宿題vs小学生!脳の仕組みを知る母が提案する宿題習慣化までの具体策 

 

宿題を嫌がる小学生をお持ちのお母さん、誤解していませんか?宿題をしないのは、お子さんの資質のせいではありません。脳という臓器そのものの性質が、もともと怠惰なのです。お子さんを叱る前に、脳を上手に操縦する方法を授けてあげましょう。
 

【目次】

1.なんで小学生って宿題しないの?
2.宿題しない小学生代表 我が家の息子
3.脳はサボり魔
4.習慣化するための具体策

 
 

1.なんで小学生って宿題しないの?

 
 
子どもはなぜ宿題をしたがらないのでしょうか。
 
 
帰ってきてからすぐに済ませてしまえば、心置きなくゲームもできるし公園にも行ける。分かっているのに、それでもランドセルを開けないのが、小学生です。
 
 
これは決して本人の資質のせいではなく、脳のしくみが関係しているのです。
 
脳の仕組みを理解して対応すると、自分から机に向かい宿題を終わらることができるようになるんです。
 
 
 
 
ためしに、chat GPTに聞いてみました。
 
 
Q 「どうして子どもは帰ってすぐに宿題をしないの?対策を教えて」
 
A 子どもが宿題に取りかかるためには、以下のような工夫が効果的です。
 
① ルーチンの設定: 帰宅後の決まったルーチンを作り、宿題の時間を固定する。
 
② 短い休憩を挟む: 学校から帰った後に少し遊んだりリラックスしたりする時間を設け、その後に宿題に移る。
 
③ 環境の整備: 集中できる環境を整えることで、宿題に取り組む気持ちを高める。
 
④ ポジティブなフィードバック: 宿題が終わった後に褒めることで、達成感を感じさせる。
 
 
これらを試すことで、子どもがよりスムーズに宿題に取り組むようになるかもしれません。
 
 
上記の対策で、お子さんは宿題ができそうですか?これでできれば、お母さんが困ることはないような気もしますが…。
 
 
chat GPT先生も、「かもしれません」って免責してますね!
 
 
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2.宿題しない小学生代表 我が家の息子

 
 
数年前の私なら、こんな感想を持つと思います。
 
 
① ルーティンにできないから困っているんです。
 
② 「ちょっと休憩したら宿題を…」って声をかける前にコントローラー握ってますけど?
 
③ 専用の子ども部屋なんて設けようものなら、こもって出てきません。
 
④ 宿題はやるのが当たり前!ご褒美なんて無用!
 
 
私の息子も、もちろん宿題が嫌いでした。4年生になった今も、決して好きではありません。
 
 
それでも今は、自分で決めた時間になったら机に向かい、10分程度でサッと終わらせます。
 
 
小さいころから、算数、特に文章問題は大嫌いで、破いて丸めてポイ!した日も数知れずあります。
 
 
盛大にかんしゃくを起こしながら、1時間かけて、ひっ算一問を解いたこともありました。
 
 
どんな形であれ、子どもが頑張って解いたというのに、母である私は、「やればできるじゃない。机片づけて食事して。」と吐き捨て、寄り添うどころか、1時間もイライラさせられたと迷惑がりました。
 
 
この態度が息子を失望させ、いよいよ宿題に取り掛からなくなったのは、言うまでもありません。
 
 
ひとの子なら褒められるのに、わが子には厳しい目を向けてしまうお母さん、多いのではないでしょうか。
 
 
 

3.脳はサボり魔

 
 
そもそも、どうして嫌なことは習慣化するのがタイヘンなのでしょうか?
 
 
それは、脳がサボり魔だから!
 
 
脳は本来、ラクしたい臓器です。あなたやお子さんの意志とは関係なく、エネルギーをたくさん消費することはしたくないんです。
 
 
いつも、できるだけ負荷がかからない状態をキープしたいのです。
 
 
宿題のことはもう忘れてしまったけれど、大人になった私たちにも、思い当たる節がありませんか?
 
 
食後のお皿洗いはおっくうだし、雨の月曜日は出勤したくない。
 
 
さっぱりするのが分かっていても、お風呂に入るのがどうしてもメンドクサイ!なんていうことも、よくあります。
 
 
脳は、動き始める時に最も大きな負荷がかかる仕組みになっています。「重い腰が上がらない」事態が日常的に頻発するのは、このせいでした。
 
 
大人だって大変なのですから、まだ10年前後しか生きていない小学生が、この怠けものの臓器を上手に扱うのは至難の業です。
 
 
かと言って、脳の好き勝手に振り回されていたら、社会生活は営めません。
 
 
 
 
ひとつ、突破口があります。
 
 
脳は「やらなきゃいけないこと」は嫌いだけど、「やりたいこと」にはとても積極的です。しかも目先の報酬が大好き
 
 
つまり、いかに脳に「やりたい」と思わせるか、そそのかせるかが、肝要なのです。
 
 
だから、ご褒美無用!は、違います。
 
 
お給料が出るからお仕事できますよね?お風呂あがりのビールは美味しいでしょう?
 
