子どもが食べるのが遅いと、ママは朝から焦ってイライラしてしまいますよね。その気持ちが子どもに伝わると、子どもまで機嫌が悪くなり、さらに行動が進まなくなるという悪循環に陥ることも…そんな食事に時間がかかるときにおすすめの対応をお伝えします。
【目次】
1.食べるのが遅い不注意キッズにイライラ!
2.不注意キッズが食事に時間がかかる原因は?
◆朝は脳が低覚醒な状態
◆時間感覚が身についていない
3.子どもに早く食べたいと思わせるママの対応
◆できていることに気付かせる
◆早く食べる目的や意識を脳に与える
1.食べるのが遅い不注意キッズにイライラ!
食べるのが遅い!食事に時間がかかると困っていませんか?
・ダラダラとテレビを見ながら食べる
・何度注意しても立ち歩いて進まない
・一方的に会話ばかりして食べない
そんなこんなで、食事に1時間近くかかっているなんてことも。
特に朝は、パパッと食べてほしいのに…
これは、不注意キッズあるあるなんです。
我が子も朝は苦手で、「ご飯だよ」「着替えるよ」と言っても、「待って!」と言って、切り替えができず、ダラダラとご飯を食べていました。
不注意キッズって、だらだら行動して遅くて、何回声をかけても取り組まない…
毎朝、切り替え力も足りないと感じませんか?
こちらがイライラして「ほら!早く!さっきから言ってるよ!」と声をかければ、「わかってる(怒)」と、子どもまで不機嫌になる。
これは、定番のやり取りなんです。
2.不注意キッズが食事に時間がかかる原因は?
なぜ、こんなに食事に時間がかかるのでしょうか?
◆朝は脳が低覚醒な状態
実は、不注意キッズは、脳が低覚醒なことが多いんです。
つまり脳は起きていない、意識がはっきりしていないのです。
低覚醒状態が長い子だと、給食後からシャッキリしてくるので、給食前の記憶がない…
体は起きて行動していても、脳は半分起きていないのです。
そのため、ボーっとして、見落としが多く、何かを始めるのにも時間がかかります。
もともと食べるのが遅い子どもは、朝に低覚醒なことで、さらに食事に時間がかかるんです。
◆時間感覚が身についていない
不注意キッズは時間への注意力が弱いので、過集中になったり、どうしてもボーっとしてしまうんです。
私たち大人も、自分の興味のない話を聞くときには長いなーと感じたり、朝はやることに追われて「え?もうこんな時間!?」なんてことはありませんか?
時間感覚も注意の仕方次第なので、不注意キッズにとって、時間に注意を向けて、早く食事を終わらせるというのはとても難しいことなんです。
3.子どもに早く食べたいと思わせるママの対応
食べるのが遅い!食事に時間がかかる子どもにおすすめの対応を2つご紹介しますね。
◆できていることに気付かせる
まず、自分のできていることに気づかせていくことで脳の覚醒度も上がってきます。
たとえば、「もう2口食べたの?」と声をかけていくことで、自分から食べ出したり、食べるスピードが早くなったりします。
また、立ち歩いた時に「座ってたべて!」と注意するのはお子さんの好ましくない行動に注目していることになり、ご褒美にもなりかねません。
そんなときには…
・ママは座って待つ
・座ったときに褒める
・食べ始めたら「食べてるね」と声をかける
このように、好ましい行動をした時に肯定の声かけをして、その行動を定着させていきましょう。
◆早く食べる目的や意識を脳に与える
お引き寄せって、言葉を聞いたことがありますか?
おしゃれなカフェに行きたいな〜と考えながら見渡していると、今までは気が付かなかった良さそうなお店を見つけたりしませんか?
これは、運がいいとも言えますが、実は脳科学なんです。
どういうことかというと…
「おしゃれなカフェに行きたい」と考えている=思考
それが見えてくる=見える・聞こえるという知覚
そこに行こう!=選ぶ
このような脳の一連の流れをお引き寄せと呼んでいるんです。
これはスピリチュアルでもなんでもありません。脳の引き寄せシステムなんです。
このシステムを利用して、子どもに早く食べる目的や意識を脳に与えてみましょう。
・早く食べ終わって、Youtube見る時間が欲しい
・早く食べ終わって、ママと遊びたい
このような目的や意識の思考・イメージを脳に与えてあげることで、それに応じて必要なものを見つける・聞きつける・聞き入れるというシステムが脳に備わっているのです。
たとえば、子どもの動画や写真を一緒に見ながら…
「この間〇〇くん、Youtubeが見たくて、早く食べ終わったよね!」と、声をかけます。
子ども本人が、”〜したい”という意識を持てるように声かけをしたり、例のように動画や写真などを使ったりすると、より強く意識できるようになります。
いかがでしたか?
不注意キッズが食事に時間がかかる原因とおすすめの対応がおわかりいただけたでしょうか。
この対応は食事に限らず、他の行動にも応用して使えますので、ぜひ試してくださいね。
子育ては学ぶ時代です!発達科学の力で子育てを”辛い”から“楽しい”に変えてみませんか?
執筆者:うめちゃん先生
(発達科学コミュニケーショントレーナー)