小2で勉強ができないことが心配!けれど、そもそも勉強を始められないお子さんは勉強に取り掛かることへのハードルが高く感じています。面白そう、やりたい!と思わせる神アイテムを導入して家庭学習の習慣化を実現できるポイントをお伝えします。
【目次】
1.小2で勉強ができない子のお悩み
2.小学校低学年で勉強を始められないのはなぜ?
3.小2の家庭学習を習慣化する神アイテム
①ホワイトボードを使うメリット
②勉強を始めたことの肯定で習慣化する
1.小2で勉強ができない子のお悩み
うちの子、小2で勉強ができないなと心配している親御さんのそもそものお悩みに勉強を始められない、勉強する体制になれないということはありませんか?
小学校低学年のうちは、家庭で勉強をみることも多いのではないでしょうか。
計算問題や漢字練習は何かをやりながらでは難しいですし、紙やパソコンに向かってやる必要があればそれなりの勉強モードに入ってもらわないとと思いますよね。
我が家には発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)傾向の現在小3になる息子がいます。
小学校入学後から勉強は家庭でみようとしていましたが、そもそも勉強を始められないことに困っていました。
また小3になり繰り上がり・繰り下がりの計算、漢字など難易度が上がったことで勉強ができないと本人の中でもやる気が下がっている様子が見受けられました。
これは心配!と、なんとか家庭でも勉強をサポートして自信を回復したいと思っていました。
しかし、ごく一部の自分の興味のある学習であればすんなり机につくけれど、ほとんどの場合はこちらが「〇〇やろう~」と誘っても、「何時から開始しよう!」と話し合って決めてもなかなか勉強モードに入ってくれず。
子どもがようやく勉強を始めよう!となった時には、こちらは他の事をしなければならないタイミングであったり、待ち疲れて親がイライラモードになっていたり。
そんなことがしょっちゅうでした。
2.小学校低学年で勉強を始められないのはなぜ?
なぜ小学校低学年の子どもがすんなり勉強を始められないのでしょうか。
◆切り替えができない
TV、YouTube、ゲームなど誘惑の多い家ではなかなか勉強モードに切り替えるのは難しいですよね。
ましてや学校から帰った後であれば、解放感から好きなことしかしたくない、ダラダラしたいと思うのも分かります。
特に発達障害・グレーゾーンのお子さんたちは学校で頑張りすぎて家ではぐったり状態という子もいます。
そこで好きなものに集中しすぎてしまう(過集中)こともあります。
◆面白くない
子どもは面白いことが大好きですよね!
勉強が面白い!と思ってくれたら最高ですが、そう簡単にはいかないところがお勉強。
学校の授業がつまらなかったり、話を聞いておらず内容がよく分からないままでは理解する面白さになかなか辿り着けないですよね。
勉強できないなと本人がもし感じているのなら、なおさら勉強は面白くないものと思ってしまいます。
特にASDの特性を持つお子さんについては、興味の幅が狭く深くなる傾向にありますので、面白い!と思わないものについてはなかなか興味を抱かずに取り掛かるのが難しくなりがちです。
◆面倒くさいことが多い
勉強を始めるにあたっては頭を使うこと以外にも作業が発生します。
勉強を始める前に教材を出して机に準備をする、問題を書き写す、間違えたら消しゴムで消す、最後は教材をしまう、など面倒くさいことが沢山あります。
特に発達障害・グレーゾーンのお子さんたちは手先が不器用で消しゴムで消す作業が大変だったり、書字が難しくて書くことに抵抗のある子もいます。
子どもとしては「とにかく面倒くさいな」という印象があり、なかなか勉強を始められない気持ちになってしまいます。
親からすると早めに取り掛かって終わらせたら後が楽なのにと思いがちですが、子どもとしては沢山の理由で勉強が始められないという状態になっているのですね。
3.小2の家庭学習を習慣化する神アイテム
小2で勉強できないなんてこれからどうしよう!
でもそもそも勉強を始められないから一体どうしたら?というお悩みを解決したのが一つのアイテムです。
それはホワイトボードです。
当時あまり書くことが好きではない息子でしたが、大きなホワイトボードに自由に書いて遊べる場所ではすんなり文字や絵を書いている様子を見たことが取り入れようと思ったきっかけでした。
我が家では小2から大きめのホワイトボード(縦60cm×横90cm)を勉強スペースに導入しました。
個人塾のような雰囲気になるといいなと思い、壁掛けタイプのものにしました。
カフェの入口に置いてるような立てかけタイプや100円ショップでも販売されている大きめのホワイトボードでもいいでしょう。
使わないときは収納できますし十分に雰囲気が出るのではないかと思います。
◆①ホワイトボードを使うメリット
なぜホワイトボードがおすすめなのかというと、目次2で述べた勉強を始められない理由の全てを解決できるアイテムだからなのです!
◆切り替えができない → 目の前にあると目線が引きつけられる!
◆面白くない → 面白そう!楽しそう!
◆面倒くさいことが多い → 簡単そう!
になるのです。
我が家ではホワイトボードに予め決めている勉強開始時間と、息子がすぐに解ける問題を書いておくようにしました。
親が書き始めると子どもも何だろう?と気にしてくれ、ある程度大きな文字で書いておくと目に入りやすいです。
勉強ができないと思っていても簡単な問題ならすぐに答えを書きたくなるようでした。
普段使わないホワイトボードペンのスルスルとした書き心地、すぐに消せる手軽感、ノートより大きなスペースに書けるとあって、書くことへの抵抗感が軽減されます。
また、消しゴムで消すのが苦手な子どもでも、ホワイトボードなら簡単に消すことができます。
鉛筆で書かせて筆圧を強くしたい、ノートの枠線を意識して書いてほしい、など親の思いはあると思います。
けれど勉強ができない!勉強を始められない!と本人に思わせずに、まずは楽しみながら勉強を始めることの方が大切だと考えられませんか?
◆②勉強を始めたことの肯定で習慣化する
こうして席についたりホワイトボードに書いた問題を解いたら、「お!すぐに始められたね!」、「勉強モードに入ったね!すごい!」と毎回肯定する言葉をかけていきます。
ポジティブな行動を肯定されると脳はその行動をまたしようと学習するので、どんどん勉強を始めることがスムーズになっていき、家庭学習が習慣化されていくのです。
我が家ではこのように勉強に取り掛かるハードルを下げることで、勉強に取り組むことが習慣化されていきました。
そして息子は難しい問題に少しずつ挑戦できたり、宿題だけでなく先取り学習もできるようになりました。
今でもホワイトボードは大活躍しています!
自分1人では解けない!と思わせないように親が先生役になってホワイトボードに書きながら解説をしたり、問題をノートに書き写す板書ごっこをすることもあります。
小2のうちに勉強できない!勉強を始められない!問題を解決する神アイテムとしてホワイトボードの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
同じようなお悩みをお持ちの方の参考になれば嬉しいです。
勉強が始められないお悩みを解決する秘訣をお伝えしています!
執筆者:菅美結
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)