 
子どもならなおさら、ご褒美がないと動けません。
 
 
怠けものの脳を、いい子いい子して、どうしたら自分は気分よく動けるのかを試しながら、自分で自分のトリセツを作っていけば良いのです。
 
 
これは、子どもひとりでは無理。大人が、子どものペースに合わせてゆっくり伴走してあげる必要があります。
 
 
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4、 習慣化するための具体策

 
 
子どもに、新しいこと、とりわけ、あまり好きではないことを、習慣化してもらいたい時、実際にはどんな工夫をすると効果的なのでしょうか。
 
 
息子の場合は1か月で宿題が自分でできるようになったのでポイントを紹介します。
 
 
せっかくchat GPT先生が教えてくれましたから、同じ項目を使って考えてみました。
 
 
① ルーティンの設定
② 短い休憩をはさむ
③ 環境の整備
④ ポジティブなフィードバック
 
 
しかし、このままではなんだか上滑りして聞こえます。一般論、最大公約数だからですね。
 
 
我が家の息子の例を挙げながら記述していきますから、お子さんだったらどうかな?と具体的にあてはめながら読み進めてみてください。お子さんのことを誰よりも一番よく知っているのは、お母さんです。
 
 
一番取り掛かりやすい、④「ポジティブなフィードバック」から設定することをお勧めします。(あなたの脳の負荷を減らしてください!)
 
 
お子さんが一番喜ぶご褒美はなんですか?
 
 
息子の場合、あんこのおやつをちらつかせて宿題をさせようとしても、効果はありません。彼にとってのご褒美は、「お母さんと一緒にマリオカートを楽しむ」。これでした。
 
 
宿題終わったらさ、〇時までマリオカートしようよ!2レースしたいから、たくさん時間を残してほしい!」こうして誘うと、重い腰が上がります。
 
 
次に、②「短い休憩をはさむ」
 
 
これは、身体的な疲れを取るだけではありません。やる気スイッチを兼ねています。
 
 
インスタグラムを5分見るこれが息子にとっての「休憩兼スイッチ」でした。もふもふのカワイイ小動物の動画を見ると、溶けながら元気が出るそうです。
 
 
「やる気スイッチの、5分タイマー入りまーす!」と、携帯を渡す前にタイマーをかけます。一緒に見ながら溶けてあげれば、スイッチはより確実に入ります。
 
 
③「環境の整備」
 
 
お母さんと一緒がいいんだから、宿題も横について励ましてあげます。集中力が途切れそうになったら、母は松岡修造になって、アツいエールを送ります。割り算も3ケタになってくると、母もあやういので、一緒にひっ算します。
 
 
お部屋の模様替えだけが環境ではありません。環境=お母さんです。もちろん、そっと見守ってほしいお子さんもいると思います。
 
 
いかがでしょう。この3つだけでも、ずいぶん血が通ってきませんか?
 
 
残る難題、①「ルーティンの設定」ですが、前述のとおり、何かを始めるときに最も負荷がかかるわけですから、スタートのハードルを極力下げてあげることが重要です。
 
 
定着するまでは、お母さんが、ランドセルをお部屋まで運んであげる、宿題のページを開いて机に並べてあげる、削った鉛筆と消しゴムも並べてあげる。あとは座って鉛筆を握るだけのところまでお膳立てしてあげてください。
 
 
大丈夫、ずっとではありません。息子の場合、およそ1か月で、自分でできるようになりました。
 
 
ほぼ習慣化できた今では、スイッチやご褒美がなくても、サッと終わらせることができています。
 
 
思い出してください。脳はいつもと同じがラクちんなんです
 
 
あれほど嫌だった宿題も、ルーティンにまで昇華させてしまえば、脳に過剰な負荷をかけることがなくなります。
 
 
ここまで来れば、お母さんの負担はもうほとんどありません。
 
 
 
 
たとえるなら、ロケットの発射台のようなイメージでしょうか。
 
 
最初は大きなエネルギーで支えてあげないと、スタートすら切れないのです。
 
 
とはいえ、お母さんのエネルギーも有限ですから、いつもいつも、子どもの生活のすべてを爆発的なエネルギーで支えていたら倒れます。
 
 
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そして、ご自身にもしっかり、ご褒美を用意してあげてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:高田 礼
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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