「うちの子、どうしてすぐに諦めちゃうんだろう…」と悩む早産児ママへ。子どもの行動には、脳の特性が関係しています。実は、努力すればできる!という自信がないだけ。毎日の声かけで、粘り強さを育む方法をお伝えします。
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【目次】
1.「うちの子、すぐ諦める…」昔の長男も「どうせ無理」が口癖でした
2.なぜ、努力が報われると思えないのか?
3.粘り強さを育てるママの声かけ
1.「うちの子、すぐ諦める…」昔の長男も「どうせ無理」が口癖でした
新しい遊びを始めても、少し難しいとすぐに「もうやらない」。
宿題も、ちょっと考えてわからないと「もう無理」。
そんな風に、すぐに諦めてしまうお子さんの姿を見て、「どうして、こんなにすぐに諦めるの?」と悩んでいませんか?
「努力すれば、いつかできるようになるよ」と伝えても、子どもの心には響かない。
実はこれ、お子さんのやる気の問題ではないんです。

うちの長男も、昔はそうでした。
ゲームでクリアできないと分かった時点で、すぐに電源を切ってしまう。
少しやってうまくいかないと、すぐに次の遊びを探す。
そんな長男を見て、私も「この子は、とことん粘り強さがないな…」と諦めかけていました。
そんな長男でしたが、今では、将棋で負けがほぼ確定の状態でも、可能性を探り、真剣に一手を考え続けるようになりました。
昔だったら考えられなかった、テレビがついていても集中できるほどの粘り強さを見せてくれるようになったんです!
そんな長男を変えたのは、特別なトレーニングでも、高価な教材でもありません。
ただ一つ、「毎日の声かけ」を変えただけでした。
2. なぜ、努力が報われると思えないのか?
早産児のお子さんは、正期産のお子さんと比べて、様々な発達のスタートラインがゆっくりな場合があります。
そのため、幼い頃から「みんなと同じようにできない」という経験をたくさん積み重ねてきてしまうのです。
この「できない」という経験が積み重なると、脳はこう学習します。
「どうせ、がんばってもできない」

この思い込みが、子どもから「自分が努力すれば、結果が変わるかも!?」という期待を奪ってしまいます。
つまり、子どもがすぐに諦めてしまうのは、「どうせやっても無駄だ」という、これまでの経験からくる諦めの記憶が原因なのです。
3. 粘り強さを育てるママの声かけ
「どうせできない」という諦めの記憶を上書きし、「努力すればできる!」という自信の記憶に塗り替える。
そのために、親が実践できる3つの声かけをご紹介します。
◆①「できてる自分」に気づかせる
結果がどうであれ、その子の「できている部分」を見つけて言葉にしてあげましょう。
「さっきよりも早くなったじゃん!」
「この字、すごく丁寧に書けてるよ!」
お母さんの声かけで「できてる自分」に気づくことで、「もっとやってみようかな」というやる気が芽生えます。
◆②結果よりも“過程”を褒める
結果がうまくいかなかったとしても、そこに至るまでの“過程”を褒めてあげましょう。
「最後まで諦めずに考え続けてたね!」
「難しいのに、一生懸命やってたね!」
結果がすべてではありません。
その子自身が「努力したこと」を認めてもらうことで、次への挑戦につながる勇気が湧いてきます。
◆③「失敗しても大丈夫」と思える言葉
「間違えちゃった…」と落ち込んでいる子どもに、こんな声かけをしてあげましょう。
「大丈夫!失敗は成功のもとだよ!」
「また一緒にがんばろうね!」
「失敗しても、OKだよ!ママは味方だよ」というメッセージを伝えることで、子どもは安心して色々なことに挑戦できるようになります。
早産児のお子さんは、人一倍頑張っている努力の天才です。
その努力を無駄にしないためにも、ぜひ今日からこの3つの声かけを試してみてください。
子どもは、ママの声かけで、驚くほどの粘り強さを身につけていきますよ。
パステルキッズの学校生活をより良くするためのヒントが多数あります!
執筆者:大島さくの
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
(発達科学コミュニケーション トレーナー)