ASDの子どもが、失敗を極端に恐れ完璧主義を求める傾向があり困っていませんか?背景には、物事の感じ方や考え方の特性が影響しています。「失敗は成長のチャンス」という視点で関わることで、子どもたちの心が軽くなり、柔軟な思考を育むことができます。
【目次】
1.ママのせい!と言って癇癪する子どもに疲弊していました
2.親の対応が子どもの完璧主義の特性を強めているかも?
3.失敗は成長のチャンス!完璧主義をやわらげるママの対応
4.親自身が失敗を受け入れる姿勢を見せると子どもも安心して失敗できる
1.ママのせい!と言って癇癪する子どもに疲弊していました
朝の忙しい時間や夕方の疲れてクタクタなときに、子どもが飲み物をこぼしてしまって、こぼれた飲み物に手を突っ込んで遊び始める…
心の中では何でそんなことするの?と思いつつ、その姿にため息をついたり、「しっかりコップ持ってよ!」と注意してしまう。
するともっとヒートアップしてしまい、拭き掃除をしていると叩いてきたり体当たりしてきたりと、何であなたが怒るの?!とこちらもヒートアップ。

日々の忙しさに必死で、家事を増やさないでよ!と心の中では思っていました。
「ママのせい!」と言って泣いて癇癪が起こる、そんな理不尽な子どもの姿に将来心配になっていませんか?
ASDの子どもの特性として挙げられる「完璧主義」「0か100か思考」「白黒思考」とも呼ばれます。
よくある特徴としては
・いいか悪いかの2種類で評価する
・1つでもダメだと、全部ダメだと思ってしまう
・想定外の出来事にパニックに陥る
といったところです。
特に子育てでは、親の思い通りにならないことの方が圧倒的に多いです。
「子育てはこうでなければならない」という思いがあると、自分にも子どもにも精神的な負荷が強くなり、ストレスが溜まってしまいます。
「完璧主義」を改善すると、精神的な負荷が軽くなり、自分にも他人にもポジティブな思考で柔軟に立ち回れるようになりますよ。
2.親の対応が子どもの完璧主義の特性を強めているかも?
私の過去の経験のように、子どもが飲み物をこぼした際にため息をついたり、「こぼさないで」と叱ったりすることで、子どもは失敗は悪いことと認識してしまいます。
子育ての場面で、お母さん自身はもちろんのこと、お子さんの行動にまで「こうあるべき」や「〜しなければならない」と枠に当てはめてしまうとどうなるでしょうか?
少しでも枠からはみ出た状況になると「もうダメだ!」となってしまい、お母さん自身を責めたり、お子さんにも否定的な接し方をしてしまいますよね。

「こうあるべき」を子どもに押し付けると、子どもも「お母さんが自分を認めてくれない」と不安になり、自信を失ってしまうのです。
すると子どもは挑戦することも、自分で考えることもやめてしまいます。
失敗するたびに泣いて、癇癪を起こすこともエスカレートしてしまいます。
どうしたら完璧主義をやわらげることができるのか、次項でお伝えしていきますね。
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3.失敗は成長のチャンス!完璧主義をやわらげるママの対応
完璧主義をやわらげるために、親の声かけを見直してみましょう。
「こうあるべき」や「〜しなければならない」は本当に必要でしょうか?
大人だって飲み物をこぼすことがあるのに、そんな完璧なことを常に求められていたらお子さんも息が詰まりますよね。
こぼしたときに実際やることは拭くだけです。
大きく騒ぎ立てているのは、「またやることが増えた」と思うお母さんの主観なんです。
飲み物がこぼれても、床を拭くだけだと考えるだけで大きな違いが生まれます。
さらに拭いたことで床がピカピカになって掃除までできちゃった!ラッキー!と捉えるとプラスなイメージになります。

「こぼれちゃったけど床掃除ができたよ」と伝えるとお子さんも失敗を失敗と捉えにくくなりますよね。
子どもは、自分がやってしまったことをよく分かっています。
最初はお母さんが床を拭く姿を見せるだけでいいですが、徐々に本人に作業を手渡していきましょう。
「こぼれちゃったね、どうしたらいいと思う?」と投げかけるだけで、自分で考えて「拭く」と答えて行動に移してくれます。
失敗しても自分で片づけるスキルが身に付けばお母さんの負担も減り、子どもも問題解決能力が身に付くので失敗は成長のチャンスなのです。
こんなチャンスを奪っていたなんてもったいないと思えてきますよね。
4.親自身が失敗を受け入れる姿勢を見せると子どもも安心して失敗できる
親が自分の失敗を認め「何とかなるか」と前向きに捉える姿勢を見せていくことで、子どもにとって大きな学びとなります。
お母さんが「やっちゃった~」と失敗する姿は、子どもに安心感を与えます。
親の失敗した姿を見せると、子どもも自分の失敗を認めることができるのです。
完璧主義を手放して、お母さんもゆるっと子育てに変えていきませんか?

私が対応を変えたことにより、息子は失敗しても癇癪になることなく、何を言わなくてもこぼしたものを自分で拭いてくれるようになりましたよ。
失敗は親子で成長のチャンスだと捉えて過ごしてみてくださいね。
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。
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執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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