ADHDタイプ別!朝の逆効果な声かけと効果的な声かけ実践ガイド

 

早くしなさい!何度言ったらわかるの!という声かけは、ADHDタイプの子には逆効果です。大切なのは子どものタイプを理解し、その子に合った朝の声かけで“安心スイッチ”を入れてあげること。そうすれば、子どもは自分から動けるようになりますよ。
 

【目次】

1.行動が遅いAHDHキッズに声かけは逆効果!?
2.なぜ時間管理ができない?ADHDキッズが崩れやすい理由
3.ADHDタイプ別!朝の声かけ実践ガイド

 
 

1.行動が遅いAHDHキッズに声かけは逆効果!?

 
 
「何度言っても動かない」「ふざけているように見える」毎朝、学校の準備が進まない子にイライラしていませんか?
 
 
実は子どものタイプを理解し、その子に合った朝の声かけで“安心スイッチ”を入れてあげると、子どもは自分から動けるようになります!
 
 
そして残念ながら「早くしなさい!」「何度言ったらわかるの!」といった声かけは、ADHDタイプの子には逆効果なんです。
 
 
きつく叱っても、余計に崩れてしまい、親子共々疲れてしまうことがあります。
 
 
これはしつけ不足や甘やかしのせいではなく、子どもの脳の特性によるものだからです。
 
 
特にADHDタイプの子は「声かけ次第」で脳が安心したり防御モードになったりと、大きく変わるのです。
 
 
 
 
ADHDや繊細さを持つ子は、タイプによって崩れやすいポイントが異なります。
 
 
そのため、同じ声かけを続けてしまうと逆効果になることもあるのです。
 
 
だからこそ「タイプ別に声かけを変える」ことが、朝のスムーズなスタートにつながります。
 
 
そもそも子どもの“崩れ”は、ママの関わりが足りないからでも、子どもがだらけているからでもありません。
 
 
その子の“脳のタイプ”に合ったサポートが必要なだけなんです。
 
 
特に夏休みの後半や長期休み明けはリズムが乱れやすく、朝に「うまくいかない」とそのまま一日が崩れることもあります。
 
 
ここで間違った声かけをすると、夜の眠りや次の日の行動にまで悪影響が出てしまいます。 
 
 
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2.なぜ時間管理ができない?ADHDキッズが崩れやすい理由

 
 
子どもが時間管理できるようになるには、6つの力が必要です。
 
 
①時間感覚
②見通す力
③優先順位をつける力
④切り替える力
⑤スタートの力
⑥疲れすぎない脳と身体
 
 
ですが、ADHDタイプの子はこれらの力に凹凸があり、同じ声かけでは届きにくいことがあります。
 
 
子どもが動けないのは、やる気がないからではなく、脳が切り替わりにくいからなんです。
 
 

Human brain surrounded by pills on pink background. Mental health concept.

 
 
朝は、眠りと覚醒に関わるホルモンがリセットされる時間。
 
 
だからこそ、朝の声かけやちょっとした刺激で「脳が安心して動き出せる状態」を作ることができるんです。
 
 
逆に、朝に失敗すると「今日もダメかも」という気分が1日を支配しやすくなります。
 
 
特に繊細タイプやADHD傾向のある子は、「脳が安心してからじゃないと動けない」タイプが多いもの。
 
 
だからこそ、行動を無理に促すのではなく、先に“安心スイッチ”を入れる声かけが必要になるのです。
 
 

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3.ADHDタイプ別!朝の声かけ実践ガイド

 
 

1. 感覚過敏 ✖ 不注意タイプ

 
 
特徴:着替えや洗顔がしんどい/刺激に敏感で動きが鈍い。 
 
 
NG声かけ:「早く準備しなさい!」
 
OK声かけ:「ゆっくりでいいよ、まず深呼吸しようか」「この服とこの服、どっちが気持ちよさそう?」
 
 
※「やる」より「感じる」声かけで負担感を減らすのがコツ。
 
 

2.情緒過敏 ✖ 衝動タイプ

 
 
特徴:朝の予定変更で大荒れ/情緒が乱れやすい
 
 
NG声かけ:「そんなことで怒らないの!」
 
OK声かけ:「今日の気分はどんな感じ?」「一緒に5分だけゆっくりしよう」
 
 
※気持ちを整える時間を朝にとることで行動が安定します。
 
 

3.共感・空気読み ✖ 不注意タイプ

 
 
特徴:周囲に合わせすぎて疲れがち/夜に一人時間を求めて寝ない
 
 
NG声かけ:「昨日も早く寝なかったでしょ!」
 
OK声かけ:「朝は〇〇ちゃんの時間にしよう」「今は誰のことも気にしなくていいよ」
 
 
※「自分優先でいいよ」の言葉が脳に安心を与えます。 
 
 
 
 
 

4.深く考えすぎ ✖ 不注意タイプ

 
 
特徴:「失敗したくない」で朝が止まる/夜に考えすぎて寝つけない
 
 
NG声かけ:「早く決めなさい!」
 
OK声かけ:「まだ考えなくて大丈夫。動くだけでOK」「昨日もできたよ、今日も同じでいいよ」
 
 
※「考える前に動く」声かけでスタートの力を助けます。
 
 

5.刺激探し ✖ 多動タイプ

 
 
特徴:動かない時間が苦手/夜にテンションUPしやすい 
 
 
NG声かけ:「落ち着きなさい!」 
 
OK声かけ:「今日はどんなことで体を動かそうか?」「朝のうちに動いとこう!」 
 
 
※午前中に活動を取り入れると夜の落ち着きにつながります。
 
 
ADHDや繊細さを持つ子の「朝の崩れ」は、やる気や性格ではなく脳の特性が原因なので、以上のようなタイプに合った声かけで安心スイッチを入れることが何より大切です。
 
 
・感覚過敏 ✖ 不注意 → 感じる声かけ
 
・情緒過敏 ✖ 衝動 → 気持ちを整える声かけ 
 
・共感 ✖ 不注意 → 自分優先でいいよ 
 
・深く考えすぎ ✖ 不注意 → 考える前に動こう
 
・刺激探し ✖ 多動 → 動きを先に取り入れる 
 
 
このような朝の声かけひとつで、子どもの脳は安心して動けるようになります。
 
 
ママのたったひと言で、子どもの朝を変えることができるので、ぜひ実践してみてくださいね。
 
 
 
 

ADHDキッズへの対応についてのよくある質問(FAQ) 

 
 

Q1:ADHDの子に「早くしなさい」と言うのはなぜ逆効果なのですか? 

 
 
A1:ADHDタイプの子は脳の切り替えが苦手なため、強い指示は防御モードを引き起こし、逆効果になります。安心スイッチを入れる声かけが必要です。参考:行動が遅い子どもがサッと動ける!「早くして」と言わなくていい3つのサポートポイント
 
 

Q2:タイプ別の声かけをするメリットは何ですか?

 
 
A2:感覚過敏や情緒過敏など特性に合った声かけをすることで、朝の崩れを予防し、子どもが安心して動けるようになります。結果的に時間管理力の育成につながります。特性別の対応はこちらを参照
 
 

Q3:安心スイッチとは何ですか?

 
 
A3:子どもが「安心していい」「動いて大丈夫」と感じられる状態を指します。肯定的な声かけで脳が安心モードに切り替わり、行動しやすくなります。行動が遅い子が自ら行動し始める褒め方のヒントはこちら
 
 
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執筆者:ありむらけいこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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