吃音と繊細な気質を持つお子さんの登園しぶりに悩む親御さんへ。無理強いはNG!吃音にも登園渋りにも悪影響です。5歳で吃音のあった娘の登園しぶりを解決した実体験に基づき、3つの理由と具体的な対応策を紹介します。
【目次】
1.知っていますか?吃音と登園しぶりの関係
2.吃音×繊細っ子の登園しぶりには3つの理由があった
3.5歳の吃音と登園しぶりを乗り越えた3つの対応
1.知っていますか?吃音と登園しぶりの関係
お子さんの登園しぶりに困っていませんか?
吃音と繊細な気質を併せ持つお子さんならば、なおさらではないでしょうか?
来年はいよいよ小学生、という年長の時期の登園しぶりって親も心配になるし、先生方からも「今の時期は登園した方がいいい」と言われて、「連れていかなければ!」と焦ってしまいますよね。
ですが、無理に行かせようとするのは絶対にNGです!
まずは子どもの気持ちをしっかりと受け止めて、不安な気持ちを吐き出させてあげましょう。

無理に登園をさせると、園へのネガティブな印象を持って登園しぶりを悪化させるだけでなく、吃音も悪化させてしまいます。
登園しぶりがあるということは、行きたくないと思うほどのストレスを感じている証拠です。
安心できるママや家から離れて、園では決められたルールがあり、周りにペースを乱されたり、お友達との関わりで上手くいかないことがあったり、ストレスになることはたくさんあります。
そんなストレスのかかった状態が続くと、吃音は症状が強くなるという特徴があります。
また、「自分の気持ちを理解してくれない」と感じ、親子の信頼関係を壊してしまう可能性もあります。
この記事では、5歳で吃音のあった娘の登園しぶりが解決できたストーリーをお話します。
2.吃音×繊細っ子の登園しぶりには3つの理由があった
◆ママとの時間が不足
ママとの時間が足りないと、もっとママといたいという気持ちから登園しぶりをすることがあります。
ある日療育の先生から、承認欲求が最近強いと言われました。承認欲求とは、「誰かに見て欲しい」「話を聞いて欲しい」「褒めて欲しい」と思う欲求のことです。
当時、私はWワークで忙しく、娘との関わりが減っていました。娘は私と関わる時間が不十分なために承認欲求が満たされていなかったようです。

◆予定が分からず不安
今日は何をするのか、次は何をするのか、心の準備ができないままに指示出しをされる園の生活では不安を感じてしまいます。
繊細な気質をもつ娘は、見通しの立たない状況に不安を感じやすい特性を持っていました。
そのため、保育園で何をするかわからないときに、不安を感じている様子でした。
◆嫌な記憶ばかり思い出す
人は誰でも嫌な記憶の方が残りやすいという脳の特性を持っています。
繊細な娘はその特性がより強いため、保育園での楽しい記憶より嫌な記憶ばかり思い出していました。
3.5歳の吃音と登園しぶりを乗り越えた3つの対応
登園しぶり対応で大事なことは、それ自体を解消することが大切ではなく、できるだけ早めに困りごとやストレスに対応してあげることが大切です。
私が娘の登園しぶを解決した3つの理由への対応をご紹介していきます。
◆休みたいだけ休ませる
承認欲求不足の対応として私との時間をたっぷり取るため、今まで中途半端に休ませていたところを、休みたい日は何日でも休んでOKにしました。
これはご家庭の事情にもよると思いますが、親の都合(仕事など)を理由に行かせることはせず、対応に一貫性を保つようにしました。
お休みの間はママとたっぷりスキンシップをとりましょう!
白黒思考の持ち主の娘は、行かないといけない保育園に行ってないことにストレスを感じてしまうため、思い切って「保育園は絶対行かないといけないところじゃない」ということも伝えました。
◆スケジュールノートを作る
予定が分からないことに対して、安心して園で過ごせるようにスケージュールノートを作りました。
お気に入りのノートを準備し、先生に1日のスケジュールを細かく書いてもらい、私は迎えの時間を書きました。
子どもは全てのスケジュールを覚えることは難しいので、ノートがあれば園でもお家でもいつでも確認できるので安心できます。
◆ポジティブな記憶を思い出せるように声かけする
楽しい記憶がネガティブな記憶で思い出せなくなっている子どもに、楽しい記憶を呼び起こす働きかけをします。
スケジュールノートで予定の確認をしても行きたくないということがあります。
そんな時は、一緒にスケジュールノートを見ながら「これ何をするの?」と聞いて楽しい記憶が思い出せるようにしてみてください。
「やっぱり行く!」と言ってくれますよ。

登園しぶりなどの子育ての悩み事は、吃音にも影響します。
また、吃音も長引けば、登園しぶりや登校しぶりのきかっけになり、両者は影響し合います。
それぞれ別々に対応するよりも、自信と意欲を育てる親子のコミュニケーションでまとめて対応していきましょう。
5歳の吃音と登園しぶりに効果のある対応を他にもお伝えしています!
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♡小冊子のご感想
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執筆者:藤野ゆっこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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