言うことを聞かない、全然話を聞かないし、何度言っても動かない。そんな小学生の子にイライラ口調で話しかけていませんか?本当は穏やかに話したいのに…とお困りの方へ声かけのコツをお伝えします。
【目次】
1.子どもが言うことを聞かなくて毎日イライラが止まらない!
子育てにイライラする多くのママは切実に子どもが言うことを聞いてくれないというふうに悩んでいます。
小学生くらいになると、自分のことは自分でしてほしいのに、なかなか動いてくれないからママのイライラが募っていきますよね。
・遊びに夢中でなかなか次の行動に切り替えられない
・宿題などのやるべきことをなかなか始めない
・時間になっても着替えないので外出できない
・お手伝いなどを頼んでも「後で」という
子どもに1度や2度声をかけて、サッと動いてくれるなら、どんなにラクになるでしょうか。
ですがこのお悩み、もしかすると、子どもが言うことを聞かないのではなく、子どもにママの声が届いていないのかもしれません。
どういうことか、詳しくお話しますね。
2.どうして話を聞かないの?ママの声が子どもに届かない理由とは
発達障害の子どもは、ママの声や表情にとても敏感です。
どんな話をするのかという話の内容よりも、ママがどんな「非言語情報」を発しているのかを敏感にキャッチしています。
非言語情報とは、表情やしぐさなどの言葉ではない情報のことで、その場の雰囲気を大きく左右するものです。
子どもに声をかける前からママが笑顔でニコニコしていたり、最初のひとこと目から穏やかで優しい声のトーンで話すと、ポジティブな雰囲気が伝わります。
逆に、真顔だったり早口だったりして、なんか怖いな…もしかして怒っているのかな?という雰囲気を感じてしまうと、子どもは話を聞けなくなってしまうのです。
なぜなら、非言語情報がネガティブなものになっていると、子どもの脳の不安や恐怖を感じるエリアが過剰に働くからです。
このエリアが過剰に働くと、考えて行動するための理性の脳のエリアがフリーズしてしまうのです。
そのため、ママの言葉が子どもに届かず、聞こえているはずなのに動いてくれない!と言うことが起こります。
このような状況が、わが子はいつも言うことを聞かない!というママのイライラにつながってしまうのですね。
子どもは背が低く、大人を見上げる形になることが多いので、ママの真顔も怖く見えてしまうことがあるんですよ。
ですので、たとえママに全く怒っているつもりがなくても、子どもが怖いと感じると理性の脳をフリーズさせてしまうので、気をつけたいですね。
では、どうすれば小学生の子どもがママのポジティブな非言語情報を受取ってくれるようになるのでしょうか。
3.「3S」をマスターすれば子どもがスッと動き出す!
ポジティブな非言語情報に欠かせないのは「3S」(スリーエス)という発達科学コミュニケーションのテクニックです。
Smile:笑顔で
Slow:ゆっくりと間をとって
Sweet:優しい声で
子どもにやってほしいことがある時、動いてほしいと思っているときこそ、この「3S」の声のかけ方が必要なんです。
話しかける前は一呼吸おいて、笑顔で話し始めます。最初、なかなか笑顔までは難しいと思うママは、口角を上げることだけ意識してみてくださいね。
ゆっくりと間を取るのは、過去の私のように矢継ぎ早に、次々とやってほしいことを話すのではなく、ひとつずつ伝えるということです。
赤ちゃんに話すように言葉自体をゆっくりしたスピードにする必要はありません。話の「間」を意識して取ってみるということです。
「早くご飯食べて!お風呂も入らなきゃいけないし、宿題もあるでしょう!」
といくつもの用事を一度に伝えるのではなく、今一番してほしいことをひとつに絞って伝えてみてくださいね。
例えば、「ねぇ、楽しそうに遊んでいるね」と笑顔で子どもの注意を引いて、こちらを向いたり、話に気が付いたことを確認します。
そして「ホカホカあったかいうちに、ごはんを一緒に食べようか♡」
こんな風に伝えたら、子どもも嫌な気持ちにならずに食卓に行くことができますよね。
他にも「そういえば、何時から宿題をしようかな~って思ってる?」
「あと10分でお出かけに行くよ。今日は何色の服を着る?」 こんな具合です。
いかがですか?声のトーンを変えるだけでも、効果がありますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。
もしも「いつもごきげんに、こんな風に話すなんて無理だわ!」そう思われる方には、こちらのワークがおススメです!
3Sのテクニックを使う前に、まずはママの心の声を聴いてみてくださいね。
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