな」「赤色の車は何台通るかな」「何人の人とすれ違うかな」お散歩のたびに、探し物を一つ決めて散歩をします。
「今日は音を10こ見つけよう」「タンポポを探しながら歩こう」と探す個数や探し物を具体的に絞るのも良いです。
探し物をしながらのお散歩は、次の3つの効果がありました。
◆自然と顔が上を向く
息子が不登校になって自宅にこもり、人目を避けながらの生活で伏し目がちでしたが、探し物をするために自然と視線が上を向き、気持ちも前向きになれました。
◆ぐるぐる思考から解放される
毎日、毎日息子が不登校になったことへの不安や罪悪感、出口のないぐるぐる思考を一瞬でも忘れられる時間を持つことができました。
お散歩が終わったあとの爽快感はしばらく感じたことのないものでした。
◆会話のきっかけ作りになる
「今日ね。猫の鳴き声が聞こえたよ」「コンクリートの隙間から花が咲いてたよ」「知らないおばちゃんとあいさつしたよ」
四六時中一緒にいて、自宅での変化のない生活で会話のきっかけになり、息子とのコミュニケーションの量が増えていきました。
子どもが寝ている早朝に15分~30分程度、探し物をしながら散歩をしました。
散歩をすることで沈みがちだった気持ちが上向きになり、表情が自然に作れるようになって声にもハリがでていきました。
それと同時に子どもにわたしの声が届くようになり、会話の量も増えていきました。
小さな気分転換を続けて3か月ほどたった時、子どもが突然「ママ最近良いよ。大好き」と言ってくれました。
理由を聞くと怒らなくなったことが一番良いと教えてくれました。
私が怒るのを辞めたのは1年ほど前、笑顔を取り戻せた私はやっと息子に怒っていないと認められたのです。
言葉では褒めていても子どもが目や耳から受け取る情報で怒っていると感じれば、それは褒めにはならないということを痛感しました。
逆に言えばママがいつもニコニコ笑顔、ご機嫌でいればそれは子どもを肯定することになるのです。
子どものことを心配ばかりして自分のことは後回し、育児に自信をなくして疲れていませんか?
心と身体の運動不足を解消して、ママの笑顔と元気を取り戻してくださいね。
子育てが楽しくなるコミュニケーション術をお伝えしています。
執筆者:福原かおり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)