ママはカサンドラ症候群?自閉症育児の悩みから抜け出す方法

 

カサンドラ症候群という言葉を聞いたことがありますか?自閉症育児にはもう疲れた…そんな風にママが心身に不調を感じるなら、カサンドラ症候群かも。子育てのマイルールを見直して心をゆるめ、辛い子育てを抜け出しましょう。
 

【目次】

1.ママはカサンドラ症候群?自閉症育児に疲れていませんか?
2.子育て疲れた…もうやめたいと思う理由
3.発達障害の子どもへの対応は、ママのマイルールを変えてから!
4.マイルールを見直してカサンドラ症候群を抜け出す方法

 
 

1.ママはカサンドラ症候群?自閉症育児に疲れていませんか?

 
 
カサンドラ症候群という言葉を聞いたことがありますか?
 
 
カサンドラ症候群とは、発達障害を持つ身近な方とのコミュニケーションの難しさから、感情の相互関係を築けずにサポートする側の人が心身に不調をきたす状態をいいます。
 
 
病院を受診して付けられる正式な診断名ではありませんが、アスペルガー症候群のパートナー(夫)がいる女性がその典型例としてあげられることが多いです。
 
 
子育てとは一見関係のないことのようですが、発達障害の子どもの育てにくさ・関わりにくさから親子間でもお母さんがカサンドラ症候群を生じることがあるんです。
 
 
 
 
 
ある研究では発達障害の子を持つお母さん、中でも特にASDの子を持つお母さんの心の負担は大きいということが明らかになっています
 
 
また別の研究では、当事者の7割以上が「本人だけでなく家族に対しても支援が必要」と答えています。
 
 
そんな発達障害・自閉症育児に、ママが疲れるのは当然のことなんです。 
 
 
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2.子育て疲れた…もうやめたいと思う理由

 
 
 ママがもう疲れた…と感じるのは当然と言いましたが、育てにくさ・関わりにくさをもつ自閉症の子どもが悪いわけでは全くありません。
 
 
子どもはダイヤの原石です。育てにくさも特性も、正しく脳を育てることで長所に変わっていきます
 
 
今、ママが子育てに疲れ、ママやめたい…と思っているのは、毎日起こる困りごとに、どう対応していいかわからないからですよね。
 
 
子育ての正解がわからないからではないでしょうか。
 
 
 
 
また、身近なママ友・親族などに打ち明けた時に「子どもはそんなものだよ」と言われたことはありませんか?
 
 
先生からも「学校では問題ないですよ」などと言われて、つらい想いをしているからではないでしょうか。
 
 
周りに理解してもらえないことで、悩みごとが解決に向かわないどころか、お母さんが孤立を深めて、自分を責めてしまうこともありますよね。
 
 
カサンドラ症候群は、支援者(ママ)が抱えている悩みを周囲に打ち明けても、なかなか分かってもらえないときにも、起こりやすくなります
 
 
では、どうすればカサンドラ症候群から抜け出して、穏やかな自閉症育児ができるようになるのでしょうか。
 
 

3.発達障害の子どもへの対応は、ママのマイルールを変えてから!

 
 
カサンドラ症候群に悩まされるようになると、「ダメだ・できなかった」という否定的な考えが頭に浮かんでは消え、消えては浮かびますよね。
 
 
これは、ママの心の奥に隠れているマイルールが関係している可能性があります。
 
 
白黒思考や完璧主義 、べき・ねば思考 、人の顔色を見すぎている 、責めの矛先が全部自分に向いているこんな傾向はありませんか?
 
 
自分の脳の成長を促すのが得意なママは、お子さんの脳の成長を促すのも得意になれます!
 
 
そして、自分を癒すことが得意なママは、子どもを癒すことも得意なんですよ。
 
 
つまり、子どもはママのことをよく見ているので、ママができていることを自然と習得しやすいのです。
 
 
ママが心を整えてご機嫌に過ごすだけで、お子さんもご機嫌に過ごすことができるというわけです。
 
 
 
 
カサンドラ症候群を抜け出して心をゆるめ、ごきげんなママでいるために、まずは「マイルール」を見なおすことから始めましょう。 
 
 
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4.マイルールを見直してカサンドラ症候群を抜け出す方法

 
 
ママを苦しめているマイルールには、どんなことがありますか?
 
 
カサンドラ症候群を抜け出すためには、マイルールをゆるめることが必要です。
 
 
そのルールが正しいかどうかではなく自分に「今」必要なルールかということを見極めて、反対の言葉を3回唱えて繰り返してみましょう。
 
 
 
 
 
例えば、「子どもを公園に連れて行けない!」と思ったとき、自分に「どうして?」と問いかけます。
 
 
「癇癪を起こすから」という想いが出てきたとるすと、次は「なぜ、癇癪を起こすと子どもを公園に連れていけないの?」と問いかけます。
 
 
「人に迷惑をかけるから肩身が狭い」という想いが出てきたとすると、「人に迷惑をかけてはならない」というマイルールを発見できますね。
 
 
 もう少し深堀りすると、本当に公園に行った時、親子で誰かに大きな迷惑をかけていたのでしょうか?
 
 
子どもを泣き止ませることができなくて恥ずかしい…という思いなどから、人の目を気にしすぎていたかもしれない、と考えることはできませんか?
 
 
「人に迷惑をかけてはならない」というマイルールはもちろん正しいことです。
 
 
けれど、今とても子育てが苦しくなっている状態のママには必要のないルールかもしれません。
 
 
子育てが辛い時は、ママの自信もなくなるので、人の目をいつも以上に気にしやすくなるものです。
 
 
ですので、今度はマイルールと反対のことを3回唱えてみましょう
 
 
「人に迷惑をかけているって気にしすぎているんだ!」そんな風に唱えることで、スーッと心をゆるめることができますよ。
 
 
見方・捉え方を変えて心をゆるめ、カサンドラ症候群を抜け出しましょう。 
 
 
▼心の健康を守れるママが増えるよう願って書きました▼
 
 
 
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執筆者:蒔田よう
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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