衝動性の強いADHDキッズが感情のコントロールができずにすぐに怒りだすことに困っていませんか?それは、思考力が育っていない可能性があります。今回は遊びながら、思考力を育てる方法をお伝えします。
【目次】
1.楽しく遊んでいたはずなのにすぐに怒りだす息子
2.衝動性が強いADHDキッズがすぐに怒りだすのは思考力が原因だった
3.遊びながら声かけするだけで思考力が育つ
1.楽しく遊んでいたはずなのにすぐに怒りだす息子
お子さんが、楽しくブロックを積んで遊んでいたのに、急に怒りだして、びっくりすることありませんか?
衝動性が強い注意欠如多動症(ADHD)の次男は、自分の思い通りにならないとすぐに怒りだすことが多い子でした。公共の遊び場などでは、他のお友達とトラブルにならないかドキドキしていました。
大きなブロックを積んでいる時にお友達が来てブロックを置いたら、突然怒ってブロックを全部倒したこともありました。
ボードゲームをしていても、自分の欲しいアイテムが別のお友達に取られたら急に怒って、アイテムのカードをぐちゃぐちゃにしてしまったこともありました。
2.衝動性が強いADHDキッズがすぐに怒りだすのは思考力が原因だった
衝動性が強いADHDタイプの子は、感情のコントロールが苦手なことが多いです。
その原因は、脳の考えたり、想像したりする部分が未熟だからです。
自分が今やっていることや思っていることが、変更されてしまうと先の見通しが立たなくなり、怒りだします。
思考力が育っていないと、先の見通しが立たず、別の考えも浮かばないため、思っていたことと違うことが起きるとパニックになり、怒りだすのです。
さらに衝動性から、すぐに手がでたり、物にあたったりするので、ママもハラハラしてしまいますよね。
思考力が育ってくると、「お友達がここにブロックを積んだから、次にここに積めば自分の作りたい形になるな」とか、「後でこっちに置き換えよう」とか、いろいろな考えが浮かんできます。
考えたり、想像したりする力がついてくると怒る前に考えるので、すぐに怒りだすということが減ってきます。
では、どうやったら、思考力がつくのか? 我が家で実践した、遊びながら声かけするだけという簡単な方法を紹介しますね。
3.遊びながら声かけするだけで思考力が育つ
我が家で実践した遊びは、すごろくです。いろいろな種類のすごろくがついた、すごろくの本を1冊買いました。
すごろくで遊ぶとき、途中で質問をしていきます。
「ここにスタートに戻るってあるよ〜。ママはサイコロの目がいくつだったらここに止まる?」
「通りすぎるのは、サイコロの目がいくつだったら良いかな?」
などと先に起こることを想像させる質問をたくさんしていきます。
何度も遊んでいるうちに、自分から教えてくれるようになりました。
「あ!ママ5だしたら、一回休みだよ。」
先の見通しを立てているので、自分がスタートに戻ってしまっても、怒らなくなりました。
自分で考えて先の見通しを立てておくと、突然嫌なことが起こるより心構えができている分、受け入れることができます。
すごろく以外にも、いろいろな遊びの中で、先のことを考えてもらう声かけをしていくことで、思考力は育ちますよ。
思考力が育っていくと、想定外のことが起きて、先の見通しが立たず、すぐに怒りだすということが減ってきます。
ぜひ、みなさんも楽しく遊びながらお子さんの思考力を育てる声かけをしてみてくださいね。
ADHDキッズを楽しく成長させる方法を知りたい方はこちら!
執筆者:高井智代
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)