小2で遊ぶ友達がいないと夏休みどうする?習い事はやる?と悩まれるお母さんも多いと思います。ぼっちの理由とコミュニケーションが苦手な子の本音を探ることで、夏休みに楽しめる習い事・過ごし方に辿り着いた我が家の実例をお伝えします。
【目次】
1.小2で夏休みに遊ぶ友達がいないと心配?
2.小学生の子が夏休みにぼっちになる理由
3.集団に入ればOK?注意したいコミュニケーションが苦手な小学生
4.小2の夏休みにおすすめの過ごし方・習い事
①親子がそれぞれやりたいことを書き出す
②興味のある分野の夏季限定の習い事
③親子参加形式のイベント
1.小2で夏休みに遊ぶ友達がいないと心配?
今年も夏休みがやってきましたね!
お子さんたちは学校から解放された気持ちでワクワクしていることでしょう!
その反面、親御さんはどうでしょうか。
毎日どうやって過ごそう?習い事を増やす?どこに連れ出す?と悩まれる方も多いと思います。
特に遊ぶ友達がいない小学生(小2)のお子さんだと、夏休みの間は何をして時間を過ごしたらいいのかと親も心配になりますよね。
小1の頃は親も探り探りだったけれど、小2ともなると子どもたちで遊ぶのが当たり前というご家庭も多いのではないでしょうか。
近所の公園で遊ぶ子どもたちを見て、うちの子は遊ばなくてもいいのかな、大丈夫かな、と思いを巡らせる方もいるかもしれません。
我が家の息子は特定の子とだけ関わりたいタイプで、近所には遊ぶ友達がおらず夏休みはどうしよう?と思っていました。
私が在宅で仕事をしていた関係で、息子が小1の時は夏休み中だけの学童保育を利用しました。
実際に学童での過ごし方はどうだったかというと、暑すぎるので遊戯室は使用禁止、教室内で宿題や読書で過ごすというのが定番のようでした。
普段から学童を利用している子同士で遊ぶ中に息子が入ることはほとんどなく、ただ同じ場所を共有しているだけ、という様子だったようです。
それなりの時間を学童で過ごすので、平日は習い事を増やすこともできず、特別なイベントに参加するということもなく夏休みが終わっていきました。
振り返ってみて私が感じたことは、これは息子の成長に繋がる過ごし方なのかな?ということです。
小2の夏休みは学童を使用せずに別の過ごし方を模索しようと考えました。
2.小学生の子が夏休みにぼっちになる理由
そもそも、遊ぶ友達がいないというのにはいくつかの理由があります。
①遊びたい友達はいるが、学童や習い事に通っていて時間が合わない、家が離れている、などで遊ぶ約束ができない
➁友達とも遊びたい気持はあるが、それよりも自分のやりたいことを優先したい
➂1人で過ごすのが好きで、それに満足している
④友達と本当は遊びたいが、自分からは誘えない内向的なタイプ
など、環境要因やその子の性格的な要素から遊ぶ友達がいないという状態になっていると言えます。
①の場合は、親同士で連絡を取り合い土日に都合をつけるなどが考えられますが、思い切って親子で夏休みを満喫すると決めて計画するのも良いと思います。
ぜひ後半で夏休みのおすすめの過ごし方を紹介していますので、参考にしていただけると嬉しいです!
➁、➂のようなタイプのお子さんであれば、友達と遊ぶかどうかは置いておき、夏休みという時間を存分に使って興味関心のある習い事を増やしたり、好きなことに没頭させてあげたいと思いますよね。
楽しい!面白い!というポジティブな感情で行動することで脳は良い方向へとグングン加速します。
友達と遊ばないことを親はあまり気にしすぎずに、その子の脳がグッと発達する良い期間と捉えてはいかがでしょうか。
④のようなタイプの子どもは友達との関わりの中でうまく自分から話せない、話しかけられてもうまく受け答えができず周りから距離を取られてしまうなど、友達関係でコミュニケーションに苦手さを抱えていることがあります。
このように一言で遊ぶ友達がいないと言っても、その子によってぼっちの理由があるのですね。
ここで対応を気を付けたいのが④のタイプのお子さんです。
次で詳しく解説していきますね。
3.集団に入ればOK?注意したいコミュニケーションが苦手な小学生
友達との関わりに苦手さのあるお子さんの場合、子どもの集団に入れば何となくでもやり取りが生まれ友達が作れるのではないか?と期待したくなりますよね。
幼児期や小1でこれから友達を作るという段階であれば、先生が先導してグループを作るなど、自然と集団にいるという状況は作れるかもしれません。
しかし、年齢が上がるにつれ小学生ともなると仲間意識が芽生えてきます。
その中で友達の輪に入れないという疎外感を感じたり、心無い言葉をかけられたりすると、傷つき体験になる可能性も考えられます。
遊ぶ友達がいないからと集団に入れても、だたその場にいるだけだった、子どもからしたら「楽しくなかった」「嫌だった」という本音があり、ネガティブな記憶が脳に溜まってしまうことに。
結果的に、子ども同士で関わるのは嫌だ、とさらにコミュニケーションが苦手に、人との関わりを避けるようにもなりかねません。
お母さんと子どもの二人での会話が長続きしない状態で、いきなり友達二人以上と会話ができるでしょうか?
