結果だけを褒めるのはもったいない!「頑張った道のり」を言葉にすることで、上手くできない事が多めの早産児が、失敗を恐れず挑戦できる自己効力感をはぐくむことが出来るのです!今回は、家庭でできる声かけをお伝えします。
【目次】
1.「すごいね!」だけで終わっていませんか?
2.早産児にこそ「頑張った道のり」に光を当てる理由
3.私も“声のかけ方”に迷っていた一人です
4.失敗を恐れず挑戦できる子を育てる3ステップ
1.「すごいね!」だけで終わっていませんか?
「すごいね!合格おめでとう!」
「やったじゃない!がんばったね!」
こんなふうに、良い結果が出たときに笑顔で褒める。
もちろん、それは子どもにとって嬉しい瞬間です。

でも…そこで会話が終わってしまうこと、ありませんか?
結果だけを褒める関わりは、一見ポジティブに見えて、実は次の挑戦への土台を弱くしてしまうことがあるのです。
なぜなら、子どもが「結果を出せなかったら、褒めてもらえない」と感じてしまうからです。
2.早産児にこそ「頑張った道のり」に光を当てる理由
早産児は、生まれた時から脳や体の発達がゆっくりなスタートラインに立っています。
同じ努力をしても、結果が出るまでに時間がかかることが少なくありません。
そのため、「やっぱり自分はダメだ…」という思い込みにハマりやすいのです。

だからこそ、私たち親が「合格」「優勝」というゴールだけでなく、そこまでの道のりにあった努力や工夫、粘り強さを見つけて言葉にしてあげる必要があります。
こうして、「頑張るプロセスも価値がある」と脳にインプットされると、失敗しても立ち上がれる自己効力感が育ちます。
3.私も“声のかけ方”に迷っていた一人です
私の長男も、スイミングのテストに何度も落ちて、自信を失っていました。
「どうせ合格できないし…」と投げやりになる姿に、私はただ「がんばったね」と言うしかなく、心の中では「これでいいのかな…」とモヤモヤ。

でも、あるとき気づいたんです。
「結果」じゃなく、「そこまでに積み重ねた努力」に目を向けて声をかければいいんだと。
この小さな視点の転換が、息子の「もう一回やってみよう!」を引き出す第一歩になりました。
4.失敗を恐れず挑戦できる子を育てる3ステップ
不合格続きだった息子が、3回目のテストで見事合格できた時の声かけを3つのステップでお伝えします。
◆ステップ① 練習中の小さな成長を言葉にする
まずは、日々の練習でできたことを具体的に言葉にして伝えます。
母:「両手がしっかり伸びていたよ!」
母:「まっすぐ泳げてたね!」
母:「最後まで足を突かないで泳げてたね!」
このように、「結果」だけではなく、「過程」に焦点を当てることで、子どもは「自分は何もできていないわけじゃないんだ」と気づき、自信を持つことができます。
◆ステップ② 努力と結果を結びつける
次に、努力と結果がどう繋がったかを言葉にして伝えます。
母:「毎日練習したから、合格できたんだね!」
母:「頑張った成果が出たね!」
この言葉をかけることで、子どもは「努力すれば未来は変わる」という成功体験を脳に記憶させることができます。
◆ステップ③ 「努力すれば、未来は変わる」と子どもが気づく瞬間
そして迎えた3回目のテスト。長男は見事合格することができました。
合格後、長男はこう言いました。
「頑張った成果が出た!」
この言葉を聞いた私は、「長男は、今までそう思ったことがなかったのかもしれない…」と申し訳ない気持ちになりました。
同時に、正しい声かけで子どもの自己効力感を育むことの重要性を強く感じました。
この出来事をきっかけに、長男は「努力すれば、未来は変わる」ということを実感したようです。
その日から、補助輪なしの自転車の練習を、誰に言われるでもなく、毎日自主的に行うようになりました。
そして、驚くほどすぐにスイスイ乗れるようになったのです。

いかがでしたか?
早産児は「できない」という思い込みから抜け出しにくいことがあります。
ママの言葉一つで失敗を「次へのヒント」に変え、結果を恐れずに挑戦できる「自己効力感」を育んでいきましょう!
お子さんの将来を大きく変える力は、他でもないお母さん自身が持っているのです。
パステルキッズの学校生活をより良くするためのヒントが多数あります!
執筆者:大島さくの
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
(発達科学コミュニケーション トレーナー)




