発達障害グレーゾーンの子どもに友達がいないと、ママは心配になりますよね…。いろいろな情報を調べて、あれもこれもと対応したくなるかもしれません。ですが、ちょっと待ってください!この記事では、今やるべきたった1つのことをお伝えします。
【目次】
1.発達障害グレーゾーンの子どもに友達がいない時のママのNG対応
2.仲の良い友達ができない娘に、過干渉な関わりをしていました…
3.友達がいない子に、今やるべき、たった1つのことを教えます!
1.発達障害グレーゾーンの子どもに友達がいない時のママのNG対応
発達障害グレーゾーンの子どもに友達がいないと、ママは心配になりますよね…。
いろいろな情報を調べて、あれもこれもと対応したくなるかもしれません。
ですが、ちょっと待ってください!
実は子どものために!と頑張っているその対応が、余計に友達ができない状況を作っているかもしれません。
どういうこと⁉︎と思われた方のために、少しだけ、発達障害グレーゾーンの子どもに友達ができにくい理由の話をさせてください。
発達障害グレーゾーンの子どもに友達ができにくいのは、本人の性格が悪いからとか、ママの愛情が足りていないからとかの理由ではないんです。
発達障害グレーゾーンのお子さんは、脳の特性から、
・感情をコントロールする力
・周りの状況を理解する力
・自分の気持ちを感じとる力
・自分の気持ちを言語化する力
・人と関わりたい!という気持ち
これらが、まだ未熟であることが多いんです。
これらの力が未熟だと、どんな問題が起こってくるのか?というと、
・自己主張が激しく、友達と上手く関わることができない…
・友達と関わりたいのに、自分から声をかけることが苦手で、一緒に遊べない…
・マイペースすぎて、そもそもあまり友達に興味がない…
こういう問題が、表面化していきます。
ですが、これらの問題は、本人やママの気合いや根性でどうにかなる問題ではなく、唯一の解決方法は「脳を育てること」
これ1択なんです!
ですから、ママがどんなに一生懸命に「友達ができるように」表面的なテクニックを教えようとしても、脳の未熟な部分を育てていかないと、なかなか上手くいかないんです。
では、どうしたら「脳の未熟な部分が育つ」のか?
それは「本人の意欲が伴った状態で、行動すること」です。

どういうことか?もう少し詳しく解説しますね。
実は脳って、ただ見たり・聞いたり・考えたりするだけでは、脳の育つペースはゆっくりになります。
逆に「体験する」「話す」など、実際に自分で行動をすると、脳の育ちは加速するんです。
つまり、情報をインプットするだけでは、脳の育ちはゆっくりになってしまうけれど、自分でアウトプットをすると、脳の育ちが加速するということ。
もし、ママが一方的に子どもに正しいことを伝えても、子ども自身が「自分もやってみよう!」とやる気になって行動しない限りは、同じ問題を繰り返してしまいます。
こんなことを語っている私も、実は過去に、お友達がいない娘にルールを教えたり注意したりして、なんとかお友達と遊べるようにしていたことがあります。
2.仲の良い友達ができない娘に、過干渉な関わりをしていました…
私の娘は、小学2年生の時に仲の良い友達がいませんでした。
当時の私は「私がなんとかしないといけない!」と責任を感じ、娘の気になる行動や態度を、とにかく注意して、気づかせて、少しでも良い行動ができるようにと思いました。
しかし、こんなに一生懸命、娘に対応しているのに、問題は良くなるどころか、むしろ悪化していきました。
あの頃の私は、いつも娘にこんなことを言っていました。
「ワガママばっかり言っていたら、友達いなくなるよ!」
「友達の話もちゃんと聞かないと、嫌われるよ!」
また、時にはこんなこともありました。
娘が小学校から帰ってきて、
「今日、〇〇ちゃんがこんなことを言ってきて、嫌だった!」
「〇〇君は、私が何もしていないのに、嫌なことを言ってきた!」
こんな愚痴を毎日毎日、私に伝えてくるので、
「嫌なことを言われる前に、あなたが変なことをしたんじゃないの?」
「いつも〇〇君に、あなたも嫌なことを言ってるんじゃないの?」
こんなふうに、娘の話をしっかり聞いてあげるというよりは、娘のことを疑い、一方的に正しいことを教えるような関わりをしていたんです。
ある日、学校の先生との面談でこんなことを言われました。
「お友達との関わりで揉めることがありますね…」
「自分の主張が通らないと揉めていますね…」
「お友達とは一緒に遊びたいけれど、上手く関われないと、1人で本を読んでいることも多いです…」
今まで先生に指摘されることはなかったのですが、私が一生懸命に娘に対応すればするほど、状況は悪化していきました。
あの当時の私は、とにかく過干渉な関わりをしていたと思います。
今年、娘は中学1年生になります。
あの当時、悩んでいた悩みは、もうありません。

なぜなら、娘が小学2年生になった秋に、私が娘への関わりを変えたからです。
今日は、友達がいない子に悩んでいる方へ、今やるべきたった1つのことをお伝えしますね。
3.友達がいない子に、今やるべき、たった1つのことを教えます!
友達がいないわが子を見ていると、いろいろとアドバイスや忠告をしたくなりますよね。
だけど、そんなことは言わなくて大丈夫です!
友達がいないわが子に、今やるべきことは「ママと楽しく過ごせた成功体験の記憶を作ること」です。
もう少し詳しく解説していきますね。
友達がいないという表面的な問題の背景には、脳の特性が絡んでいるよというお話しをしました。
そして、その問題は、本人やママの気合いや根性でどうにかなる問題ではなく、唯一の解決方法は「脳を育てること」
これ1択です!という話をしました。
では、どうしたら脳の未熟な部分が育つのか?というと、本人の意欲が伴った状態で、行動することです!という話もしました。
では、どうしたら自分から意欲的に行動できるかというと、自分にもできた!という成功体験の記憶を作ることなんです。
この成功体験の記憶があるからこそ、子どもは、
「こんな場面では、こうすると良いんだ!」
「こんなふうに思った時は、こうやって伝えると良いんだ!」
「ママと話すの楽しいな♪私、人と話すのけっこう好きかも!」
こんなふうに、プラスの感情が動いて「私は人と上手く関われる!」という自信になって、最終的にはママだけでなく、先生や友達とも上手く関われるようになります。

具体的に、ママにして欲しい声かけは、
<子どもが友達の愚痴を言ってきたら…>
「〇〇ちゃんは、そう思ったんだね^^ママも〇〇ちゃんだったら、そう思うかも」
<子どもが友達のことを嫌い!と言っていたら…>
「(子どもの本心を汲み取って)そんなふうに言われたら、悲しい気持ちになるよね」
<子どもに場の空気を読んで欲しい時は…>
「〇〇ちゃんにお願いがあるんだけど…(子どもが動いてくれたら)ありがとう!〇〇ちゃんのおかげで、ママすごく助かったよ^^」
こんな声かけです。
毎日のママとの会話でママと楽しく過ごせた成功体験の記憶を作ることができれば、おうちの外でも、他の人と楽しく過ごせるようになります!
ぜひ、正しいことを教え込むのではなく、親子で楽しく会話していきましょう!
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執筆者:渋沢明希子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)