ADHDは忘れものが多い⁉小学生のうちにできる忘れもの対策とは?

 

毎日必ず何かを忘れるお子さんにお困りではないでしょうか?ADHDの息子はお箸や水筒、学校からの大切なプリントを忘れて困ったことが何度もあります。この記事では、小学生のうちにできる忘れ物対策をご紹介します。 
 
 

【目次】

1.ほぼ毎日何かを忘れるADHDの息子
2.忘れものが多いのはADHDの特性?
①ワーキングメモリの弱さ
②ほかのことに気をとられてしまい忘れてしまう
3.当日朝「今日お弁当なんだよね」と言ってきた息子
4.小学生のうちにできる忘れもの対策!
5.その子にあった工夫が必要

 
 

1.ほぼ毎日何かを忘れるADHDの息子

 
 
私の息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)の小学5年生です。
 
 
自分の持ち物に無頓着で、 とにかく毎日何かしらを家や学校に忘れてしまいます。
 
 
 
 
お箸、水筒、学校からの大切なプリント、上履き、学習に必要な小道具などなど…。
 
 
水筒が1週間学校に置きっぱなしになっていたこともありました。
 
 
プリントを入れるためのお知らせ袋がありますが、ずっと家の本棚に置きっぱなしになっています。
 
 
できるだけ子ども自身で持ち物の準備や確認をしてほしい!という思いから、息子本人に任せていたのですが、声をかけなければやらないという状態。
 
 
忘れものをしても気にする様子もなく、のほほんと過ごす息子。
 
 
子どものうちはなんとかなるでしょうが、 このままでは将来が心配です。
 
 
 
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2.忘れものが多いのはADHDの特性?

 
 
忘れ物が多いのはADHDの特性があるお子さんに限られたことではありませんが、ここではADHDのお子さんに焦点をあててお話をしますね。
 
 
ADHDの特性に「不注意」というのがあります。
 
 
「不注意」にみられる特性は以下のとおりです。
 
・集中力が続かない(気が散りやすい)
・時間の管理や整理整頓が苦手
・細かいところに注意を払うことが難しい
・話しかけられているのに気づかない、聞いていないように見られる
・忘れものや失くしものが多い
・好きなことや興味のあることに対して過度に集中してしまう(過集中)
・大事な予定を忘れてしまう
・マルチタスクが苦手
・ワーキングメモリが弱い
・他のことに気をとられやすい
 
 
忘れものが多いお子さんは、
 
・ワーキングメモリの弱さ
 
・他のことに気をとられやすい
 
この2つが特に弱い傾向がみられます。
 
 

◆①ワーキングメモリの弱さ

 
 
ADHDの特性に「ワーキングメモリーの弱さ」があります。
 
 
簡単にいうと「短期記憶」のことです。
 
 
入ってきた情報を数秒から数十秒の間一時的に記憶し、物事を処理する脳の働きです。
 
 
会話をしたり計算をしたり、日常生活のさまざまな活動に関わっています。
 
 
このワーキングメモリが弱いと、聞いたことをすぐに忘れてしまったり、身の回りの物をすぐなくしてしまったりするので、忘れ物が多くなってしまうのです。
 
 
ワーキングメモリの大きさは人それぞれですが、ADHDのお子さんはワーキングメモリが小さい(または低い)ため、情報処理がうまくできないんですね。
 
 
頭の中の短期記憶をうまく処理できないうえ、気が散りやすいという特性もあるため、忘れものを減らすのが難しいんです。
 
 

◆②ほかのことに気をとられてしまい忘れてしまう

 
 
ADHD傾向のお子さんは、「ほかのことに気をとられやすい」という特性があります。
 
 
例えば、週末の学校帰りの支度をしている途中で仲良しのお友達が声をかけてきたとします。
 
 
週末なので持ち帰るものがたくさんありますよね。
 
 
ランドセルにはまだ半分しか持ち帰るものが入れられていません。
 
 
ところが、仲良しのお友達との会話に夢中になってしまって、持ち帰る荷物のことを忘れてしまうのです。
 
 
また別の例をあげると、ホームルームで先生が明日の持ち物について大切なお話をしています。
 
 
ふと窓の外にあまり見かけない蝶々が飛んできました。
 
 
蝶々に気をとられてしまい、先生の大切なお話を聞き逃してしまいました。
 
 
なんのお話だったかな?後で先生に直接聞きに行こう!と思って職員室へ向かいましたが、廊下に貼られていたポスターに好きなアニメのイラストを発見!
 
