突然の予定変更にパニック!ADHD中学生を落ち着かせる脳に響く声かけと対応

 

急な予定変更でパニックになりがちな発達障害・ADHDの子どもの対応に悩んでいませんか?急な予定変更で楽しみにしていた計画が狂ってしまい、自暴自棄になった我が家のADHD中学生の対応法についてお伝えします。
 
 

【目次】

1.急な予定変更でパニックになったADHD中学生!
2.なぜ予定変更になるとパニックになるのか?
3.脳に響く伝え方「言葉の翻訳機」で声かけ対応

 

1.急な予定変更でパニックになったADHD中学生!

 
 
私には注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の中学3年生と小学4年生の息子がいます。
 
 
長男は発達の特性から幼少のころから急な予定変更が苦手。マイルールやルーティンがあり、それが崩れてしまうときも泣き叫んだり暴言を吐いたりなどパニックを起こしていました。
 
 
長男が小学1年生の頃の話になりますが、ある日、2週続けて土曜日のランチがマクドナルドになったことがありました。
 
 
 
それがいつの間にか長男の中では、「土曜日のランチはマック!」となっていたのでしょう!おうちでラーメンを食べることなったら、パニックを起こしてしまうということもありました。
 
 
この事件を境に、パニックを起こしたら家の中でクールダウンできる場所を提供することで長男の行動は落ち着いていきました。
 
 
 
 
ですが、苦手な特性はそんなに簡単になくなるわけではありません。

 
 
 
現在中学生になった長男、先日試験勉強や部活を頑張ったご褒美として、休日にお友達を招いてのお泊り会を用意していました。
 
 
しかし、当日直前にまさかのインフルエンザに罹患!予定が大幅に狂ってしまいました。
 
 
「せっかくの休みなのに遊べないじゃん!」とパニックになってしまったのです!
 
 
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2.なぜ予定変更になるとパニックになるのか?

 
 
実は発達障害・ADHDの特性として、感覚過敏や見通しが立たないことによる不安やストレスがうまく脳で処理できないためにパニックを起こすことがあります。
 
 
具体例としては
 
 
●曖昧な表現の指示をされてわからない
●嫌いな感覚に直面した
●予期せぬ出来事が起きた
●過去の嫌な経験を思い出した
●自分の考えを否定された
●大きな恐怖を感じたとき
 
などです。
 
発達障害の子どもは、感覚過敏感覚欠如の特性があるので音や光の刺激に敏感だったり、触れられたりすることに不快感を感じたりするので普通の人よりもストレスを感じやすいのです。
 
 
ルーティンや予測可能な状況を好むので、予測不可能な変化や予定変更、予期せぬイベントはなおさらパニックを引き起します。
 
 
大人だって楽しみにしていたライブが延期になったり、旅行がキャンセルになったりしたら心穏やかではいられませんよね。
 
 
パニックの症状としては、泣き叫ぶ暴言を吐く・大声でどなる・暴れだす・飛び出す・物を投げたり壊したりする・自分の頭をたたく・腕を噛む・フリーズするなどがあります。
 
 
発達障害・ADHDの子どもはコミュニケーションや対人関係が苦手なので、なぜパニックを起こしているのかまわりの人には理解されにくく、その行動は、「自分勝手」「変わった人」と誤解されやすいのです。
 
 
さらに、パニック症状に対し「やめなさい」「静かにして」と叱責や注意する行為は、症状が強くなったり長引いたり悪循環になってしまうケースもあるの注意が必要です。
 
 
 
 
さすがに中学生にもなると公の場で泣き叫んだりひっくり返るようなパニック症状は少なくなりますが、学校や部活などの集団生活において、当人しかわからないたくさんのストレスがあるのです。
 
 
今回急な予定変更で我が家の長男が自暴自棄になったときの私がとった対応は次でお伝えします。
 
 
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3.脳に響く伝え方「ことばの翻訳機」で声かけ対応

 
 
発コミュのメソッドで「ことばの翻訳機」というものがあります。
 
 
例えば廊下を走っている子どもに「走らないで!」と注意するより歩いてね優しく伝えることの方が断然子どもに指示が通ります。
 
 
同じ行動をさせる「走らせない」のが目的ですが、伝え方次第で結果は変わってしまいます。
 
 
「走らないで!」という言葉は否定的なので、注意された叱られたと脳にマイナスイメージで残ってしまうのです。
 
 
注意や否定された感覚が残らないように声かけをすることが大切なのです。
 
 
「俺の休みが何もしないでなくなっちゃうじゃん!」怒鳴る長男に対し、私は「そうだね。せっかくの休みだもんね。」と長男に共感しました
 
 
以前の私だったら、長男の怒りの感情に引っ張られ「仕方ないでしょ!わがまま言わないの!」と叱責して、親子喧嘩に発展していたでしょう!
 
 
しかし、発達科学コミュニケーションで学んだ知識が、私を大きく成長させてくれました!
 
 
「今回は体調が悪くて遊べなくなってしまったけど、また1週間たったら遊べるね。
 
 
「友達とは遊べないけど、YouTubeやゲームする時間がたくさんあるね。
 
 
と、ことばの翻訳機の「ネガティブ言葉からポジティブ言葉に」「順序を変えて伝えること」を意識して説明しました。
 
 
すると長男も納得して、友達と遊べない時間は塾や学校の宿題をする時間に切り替えて過ごすことができたのです!
 
 
そして、体調が回復した後に無事ご褒美のお泊り会を実行しました。
 
 
急な予定変更があってパニックになっても、伝え方次第でプラスイメージに置き換えることで子どもは次の行動ができるのです。
 
 
いかがでしたか?
 
 
ママが変わって伝え方一つ変えると、子どもの行動も変わります。
 
 
休みはママと子どもが過ごす時間が増えるので、子どもが好きなことや感動体験や成功体験を増やして脳と心を成長させましょう。
 
 
 
 
「できた!楽しんだ!」という成功体験が心の糧となりますよ。
 
 
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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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