子どもが不登校になったとき、偏食がひどくなって毎食「何を作ったらいいの？」と悩んでいませんか？実は困りごとの背景には、感覚の特性が関係していることが多いんです。この記事では、コミュニケーションで解決できる効果的な対応法をご紹介します！
【目次】
１．不登校と偏食で親の心が折れそうになっていませんか？
不登校になってから偏食がひどくなり、今まで食べられていたハンバーグやお肉まで受け付けなくなり、食事のたびに心が折れそうになる経験はありませんか？
不登校でひどい偏食を解消するには、「楽しく食べる」ことがポイントです。
不登校になった偏食の息子に少しでも野菜やお肉を食べてもらいたくて一生懸命ご飯を作って出していました。
そのたびに癇癪や「食べられねーよ」と暴言が出て、毎食「何を作ったらいいの？」と疲弊していたのです。
発達障害のあるお子さんは、極度の偏食になりやすいと言われています。
うちの息子はどんどん食べられるものが減り、最終的にはラーメンしか食べられなくなりました。
「このままずっとラーメンしか食べられなかったらどうしよう」
「栄養は大丈夫だろうか」
そんな不安で、私と息子の笑顔が消えていきました。
食事のたびにため息ばかりつき、家族みんなの楽しい時間さえ奪ってしまったのです。
ところが、そんな偏食の子どもが苦手なものが食べれるようになったんです！
その方法をお伝えしますね！
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２．偏食に隠れている子どもの特性
発達特性があるお子さんには、「強いこだわり」や「不安の強さ」がよく見られます。
その背景には感覚過敏が深く関係していることが多いのです。
感覚とは五感ーー聴覚、触覚、視覚、嗅覚、味覚があり、感覚過敏とはこれらに対して普通よりも強く反応してしまう状態のことです。
例えば、
・味が濃くて気持ち悪い
・匂いが鼻について無理
・食感が気持ち悪くて飲み込めない
・見た目が好きじゃない
など。
これはわがままではなく、特性によるもので「食べたくない」のではなく「食べられない」のです。
本人が１番辛い思いをしているということをまずは理解してあげてください。
さらに、不登校で心が不安定なときは感覚過敏がより強まるため、偏食が悪化することもあります。
次項では、偏食を長引かせないための具体的な対応についてお伝えします。
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３．偏食っ子が思わず食べたくなる楽しい環境づくり
偏食っ子に無理やり野菜やお肉を食べさせようとすると「食べる＝嫌なこと」というイメージがどんどん強くなっていきます。
発達障害の中でも、自閉症スペクトラムの特性を持つ子どもは、こだわりが強くネガティブな記憶が残りやすいと言われています。
そこで我が家では、まず「いま食べられるものだけを食べる」ことに徹しました。偏食っ子の息子はラーメンしか食べなかったので、ラーメンだけを毎日出すようにしました。
何を作ろうかと悩む時間が減り、私自身のストレスもぐっと軽くなりました。
そして一番大切にしたいのは「楽しく食べる」ことです。
「座ってくれたね」
「食べてくれて嬉しいな」
「一緒に食べると美味しいね」
こんな風に楽しい会話を繰り返し、食事時間の肯定の注目を肯定10、否定０にしました。
また、私自身が別メニューを美味しそうに食べる姿を子どもに見せ続けていきました。
「うわぁ！このお肉美味しい！」
「この味付け最高！」
「ママが一生懸命作ったご飯はやっぱり美味しい～！」
すると、少しずつ「それなに？」「美味しいの？」と自然に新しい食べ物へ興味を持つようになったのです。
４．楽しい食卓で子どもの挑戦する力も育つ
偏食っ子にとって、１日３回の食事が否定の時間になってしまっていたら、それは本当にしんどいことです。
だからまず変えてほしいのは、食事の時間を「楽しい時間」にすること。
お母さんもお子さんもストレスを減らすために、頑張るところを「作ること」から「美味しく食べること」に変えてみませんか？
頑張る方向性を変えるだけで、子どもは苦手だった野菜にも少しずつ挑戦できるようになりますよ。
今では息子も異国の料理や、はじめて見る食べ物にまでチャレンジするようになりました。
「栄養バランス」よりも、まずは「心のバランス」を整えること。それが偏食っ子が一歩踏み出すために一番大事な土台になります。
ぜひ、頑張る方向性をそっと変えてみてくださいね。
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執筆者：みやび 楓
（発達科学コミュニケーショントレーナー）
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