大人なら子どもの反応を見て会話を繋げていくことはできると思いますが、子ども同士であればそこまで丁寧には関わってくれないのではないでしょうか。
1対1のコミュニケーションができるようになって初めて1対2、さらには1対複数名…とコミュニケーションが取れるようになっていきます。
子どものコミュニケーション力を育てるには、まずは親子での関わりがスムーズにいくことがスタートなのです。
そして子どもの本音は何なのか、親がしっかりと見極めてその子に合った対応をしていくことが必要です。
4.小2の夏休みにおすすめの過ごし方・習い事
では、小2で遊ぶ友達がいない子にはどのような夏休みの過ごし方がおすすめなのか、ここで我が家が実践し上手くいったことをご紹介していきますね。
◆①親子がそれぞれやりたいことを書き出す
準備として夏休みに入る前に(入ってからでも遅くはありませんよ!)親と子それぞれがやりたいことを書き出します。
もちろん書くことが苦手なお子さんであれば、親が聞いて書いてもOKです。
プール、海遊び、川遊び、山、BBQ、キャンプ、花火、虫取り、祖父母宅へ帰省、など夏ならではのイベントもあります。
そこで親もやりたいことを書き出してみてください。
初めての映画館に行く、カフェで一緒に仕事・勉強する、星空を観に夜お出かけをする、などお互いが思いつかなかったことの発見があり、選択肢も広がりそうですよね。
ワクワクしながら書き出して目に見えるようにするのがポイントです。
そして、カレンダーにいつそれをやるのかを書き込んでいきます。
我が家はこれで明日は何やろう?という気持ちがかなり軽減されました!
◆②興味のある分野の夏季限定の習い事
夏休みと言えば習い事を何かさせたい!と思う親御さんも沢山いらっしゃると思います。
夏休み期間中は、夏季限定でクラスを増設するスクールが多いです。
お子さんが少しでも興味を示したものには、見学していきましょう。
友達付き合いに苦手さがある子どもの場合、すでにグループが出来上がっている既存のクラスに入るのは抵抗感があるかもしれません。
夏休み限定のクラスであれば、初めましての子どもたちが集まるのでそれほどコミュニケーションをしっかり取らずとも悪目立ちしません。
また、あと何回参加したら夏休みのクラスはコンプリート!とはっきり分かるのも達成感を感じやすいようでした。
我が家で実践しておすすめできる習い事は、スイミングとプログラミング関係です。
野球やサッカーなどチームプレーのスポーツは、空間認知能力が問われたり声掛けが必要だったり、相手の動きをよく見て判断したりする必要があるため、負担に感じる子どももいるでしょう。
スイミングは定番の習い事ですが、グループで活動するとは言え、動きは1人で行うスポーツなのでコミュニケーションが苦手なタイプの子どもに向いている習い事だと考えられます。
またプログラミングについては、パソコンやゲームなど似たような好みを持つ子どもたちが集まるので、交流が持ちやすかったようです。
プログラミングに限らず、子ども本人が興味を持つ習い事がきっかけで新しい友達関係に繋がることもあります。
◆③親子参加形式のイベント
WEBサイト、小学校のお手紙や自治体のチラシなどで、夏休みの特別な親子参加イベント案内が掲載されています。
友達付き合いが苦手な子どもの場合、親が一緒の方が安心ですし、親も楽しめるイベントも沢山ありますので積極的に応募してみてはいかかでしょうか?
また親の本音として、子どもだけで参加するイベントに親が同伴していると少し肩身の狭い思いをする方もいるかもしれません。
始めから「親子一緒に参加」と謳われているイベントであれば、堂々と一緒に参加できますよね。
親子料理教室、給食センター見学、虫取りや山散策などの自然体験イベント、展示場での大型企画(車展、プログラミング体験、ロボット展…)など、探してみると色んなイベントがあります。
夏休みならではの体験型イベントは自由研究の題材にもなりやすいですし、何より特別な夏の思い出になるでしょう。
人気なものはなかなか当選しないかもしれませんが、「こんなイベントがあるみたいだよ」と親子で会話をしてその分野について一緒に調べたりするだけでも楽しいですね。
このように、我が家では遊ぶ友達がいなくても親子でしっかりとコミュニケーションを取りながら楽しく夏休みを過ごすことができました!
今年の夏休みが家族みんなにとって楽しかった!と思える夏休みになりますよう、夏休みの過ごし方、習い事で悩んでいる方に少しでもお役に立てると嬉しいです。
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執筆者 菅美結
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)