小学生の調べ学習に負担を感じているママはいませんか?「紹介されてたネタはなんだか大変そう、結局ママがやる羽目に…」。調べ学習は視点を変えれば楽しくサクッとできます。テーマの決め方、まとめ方を図書館司書がお伝えします。
【目次】
1.夏休みの「調べ学習」ネタがない!めんどくさい!
2.「調べ学習ができない!」はやる気の問題じゃない
3.調べ学習が「できた!」につながる3ステップ
①テーマの決め方〜マインドマップ×好きなこと〜
②調べ方〜図書館×司書〜
③まとめ方〜ママのインタビュー×肯定〜
1.夏休みの「調べ学習」ネタがない!めんどくさい!
調べ学習のネタがない、テーマが決まらない、進まない…。親子でイライラしてしまう夏休みの宿題代表が「調べ学習」。
実はママのサポート次第で、子どもの「やればできる、やってみよう」という挑戦する心を楽しく育てることができるのです。
調べ学習に付き合うママとしては、サクッと進めてさらに子どもの将来の力にできれば最高ですよね。
とはいえ、やる気がなく勉強嫌いな子どもに「一緒にやってみよう!」と誘っても、なかなか進まないことがあります。
実はそのつまずきの背景には、脳の特性が関係していることもあるんです。
私が図書館司書として、毎年たくさんの調べ学習のお手伝いをする中でも、小さなつまずきから癇癪になってしまう子がいます。
せっかくやる気を出して図書館に来たのに、親子バトルになってしまうのは、ママもしんどいですよね。

この記事では、調べ学習が苦手な子でも「できた!」につながるサポートのコツをお伝えします。
2.「調べ学習ができない!」はやる気の問題じゃない
調べ学習を嫌がる理由を「うちの子、やる気がなくて」と思っていませんか?
実はやる気の問題ではなく、脳の特性によるつまずきが関係している場合もあります。
◆脳は“おもしろそう!”と思ったときに働く
子どもの脳は、自分が興味を持ったことに対して強く反応します。
特に発達に凸凹のある子は、「自分で選んだテーマ」のほうが集中しやすい傾向があります。
つまり、調べ学習のように自分でテーマを決められる課題は、やる気スイッチを押しやすいのです。
◆ワーキングメモリの弱さがつまずきの原因に
一方で、調べた内容をすぐに忘れてしまう、頭の中がごちゃごちゃする…。
そんなときは「ワーキングメモリ」の弱さが影響している可能性も。
ワーキングメモリとは「作業に必要な一時的な記憶と、それを頭の中で使いながら処理する力」のことです。
調べた情報をまとめようとしても、うまく整理できずに手が止まってしまうことがあります。

◆小さな「できた!」を積み重ねることが大事
脳の特性を理解して関わることで、たとえ苦手があっても「やってみたら楽しかった!できた!」という経験を子どもに届けることができます。
その成功体験の積み重ねこそが、子どもの自己効力感=きっとやればできる、やってみよう!という未来の力に育っていきます。
子どもの「好奇心」を基点に、苦手はママがサポートすることで、調べ学習をわが子の成功体験に変えるチャンスにできるのです。
3.調べ学習が「できた!」につながる3ステップ
ここからは実際のやり方をお伝えします。
◆①テーマの決め方〜マインドマップ×好きなこと〜
調べ学習はテーマの決め方が最大のつまずきポイント。難しいテーマにする必要はありません。
おすすめは「マインドマップ」を使って、好きなことからキーワードを広げていく方法です。

例:マインクラフト好きな子なら「鉱物」「動物」「道具」など、ゲームの中に出てくるワードから広げます。
親子で楽しく話しながら、キーワードをどんどん出し、ママはメモを忘れずに!
たくさん出たら、その中から特に気になるワードをいくつかピックアップします。
そこから「解決したい!」「もっと調べたい!」ということが「問い」になり、調べ学習のテーマとなります。
選んだキーワードでどんな問いを立てるかは、ママの質問力のみせどころ。
「問いを立てる」とは「どうして?どんなふうに?なぜ?」と、疑問形にすることです。
「鉱物は何でできている?」「アルパカはどこに生息している?」など、興味を持って深掘りできるテーマを探します。
問いに対する、予想も忘れずメモをしておきましょう。
◆②調べ方〜図書館×司書〜
気になるテーマがいくつか決まったら、次は情報集め。
図書館で本を探すときは、ぜひ司書さんに声をかけてみましょう。
「○○について子ども向けの本はありますか?」と聞けば、本を探してくれますよ。
もしテーマが広すぎたり・狭すぎたりして本が見つからないときは、「問い」の視点を少し変える柔軟さも大切です。
そしてどの本を参考にしたか、書名・著者名・出版社・出版年を忘れずメモしておきましょう。
本がたくさんある場合はコピーをするなどして、できるだけめんどうな手間を省くのも、やり切るポイントです。
◆③まとめ方〜ママのインタビュー×肯定〜
調べた内容をどうまとめるか?ここも投げ出したくなるポイント。
ママがインタビュー形式で子どもに質問しながら考えを引き出すと進めやすいですよ。

「このテーマにした理由はなんだっけ?」「こんなことがわかったよね、ほかには?」と会話しながら、子どもの言葉をメモします。
もし清書で、書くことが負担であれば、
・パソコン入力
・スマホの録音・書き起こし機能
・引用やコピー貼り付け
・ママの代筆
など、柔軟な方法も考えてみてください。
その場合は、事前に先生に事情を説明しておくと、子どもも安心して取り組めます。
大切なのは「完璧な作品」ではなく、「自分でもできた経験」です。
途中でもできたところをこまめに褒め、「やればできる、またやってみよう」という心を育てましょう。
調べ学習をサクッと終わらせて、楽しい夏を過ごせますように。
子どもの自信とやる気を育てる方法もお伝えしています!
▼ご登録はこちらから
▼無料小冊子プレゼント▼
育てにくい子が3ヶ月で変わる!
子どもの脳を伸ばす
ママの声かけ100選
子どもの脳を伸ばす
ママの声かけ100選
↓↓↓
執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)