中3で受験生なのにゲームしかしない子どもを見ていると親としては将来が不安になりますよね?そんな子どもを目の前にすると親は子どもにガミガミ怒ることも多くなります。不安を解消して子どもの「やる気」を引き出すママの会話術をご紹介しますね。
【目次】
1.受験生なのに勉強もせずゲームしかしない子どもにガミガミ怒っていませんか?
2.受験勉強やる気がでない子どもの「やる気」のなさには理由がある
3.「やる気」のない子どもにガミガミ怒らない方がいい理由
4.好きなことしかしなくても、子どもの「やる気」を引き出し前のめりにさせるママの会話術
1.受験生なのに勉強もせずゲームしかしない子どもにガミガミ怒っていませんか?
我が家の息子は中学1年生。
小学校卒業から中学入学まで普段より少し長めの春休み。
この少し長めのお休みに、息子は思う存分自分の好きなゲームに没頭するようになりました。
入学式を迎え中学生になり学校生活が始まっても、帰ってきたらすぐにゲームに直行。
ゲームしかしない毎日が続き、どんどんゲームに没頭する時間が増えていきました。
不安に思っているところに、追い打ちが!ママ友や学校から、「高校受験には1年生の成績も関係する。部活にも入ってしっかり活動しないと内申点に響く」という話を耳にしたんです。
このままではヤバい!ゲームをやめさせて勉強をさせないと!
そんな気持ちから「勉強しないとゲームは捨てるよ !」「早く勉強しなさい!塾に行きなさい!」と息子の顔を見ればガミガミ怒っていました。
ところが、私が怒っても息子はゲームをやめることはありません。
それどころか、どんどんゲーム時間も増え反抗してくることも多くなり、私のイライラはMAXでした。
2.受験勉強やる気がでない子どもの「やる気」のなさには理由がある
中学生になると勉強の内容はグッと難しくなってきますし、もともと勉強が好きでない子どもはどんどんやる気を失いますよね。
自分の興味のないことや自分の苦手なことはすぐ飽きてやめてしまうけど、好きなことになら何時間でも没頭する子どもたち。
「好きなことはどうしてそんなに何時間でも没頭できるの?」と思ってました。
これだけの集中力を勉強に生かしてくれたら、テストで良い点もとれるし良い高校にも行けるのに…
もっと苦手なことにも積極的に取り組んでくれる方法はないか悩んでいた時に、発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会いました。
発コミュに出会ったことで、苦手なことをゴリゴリ無理矢理やらせても脳は発達しない、脳は楽しいと思う時にこそ発達することを知りました。
どうして楽しいと思う時に脳は成長するのでしょうか?
脳は筋トレと同じように、使えば使うほど成長します。
好きなこと、楽しいことをしている時は脳は活発に動き成長をするのです。
嫌がる子どもに家庭教師を付けたり、毎日の宿題にノルマを課したりして苦手なことを克服させようとしても脳は成長しません。
何時間でも没頭できるゲームを味方にして、そこから興味の幅を増やす。
やるべきは勉強をさせることではなく、好きなゲームを探求させること。
ここから子どものやる気は引き出せます!
3.「やる気」のない子どもにガミガミ怒らない方がいい理由
子どもの好きなことから「やる気」を引き出そうと決めても、やっぱりできていないことが目に付きガミガミ怒ってしまいますよね。
学校から帰ってきても水筒はカバンに入れっぱなし、服も脱ぎっぱなし、お菓子も食べっぱなし。
それを目にしたら家に帰るなり「ちゃんと片付けて!」とガミガミ言いたくもなります。
ちょっとここで子どもの立場になって考えてみることが必要です。
子どもたちはやりたくない勉強をしに学校へ行っています。
頑張ってるんです!そのことは褒めずできていないことばかり指摘されたら…「やる気」も失せちゃいますよね。
私たち大人だって、できていないことばかり指摘されたらいい気はしません。
「そんなにアレコレ文句ばかり言うならもうやらない!」と思ってしまいますよね。
子どもも同じです。ガミガミ怒れば怒るほど「やる気」を失ってしまいます。
だからこそ、子どもの「やる気」を引き出したいなら、ガミガミ怒るのではなくできていることを褒めることが必要です!
4.好きなことしかしなくても、子どもの「やる気」を引き出し前のめりにさせるママの会話術
息子は家で学校のことはあまり話さないですが、ゲームの話はよくしていました。
一方で、「ゲームは悪!」だと思っていた私は、「またゲームの話?」とゲームの話をしてくる息子にうんざりした表情をしていました。
ですが、子どもの脳を成長させて「やる気」を引き出すには子どもの好きを探求していくしかありません。
そこでゲームの話にも、「へぇ~!そうなんだぁ。難しそうだけど、どうやってできるようになったの?」と興味をもって話を聞いたり、質問したりするように意識しました。
最初はゲームの話しかしなかった息子ですが、私が興味を持って話を聞く時間を取っていると、話題も広がっていきました。
勉強のこと、将来のこと、苦手なことなど、思春期を迎えた子が話しづらいことも話してくれるようになったんです!
ゲーム以外にも興味を持って取り組むようになってきて、私自身も怒る回数が減りました。
子どもは自分の事を理解してくれる人がいると思えることで安心できるし、新しいことにチャレンジしてみようという意欲が沸いてきます。
中3になった息子は、最近では友達と一緒に登校することを楽しみに週1回だけ朝から学校へ行くようになりました。
そして高校受験についても少しずつ考えていくようになってきました。
息子の行きたいと思う高校は周りの友達とは少し違うけれど、自分の好きを追及するために自分で行きたい高校を選択することができました。
子どもの好きなことから会話を増やすことで子どもは「やる気」を取り戻し、親は子どもへの理解が深まり自然とイライラを手放すことができますよ!
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執筆者:平野可奈子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)