 
イラストに気をとられてしまい、先生への用事を忘れてしまうのです。
 
 

3.当日朝「今日お弁当なんだよね」と言ってきた息子

 
 
ここでちょっと、実際にあった私のお話をしますね。
 
 
学校からの予定表は親へメールで、子どもへプリントが配布されます。
 
 
我が家では、息子本人が授業の週予定表を壁に貼り付けることにしています。
 
 
壁に張った予定表を見て、持ち物の準備をするのです。
 
 
ところが、ある日の朝「お母さん、今日お弁当なんだよね」と言う息子。
 
 
「えっ?」と思い壁に目をやると、予定表がありません。
 
 
あわててメールを開き予定を確認すると、持ち物の欄に「お弁当」の文字を発見!!
 
 
 
 
冷蔵庫を物色して、なんとかあるものでお弁当を作ることができました。
 
 
また別の日、ランドセルも背負ってあとは玄関を出るだけの状態で「お母さん、今日授業で○○がいるんだって」と衝撃発言!
 
 
たまたま捨てずに取っておいたものがあったので、忘れ物をせずに済みました。
 
 
このような「当日お知らせ」が頻繁にあるのです。
 
 
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4.小学生のうちにできる忘れ物対策!

 
 
では、私が実際に行っている「忘れもの対策」をご紹介します。
 
 

◆①一緒に持ち物確認

 
 
翌日の持ち物を一緒に確認します。
 
 
「一緒に」というところがポイントです。
 
 
プリントを見ながら、ランドセルの前に必要なものを並べます。
 
 
全て揃ったら、子どもと一緒に声を出して確認しながらランドセルにしまっていきます。
 
 
これだけです。
 
 
 
 
これを何回か行うと、ひとりでも準備することができるようになってきます。
 
 
しばらくすると、ひとりで準備することが難しい日が出てくるので、その時は再度一緒に持ち物の確認をします。
 
 
これの繰り返しです。
 
 

◆②学校の授業で使うと思われる物品のストック

 
 
我が家では、「学校の授業で使いそうだな」と思う物品をストックしています。
 
 
ラップの芯とかはぎれ、ペットボトルにイチゴのパックやカップ麺の器など。
 
 
本当はどれも捨ててしまいたい!のですが、いつでも持たせてやれるよう、専用のボックスを設置して、その中にストックしています。
 
 

◆③冷凍食品などのストック

 
 
「当日お弁当」発言があってから、お弁当用の冷凍食品のストックを置くようになりました。
 
 
冷凍食品のほか、作り置きおかずもストックしています。
 
 
詰めるだけでいいので、当日朝に「お弁当だった」と言われても、すぐに対応できます。
 
 

◆④体調管理

 
 
ADHDに限った事ではありませんが、疲れていると忘れっぽくなってしまいます。
 
 
ただでさえ忘れっぽいのに、さらに忘れてしまうんです
 
 
前日にお知らせを見て確認するなどは当たり前のことですが、普段から体調を気にすることで、不注意を減らすことができます。
 
 
 
 
これらを習慣化することで、忘れ物を減らすことが可能です。
 
 
わたしの息子の場合、習慣化するまで時間がかかりましたが、「ないと困る」という意識を持ったことで、忘れものが格段に減った気がします。
 
 

◆⑤準備したものを玄関に置く

 
 
準備したものを玄関に置くだけです。
 
 
できれば、靴を履いた時に手が届く範囲においてあると忘れません。
 
 

5.その子にあった工夫が必要

 
 
忘れもの対策でもう一つ重要なのが、お子さんにあった工夫が必要ということです。
 
 
たとえば、持ち物の確認の際、指差しをしながら確認するとか、学習用の小物などは自分で準備できるよう、子どもがわかりやすい場所に置いておくなどです。
 
 
忘れものが多いお子さんは、片付けが苦手な側面もあるので、わかりやすくする工夫も大事なんですね。
 
 
小学生のうちに忘れもの対策を習慣化することで、中学生以降の忘れものを減らせるのではないでしょうか?
 
 
今回ご紹介した忘れもの対策、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:村上 惠子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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