ADHD中学生の思春期のイライラの原因のひとつはセロトニン不足。セロトニンを増やして思春期の不安やストレスを落ち着かせることができます。この記事では、親がセロトニンを増やす関わりをすることで思春期のイライラを落ち着かせる方法をご紹介します。
【目次】
1.毎日イライラ・攻撃的な思春期男子にもう限界…どう関わればいい?
2.「何故かイライラする」の正体は?ADHD思春期男子の脳で起きていること
3.セロトニンでイライラを止める!今日からできる親の穏やか対応2つのコツ
1.毎日イライラ・攻撃的な思春期男子にもう限界…どう関わればいい?
中学生の思春期男子。
毎日イライラして、ちょっとしたことでキレる。
そのたびに親も限界…と感じていませんか?
我が家にも、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の特性をもつ中学生の息子がいます。
思春期に入り、毎日のように暴言や攻撃的な態度が続き、私はどう接していいのかわからなくなっていきました。

実は、思春期男子の「何故かイライラする」の背景には、セロトニン不足が関係していることがあります。
セロトニンは、気持ちを落ち着かせたり、心の安定を保ったりするために必要な“幸せホルモン”です。
思春期は、心も体も大きく変化する時期。
ホルモンバランスも乱れやすく、環境の変化や友だち関係のストレスなど、「中1ギャップ」と呼ばれる不安定さが起きやすい時期でもあります。
息子も中学に上がると同時に、「部活は入ったほうがいいよね」「高校を見据えて家庭教師つけたら?」と、私は先回りして色々提案していました。
最初は渋々やっていたものの、だんだん宿題もやらず、部活にも行かなくなって…。
私は焦って、「ちゃんとやりなさい!」と怒鳴ったり、「行きなさい!」と無理に背中を押したりしてしまいました。
その結果、「うるさい!ババァ黙れ!」と暴言を吐かれるようになり、ついには、何を話してもイライラした口調で返され、私も心が折れかけました。
でもそんな息子が、今では私と並んで散歩をするまでになったんです。
変わったきっかけは、「セロトニンを増やす関わり」に切り替えたことでした。
この記事では、どうして息子が落ち着きを取り戻せたのか、私がどんなふうに関わり方を変えたのか、その方法をお伝えします。
2.何故かイライラする!ADHD思春期男子のイライラしやすい理由と脳の秘密
「また怒ってる…」
さっきまでは普通だったのに、急に不機嫌スイッチが入る息子の態度に、戸惑ったことはありませんか?
実はそれ、「性格」や「わがまま」ではなく、脳が疲れていて“イライラのブレーキ”がきかなくなっているサインかもしれません。
思春期はホルモンのバランスが崩れやすく、気持ちを落ち着かせる「セロトニン」という脳内物質が減りやすくなります。
このセロトニンは、“幸せホルモン”とも呼ばれ、心の安定や安心感に深く関わっています。
ADHDの子どもはもともとこのセロトニンの量が少なめです。
だから、不安やイライラがたまりやすく、感情の爆発も起きやすくなるんです。
さらにADHDの子どもは、脳の特性として「環境の変化への対応の苦手さ」「感情を言葉にする力の弱さ」を持っています。
この2つの特性があると、不安やイライラがどんどん大きくなってしまうんです。
◆①環境の変化への対応の苦手さ
ADHDの子どもは、計画を立てたり、優先順位を決めたりするのが苦手です。
小学校から中学校へ進学したときなど、新しい環境にスムーズに馴染めず、不安が強くなります。
これが、イライラや引きこもりの原因になることもあります。
◆②感情を言葉にする力の弱さ
また相手の気持ちを読み取ったり、自分の気持ちを言葉で表現したりするのが難しい子も多いです。
「うまく伝わらない」「分かってもらえない」不安がたまると、怒りとして表に出やすくなるんです。
こうした脳の働きや特性を知っていると、親としても「何故かイライラする」という子どもの行動に頭を悩ませることはありません。
そして「イライラする脳」に寄り添いながら、セロトニンを増やす関わり方にシフトすることが、親子にとって一番ラクな道なんです。
次では、セロトニンを増やす親の関わり方についてご紹介します。
3.セロトニンでイライラを止める!今日からできる親の穏やか対応2つのコツ
では、セロトニンを増やす親はどんな関わり方をすればいいのでしょうか?
セロトニンを増やすために親ができることは、穏やかなコミュニケーションと食事や運動のサポートの2つです。
ここでは、実際に息子の不安やイライラを和らげるのに効果的だった方法を具体的にご紹介しますね。
◆①穏やかなコミュニケーション
セロトニンは、実は「会話するだけ」でも分泌されることがわかっています。
たとえば、子どもがイライラしている時に、「何があったの?」と冷静に聞き、「そっかぁ、それは大変だったね」と共感の一言を加えるだけでOK。
たとえ返事がなくても気にせずスルー。
「おはよう」「おかえり」「もうお風呂入ったね!」と声をかけるだけで、子どもは“見守られている安心感”を感じ、脳がリラックスしやすくなります。
大事なのは、反応を期待しないこと。
親の落ち着いた声のトーンが、子どものセロトニンを増やす大事なきっかけになります。
◆②食事や運動のサポート
セロトニンは、朝にたっぷり分泌されることで安定しやすくなります。
特に効果的なのが、以下の3つのセットです。
・朝日を浴びる
・セロトニンの材料になる食材をとる(バナナ・乳製品・魚・白米など)
・軽い運動(朝の散歩や通学前の一緒歩きでもOK)
わが家では、朝食にバナナとヨーグルトを出し、何時に起きてきても「おはよう」と笑顔で声をかけることを意識しました。
気分がいい日は、軽い散歩を兼ねて近所のパン屋さんに一緒に行くこともありました。
こうした習慣を重ねることで、以前は怒りが爆発していた息子も、徐々に落ち着いて感情をコントロールできるようになってきました。
思春期男子のイライラは「性格のせい」ではなく、「脳の疲れと不安」のサイン。
セロトニンを増やす関わりを通じて、親ができることはたくさんあります。
まずは今日、バナナを朝食に出してみることから始めてみませんか?
それだけで、子どもの心に“安心”が芽生え、暴走モードの毎日が変わっていきますよ!
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:平野可奈子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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