早いもので、もう少しで今年も終わり。年末年始には旅行や帰省される方も多いかと思いますが、発達障害の子どもを連れての長距離移動は憂鬱なことも多いですよね…。今回は、新幹線での長距離移動を楽しめる会話やお役立ちアイテムなどをご紹介します! |
【目次】
1.発達障害の子どもと一緒に長距離移動!新幹線にチャレンジ
2.長距離移動をらくらくクリア!成功の秘訣
①行く先でのワクワクをイメージさせる会話
②我が家のお役立ちアイテム
③予約するならここ!おすすめ座席
1.発達障害の子どもと一緒に長距離移動!新幹線にチャレンジ
今年も残すところ後わずか。あっという間に年末がやってきますね。旅行や帰省で、長距離移動をされる予定の方も多いと思います。
けれど、発達障害やグレーゾーンのお子さんがいらっしゃると、移動だけでも大仕事!遠方なら尚更です。
我が家は、発達障害がある年長の息子を連れて年に2度ほど、関西から新幹線移動をしています。
5歳の息子は、3歳のときに新大阪↔東京の片道約2時間半の移動の際に新幹線デビューしていますが、はっきり言って大変でした!
息子は発達障害で、自閉症スペクトラムの診断が出ており、目立ちやすい特徴があります。
・待てない
・気持ちのコントロールが難しい
・狭い空間に大勢の人がいる場所が苦手
・じっと座っていられない
これはもう、長距離を新幹線で移動するには致命的。
初めて乗ったときはまだ小さかったので、食べ物で誤魔化し、おもちゃで誤魔化し、何とか寝かせる、と言った力業で何とか乗り切ることができていました。
しかしながら、4歳、5歳と成長し、知恵もついてきて色々な誤魔化しが効かなくなってくると、やはり様々な事前準備が必要になってきます。
車内で飽きてしまった息子が騒ぎ出し、親子で汗だく。 到着したころにはクタクタ…といった悲惨な経験もしています。
そんな私たちは、今では新幹線移動には心配不要になりました。 少しの工夫と、事前準備で楽しく移動できるのです。
基本的にめんどくさいことが嫌いな私でもできる簡単なことばかりです。参考になれば嬉しいです。
2.長距離移動をらくらくクリア!成功の秘訣
◆①行く先でのワクワクをイメージさせる会話
帰省や旅先でいかに楽しいことが待っているかを話しておきましょう。
行きの新幹線で、どんなことをするか予定を話し合うでもよし、事前に作った旅のしおりに何か書き足すでもよし。
とにかく、この先には楽しいことが待っているのだと新幹線の中でもワクワクするような会話をしておくことは欠かせません。
発達障害の子どもは、時間感覚が身に付きにくい傾向があります。
ですので、「じっと座っていなければならない」という苦痛がずっと続くのではないか?と不安を感じてしまうこともあります。
楽しいことに意識を向けておく、ということが大事なポイントです。
◆②我が家のお役立ちアイテム
とにかく飽きさせない!に尽きます。我が家のお役立ち定番アイテムはこちら。
・塗り絵と色鉛筆
・シールブック
・ジグソーパズル
・タブレットと子ども用ヘッドホン
・お菓子
など。
100円均一に行くと、小さなブック型の迷路や塗り絵などが揃っています。コンパクトでさほど荷物にもなりませんし、行きの新幹線で終えたものは捨てて帰ってきます。
ジグソーパズルもコンパクトなものが100円均一でたくさん販売されていますよね!
サイズ的には小さいので邪魔になりませんが、その分、お子さんの年齢によっては簡単過ぎるかもしれません。
我が家の場合は、ジップロックに数種類全てのピースをひとまとめにしておき、 必要なピースを探しながらやらせています。
そうすることで、種類ごとに分けられたものよりは難易度は上がりますし、袋の中から色やデザインを見分けて必要なピースを探し出すという視覚トレーニングにもなります。
そして、タブレット。賛否両論あるかとは思いますが、時間を決めておけば私は問題ないと思っています。
お気に入りのアニメなどを事前にダウンロードして、子ども用ヘッドホンで音が漏れないように配慮しながら見せています。
次回の移動時には、小さな子ども用のルービックキューブと、おりがみの折り方ブックとおりがみ(全て100円均一で調達)を用意しています。
初めての物を用意しているので、息子の反応が楽しみです♪
◆③予約するならここ!おすすめ座席
新幹線も事前に予約される方が多いと思いますが、私はいつも11号車を狙っています。なぜなら、新大阪↔東京ののぞみ号は、11号車に「多目的室」があるためです。
この多目的室は、身体が不自由な方のために用意されている個室のような座席。他の方は予約はできませんが、空いていれば車掌さんに伝えれば使用ができます。
ずっと同じ席で座っていなければならないのは、発達障害でなくても小さな子どもにとってはかなりの苦痛です。
外の景色が随時見られるわけではありませんし、静かにもしておかなければなりません。車内をウロウロするにも狭い通路ですし、特に楽しい場所があるわけでもありません。
少し騒ぎそうだな、と感じたら早めに車掌さんに伝えて、リフレッシュのために使用させてもらってくださいね。
息子は、ちょっとした特別感を味わったあと、気持ちを切り替えることができて無事に座席に戻ることができました。
この多目的室は、新幹線によって設置場所が違いますので必ず事前にご確認をお願いいたします。
また、これはあまり私は乗らない新幹線ではあるのですが…
新大阪↔博多の500系こだまに「お子様向け運転台」というのがあります。
本物そっくりのハンドルを操作することで、実際に新幹線を運転している雰囲気を楽しむことができます。
もし乗る機会があれば、ぜひ体験してください。新幹線好きのお子さんにはたまりません!
そういった楽しい工夫がされている新幹線はあまりありませんが、まずは多目的室を利用しやすい座席を狙って予約してみてくださいね。
あとは、新幹線に乗る時間帯も考慮するのがベター。
帰りは特に眠くなるような時間帯…食事の直後だとお腹も満たされて機嫌はいいし、眠くなる可能性も高いです。
寝ない場合には、撮影した写真や購入したおみやげなどを見ながら、旅の思い出をより楽しい記憶として脳に刻み込むような会話をしてください。
そうすることで、旅先のことだけでなく、新幹線での移動自体も楽しい思い出として残すことができます。
お子さんだけでなく、ママやパパにとっても楽しい休暇となりますように。
お子さんとの長距離移動が憂鬱なママに読んで欲しい!
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執筆者:瀬名香織
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)