お父さんの関わりがお母さんの関わりより効果大、と言われることにキャンプ、アスレチック、釣り、自然体験があります。子どもとの時間に難しさを感じているお父さん、今までと違う脳の育て方、気になりませんか?親子時間が変わり、休日がもっと楽しくなるハズです!
【目次】
1.なにかと怒られやすい発達凸凹の子ども
2.お父さんだからこそできるお子さんの脳の育て方とは
3.ここに注目!大きな成長のチャンスを潰さないために、気を付けたいポイント3点
1.なにかと怒られやすい発達凸凹の子ども
連休は家族でお出かけする機会が増えますね。
親子時間をお子さんの成長のチャンスに変えて、大きく加速させませんか?
我が家では、よくキャンプや河原でバーベキューをしていたのですが、いつも父子の関わり方を見て、モヤモヤしていたんです。
息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)・自閉症スペクトラム(ASD)・衝動性ありで何かと怒られることが多いのです。
息子と父親のやりとりを見ていると、せっかくの楽しい時間なのに、あれもダメ、これもダメ、と制限されたり、好奇心からやってみた事を怒られ、抑制されたりしてしまう状態。
「もったいないなぁ」と思っていました。
子どもの好奇心からの行動を、大人の常識の枠の中に収めようとしたり、好奇心を無くす様な声かけをしてしまっていないでしょうか。
2.お父さんだからこそできるお子さんの脳の育て方とは
お父さんが関わることで、お母さんが関わるより効果大と言われることの一つにキャンプ、アスレチック、釣り、自然体験などがあります。
いつもと違った環境は、子どもの好奇心の窓が大きく開いています。
「やってみたい!」=成長のチャンス到来!
そんなチャンスがキャンプ体験や自然体験の中にはたくさん転がっているのです。
子どもの自己肯定感、自己効力感を高め、さらに行動制御能力までも高められる絶好のチャンスです。
そんな親子時間をぜひ、ポジティブな経験の時間にしてもっと脳を育てちゃいましょう!
そこで、ついやってしまいがちな気をつけたいポイントについて解説します。
3.大きな成長のチャンスを潰さないために、気を付けたいポイント3点
トライ&エラーの機会を、先回りして無くしてしまうのは子どもの思考力を伸ばすチャンスを潰してしまいます。
◆ポイント1 やることは子どもに決めさせてあげる
毎日の生活の中では時間をかけて待ってあげられない事も、キャンプの間は腹を括って子ども時間に付き合ってあげましょう。
決められた事をするのと、自分で決めて動くのでは脳の動きが全然違います。
ここが、成長の大きなチャンスです!
お父さんまたはお母さん主導ではなく、お子さんが自分から心動かされることをさせてあげてください。
子どもは目に飛び込んできたもの、興味を惹かれるものに一直線ですよね。
お子さんのワクワクを優先して、大人の常識は子どもの好奇心の後ろにスタンバイします。
まずは、テントを立ててからとか、ご飯を済ませてから、といった段取りは一旦横に置いて、 お子さんが一直線に向かうその先の物を共有してみます。
「パパはテント立ててるから、これで遊んでおいて」と言うより断然!お子さんの楽しい!が違います。
◆ポイント2 口出しは我慢 ー充実感・達成感・行動抑制能力を育てるー
お子さんがアレコレと試行錯誤している、その時間はお子さんの脳の運動量が多くなって発達している時間です。
例えば、ひたすら土を掘る、とか、川の中でひたすら石を積み上げるのが好きだったりしませんか?
その時脳はフロー状態=完全に没頭し、集中している心理状態にあります。
このフロー状態になることで、充実感や達成感を味わうことができるのです。
好きなことを思いっきり自由に取り組む経験が、隠れた才能を引き出すきっかけに。
長いこと創造力に見合わないことを強制されていると、興味を失ってしまい、前頭葉が弱ります。
退屈で本来の脳の力が弱ってしまうためです。
創造することで味わえる達成感が脳の動きをさらに活性化させます。
発達凸凹の子は脳の発達に偏りがある状態。この凹の部分を積極的に発達させたいから、脳を弱らせたくないんです。
多少のケガは実体験として学習になりますし、経験して覚えた痛みは、口で言われたものよりも何倍もの実感を伴いますよね。
大人は取り返しのつかないケガにならない様に見守り、アドバイスを求められたら助言する、子どもが気付かない位のサポートをしてあげるのがオススメです。
この時間は口出しをしない、と決めておくのが脳の育て方として大切です。
◆ポイント3 叱ってしまう前に、一呼吸おいて叱り方を工夫する
男の子はよく火起こしをやりたがりますよね。
調子に乗って関係ない物を燃やしたがったり、薪をどんどん焚べてしまったり、火傷も心配ですし、お父さんとしては「やり方があるのに!」と怒りたくなってしまうと思います。
そんなお子さんが好ましくない行動をしていた時は、一旦感情をコントロールし、平静な態度をキープします。
怒りのオーラは封印しましょう。
お子さんのどんな行動が危険だったのか、好ましくなかったのかを淡々と伝えます。
子どもが好ましくない行動をやめるタイミングを見逃さずに、褒めます。
ただ叱るより、褒めで終わるのが効果的です。
なぜなら、お子さんにとって良くない行動をしてしまった結果、叱られた、というマイナスの記憶が、次はどうしたら良い行動に変えられるか、それを考えられたこと、行動を止めることができたことで成功体験として終わることができるからです。
「どうするのが良かったのか」答えを一緒に引き出してみてください。
お子さんは今自分の能力を伸ばそうとしているんだ、と見方を変えると怒りたくなる基準が変わってきませんか?
お子さんと良い関係を持てるお父さん、お母さんが増えることを願っています。
▼脳の育て方について動画で解説しています▼
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執筆者:五上亮子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)