服を脱ぎっぱなしで片づけができない子どもが自分で片づけ始める簡単ルール

 

発達障害・グレーゾーンの小学生が服を脱ぎっぱなしで片づけられない!子どもに何度言ってもすぐに部屋が散らかってしまうというお悩みはありませんか?今回はママの声かけで子どもが自分で片づけ始める簡単ルールをお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.脱ぎっぱなしだった娘が片づけられるようになった

 
部屋に散乱している脱ぎっぱなしの洋服や制服。
 
 
注意した時は「はーい」と返事はするものの、翌日にはまた同じ状態ということはありませんか?
 
 
片付けが苦手な子には、ママの声かけやアイデアで定着させる方法があります。
 
 
 
 
我が家の中1の娘が、小学校高学年だったころ、すぐ部屋が散らかって困っていました。
 
 
脱いだ服は脱ぎっぱなし、 机の上は色んなものが出しっ放しでプリントは何かの間に挟まって、自分でもどこにやったかわからなくなっている。
 
 
プリントを失くしたり忘れ物が増えたりするのも無理もない。 
 
 
 その頃の娘は
 
・脱いだ服はそのまま床に放置
・使ったものを出しっ放しにする
・すぐに部屋がぐちゃぐちゃになってしまう
 
 
このような状態でした。
 
 
今回は、片付けが苦手な子どもがママの声かけで片づけられるようになった簡単ルールをお伝えします。
 
 
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2.片付けができない子どもの特性と習慣化

 
なぜ、発達障害グレーゾーンの子どもは片付けが苦手なの?
 
 
それは、ワーキングメモリの弱さが関係している場合があります。
 
 
ワーキングメモリとは、入ってきた情報を頭の中で一時的に保持して、大事な情報を整理記憶しそれを使う力のことです。
 
 
 
 
情報を整理する働きの中でも特に大事だと言われているのが分類する力なのですが、実は日常生活に大きく関わっています。
 
 
たとえば、買い物に行ったとき、買いたいものを頭の中で自然と分類していますよね。
 
 
かぼちゃは野菜売り場、お刺身は鮮魚売り場、チョコレートはお菓子売り場など。
 
 
片付けも同じで、この鉛筆や消しゴムはふでばこへ、本は本棚へなどカテゴリーを分類して納めていきますよね。
 
 
しかし、発達障害グレーゾーンの子どもにはこの片付けの作業は、大人が思っている以上にハードルが高いことなのです。
 
 
言われたときは「分かった」と思っても、いざ、何かを始めると忘れてしまう。 
 
 
脳は慣れないことをやることを嫌がる習性があります。そのため、慣れないことを習慣にするには、少しずつが鉄則です。
 
 
ママの声かけを淡々と繰り返すことで取り組みやすくなります。
 
 
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3.片付けられるようになった簡単ルール

 

◆①脳にマイナスなことばを言わない!

 
まず、最初におこなったことは、注意することをやめました。
 
・また脱ぎっぱなし!
・片付けなさい!
・ここに置いたら危ないでしょ!
 
これらの自信をなくすことばを言わないことです。
 
 
 
 

◆②心地よいリズムで定着させる

 
必要なものを 取り出す→使う→元に戻す
 
 
声かけはリズムよく行います。
 
 
お茶を出して飲んだ後は冷蔵庫へ戻す。爪切りを使ったら引き出しに戻す。
 
 
「使ったら戻す」このリズムを定着させます。
 
 
そして、子どもが片づけられたときは笑顔で褒めてあげましょう。 
 
 

◆③動きやすい環境に整える

 
 
脱ぎっぱなし対策には、娘の部屋に脱いだ服を一時的に入れる可愛いBOXを設置しました。
 
 
洗濯物は洗濯かごへ、それ以外(パジャマ等)は一時BOXに入れる。
 
 
すると、ひとまず服で散乱していた部屋は散らからなくなりました。
 
 
部屋の散らかりがなくなったのでOKです。
 
 
本人も「なんかスッキリした」と思ったようです。自分でお道具箱を用意して机の隅に置き、プリント類を入れるようになりました。
 
 
机の上はスッキリです。
 
 
いかがでしょうか。
 
 
・「使ったら戻す」をリズムよく伝える
・片付けやすい環境を作ってあげる
 
 
子どもは小さなできた!を積んでいくことで自信をつけていきます。
 
 
子どもが動きやすいようにそっと誘導してあげられるといいです。
 
 
できたときは見逃さずに笑顔で「ありがとう」とママの気持ちを伝えましょう。
 
 
いまでは、
 
 
・制服をハンガーにかけるようになった
・宿題が終わると翌日の準備をするようになった
・出しっ放しが減ってきた
 
 
習慣にするには、ママの声かけを日ごろから淡々と笑顔で繰り返すことです。
最初は、1日1つだけやってみる。
 
 
そして、3週間を目標に続けてみましょう。脳に大きな負担がなく取 り組みやすいですよ。
 
 
ぜひ、試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:瑞上 ようこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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