お家サンタさんはいつまで?発達障害・グレーゾーンのある一人っ子さんの心を傷つけずに伝えたいことを伝える方法

発達障害・グレーゾーンのお子さんは純粋でショックを受けやすいお子さんも多いです。物事をネガティブに捉えやすいために、伝えたいことをどう伝えたら良いか?言葉を選んだり悩んでいるお母さんへ、伝え方・考え方をサンタさんの話を例にしてお伝えします。
 

【目次】

 

1.普段から頑張っているお子さんへ、思い切りクリスマスを楽しんで欲しい

 
 
早いものでもうすぐ2学期が終わり。あっという間に年越しでしょうか。…その前に、一大イベント、クリスマスがやってきますね! 
 
 
テストの点数がよかったから、なんて関係なくて、親も子も豊かな気持ちで過ごせる特別な日だなって思います。
 
 
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、日々疲れやすく…日常を多くのエネルギーを使って頑張っています。
 
 
一生懸命なお子さんが、長い2学期を終えようとしています。冬休みは気兼ねなく休んでください。
 
 
そして、頑張ってきたね、やっと冬休みだね!って親子でお祝いモードでクリスマスを過ごしてみませんか?
 
 

2.お子さんの成長に合わせ、サンタクロースの話を伝えたいけど迷ってしまうわけ

 
 
2学期は行事も多いし、周りのお子さんもぐっと成長する時期です。
 
 
我が子と周りのお子さんとの違いが出てきている場合、お悩みとしてけっこう多いのが自分の子どもには、いつサンタさんの話を打ち明けて良いのだろうか?という話題です。
 
 
小さい頃はプレゼントを隠して、サプライズを喜び合ったものですね。中学年・高学年になると…上に兄弟がいる同級生のお子さんは、もう事実を知っている場合もあります。
 
 
我が子だけがいつまでもサンタクロースのファンタジーを信じているのは、年齢的にまずいのでは?幼いと思われてしまわないかな?と、悩んでいるお母さんの声をいただいています。
 
 
 
 
迷ってしまう理由としては、事実を伝えることで、純粋に信じていた子どもが大きくショックを受けてしまうかも…、という気持ちがあるかもしれないですね。
 
 
私の息子はというと…ママひどい!とか、ママ嘘つき!と怒ってしまうタイプでした。決して我が子を傷つけたいわけでは無いのに、勝手に傷ついてしまうんです。
 
 
伝えたいことを伝えるって難しいんだなと悩んだ時期がありました。
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんは物事をネガティブに捉えやすくネガティブな記憶が残りやすい、と言われています。
 
 
嫌だったことを覚えていて「あのとき、僕はこんな風にママから言われたんだよ」と、息子から過去を掘り起こされることが良くあります。相手のためにも自分を守るためにも、伝え方って工夫がいるんですよね。
 
 
そろそろ打ち明けたいなと考えているお母さんへ、サンタさんの話を例にして、伝えたいことを伝えるコツや心構えをお伝えしていきますね。
 
 

3.お子さんへ伝えたいことを伝えるお母さんの心構え

 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんを育てているお母さんは、みなさん真面目で真剣に子育てをしています。
 
 
特に一人っ子さんを育てているお母さんは、私が心配し過ぎなのかな…余計なことを言ってしまったかな…?と反省しがちなお母さんが多いと感じています。
 
 
伝えて大丈夫かな?と思っているのなら、「そろそろサンタさんの話をしておこうかな」と感じた、そのお母さんのピンときたものを信じてください。
 
 
周りのお子さんに合わせるのではなくて、今までお子さんを観察してきたお母さんならではの感覚を信じて欲しいのです。
 
 
 
 
打ち明けたとき、子どもは落ち込むかもしれないし、クリスマスについてネガティブな感情を抱くかもしれません。
 
 
逆に、「やっぱりそうだよな…」と今までの疑問が明らかになってスッキリするかもしれないし、お母さんが頑張ってサプライズを企画・実行してくれていたことを、嬉しく思ってくれる可能性もあります。
 
 
今まで一生懸命に子育てしてきた我が子はきっと、お母さんからの愛情を感じて事実を受け入れてくれるだろう、と子どもの受け止める力を信じてみませんか?
 
 

4.サンタクロースの話を打ち明けることに、不安を感じている場合の伝え方の工夫

 
 
自分の感覚を信じていくと同時に、子どもを傷つけないように伝え方の工夫が3つあります。
 
 
◆①この子には今がタイミングなんだと自信を持つ
 
 
大丈夫かなぁ、怒られないかな…と不安に思っていると、その不安は伝わりますので、堂々としていてくださいね。
 
 
◆②前置きの言葉を準備する。
 
 
「もう薄々気が付いているとは思うけど…」
「今のあなただからお話しできるんだけど…」
「もう○年生になったから、お話ししても良いかなって思っているんだけど…」
 
 
と、子どもが聞いてみようかな!と思ってもらえるような前置きの言葉を準備してみてください。あくまでも明るく、きっと大丈夫!という気持ちで伝えてみてください。
 
 
◆③位置を工夫する。
 
 
面と向かって話すよりも横並びや斜めの位置で話してみてください。少し膝や腕が触れられる距離感もオススメです。親子ともにリラックスの状況を作ってみてくださいね。
 
 
子どもと正面で向き合って目をみて話すことは、威圧感を感じてしまうお子さんもいるので、横並びをオススメします。
 
 
 
 

5.その後が大事!伝えた後、子どもが黙ってしまったとしたら…

 
 
沈黙の状況が苦手なお母さんや、子どもの気持ちをせっかちに確かめてしまいたくなるお母さんへ、お願いがあります。
 
 
子どもが黙っている時や、体を動かして会話が終わってしまったように感じたときは、「きっと今、子どもは自分なりに考えている時間なのだ」と捉えてみてください。黙っている時間って本人にとって、とても大事なんです。
 
 
どう感じたか?気になりますが、せめて10秒くらい、子どもへの質問を待ってみてくださいね。
 
 
その後で、「今、どんな気持ちか教えてもらえる?」と聞いてみてくださいね。あくまでも、気になっているのはお母さん。自分が聞きたいのだからお願いしてみてくださいね。
 
 
もしネガティブに捉えられてしまっている場合は「そっか〜」「そうだよね」というように、子どもの気持ちを否定しないでくださいね。
 
 
みんなもう、知っている話だから。もう高学年なんだから、お母さん優しく伝えたんだから分かってよ、と心の中で思っていても全然いいんです。
 
 
でも、子どもへは、
 
「嫌な気持ちになっちゃった?」
「複雑な気持ちだよね」
「お母さんも子どもの頃、同じように感じたよ」
 
などと、子どもの状況に合わせてあげてくださいね。
 
 
実際に、クリスマスのご馳走やプレゼントや、家庭でのひとときは、サンタさんがいなくても楽しいかも?と、思ってもらえるかもしれないですね。
 
 
 
 
お母さんが今だ!と決断したこのタイミングは、きっと子どもは想像以上に成長しています。
 
 
伝えたいことが相手に伝わるように伝えるって難しいですが、準備して工夫したらきっと伝わります。ハッピー メリークリスマス!!!
 
 
執筆者:秋村若菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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