協調性がないのは障害じゃない!adhdの才能を”輝く力”に変える親の関わり方

 

協調性がないのは障害?と悩むママへ。実はそれ、ADHDの「才能の裏返し」かもしれません。叱って我慢させるのではなく、「共感・言語化・褒める」の3ステップで、子どもの困りごとは“強み”に変わっていきます。この記事では、そんな親の関わり方をご紹介します。
 

【目次】

1.協調性がないのは障害なの?友達トラブルが絶えないワケ
2.ADHDっ子の協調性のなさが“問題になる”本当の理由
3.ADHDの才能を“輝く力”に変える!お家でできる関わり方3つ

 
 

1.協調性がないのは障害なの?友達トラブルが絶えないワケ

 
 
小学生の子どもが学校や家でトラブルを起こすたび、「協調性がないのは障害なのかな?」と気になりますよね。
 
 
だけど、実は協調性がないことは障害ではなく“才能の裏返し”なんです。
 
 
発達障害の子どもに多いADHDタイプは、集中力のなさや衝動性が強いという面があります。
 
 
しかし、その反面独創的な発想力や行動力といった“協調性がない天才”のような才能を持っています。
 
 
学校や家庭で見られる困りごととしては、
 
 
・自分の意見を曲げられず、友達と遊ぶたびケンカになる
 
先生の話を聞かず注意される
 
・兄弟が使っているおもちゃを横取りする
 
会話の途中で関係のない話を始めてしまう
 
 
など、親としてはどう関わればいいのか悩む場面ばかり。
 
 
協調性がない」と言われ続けると、子どもも自信をなくしてしまいます。
 
 
 
 
だけど大丈夫!
 
 
しつけが悪いわけでも子育てが間違っているわけでもありません。
 
 
次の章では、協調性のなさが問題になる本当の理由を、発達の仕組みから解説していきます。
 
 
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2.ADHDっ子の協調性のなさが“問題になる”本当の理由

 
 
協調性がない子どもは、発達障害の注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプに多く見られます。
 
 
ADHDっ子は脳の特性から、こだわりが強かったり相手の気持ちを読み取ることが苦手。
 
 
だけどそれは「障害」だからではなく、脳の特性=ADHDの才能の裏返しなんです。
 
 
 
 
もう少し詳しく説明していきますね。
 
 

◆①こだわりが強い

 
 
ADHDの子どもは「〇〇じゃないとイヤ」「これだけは譲れない」と思い込みが強い傾向があります。
 
 
そのため、友達と遊ぶときも自分の“マイルール”を優先してしまい、トラブルにつながることがあります。
 
 
しかしその裏には、自分の世界を大切にする独自の発想力という才能が隠れています。
 
 

◆②非認知能力が弱い

 
 
非認知能力とは、「空気を読む」「場の雰囲気を察する」といった、言葉にならないことを理解する力のこと。
 
 
ADHDの子はこの力が育ちにくいため、学校では「友達の輪に入りにくい」「先生の話が聞けない」などの困りごとが起こりやすくなります。
 
 
しかし、言葉で説明してあげれば理解できる力を持っているのもADHDの特徴です。
 
 

◆③相手の気持ちを理解するのが苦手

 
 
ADHDの子は、相手の立場に立って考えることが苦手。
 
 
自分と他人の気持ちの違いを理解しにくいため、周囲から「協調性がない」と見られてしまうこともあります。
 
 
しかしそれは「人を思いやれない」という意味ではなく、どう思っているのかを言葉で伝えてあげれば、ちゃんと理解できるという特性です。
 
 
学校や家庭で注意されることが続くと、ADHDっ子は「どうせ何をしても叱られる」と感じて自信を失っていきます。
 
 
そして、自分の意見を通そうとする特性がさらに強まり、悪循環に陥ってしまうことも。
 
 
だからこそ、まずは1対1の親子関係の中で、協調性を育む関わりをしていくことが大切です。
 
 
次では、ADHDの才能を伸ばしながら協調性を育てる「お家でできる3つの関わり方」をご紹介します。
 
 

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3.ADHDの才能を“輝く力”に変える!お家でできる関わり方3つ

 
 
ADHDの子どもの協調性を育てるポイントは、「叱って直す」ことではなく、特性を理解し、気持ちに共感し、できたことを認めて伸ばすことです。
 
 
協調性とは“みんなと同じように行動する力”ではなく、“自分らしさを保ちながら相手とつながる力”。
 
 
この力を家庭の中で育てていくことが、ADHDっ子の才能を輝かせる第一歩になります。
 
 
 
 
具体的な関わり方は次の3つです。
 
 

◆① 子どもの気持ちに共感する

 
 
たとえ子どもの行動が「協調性がない」と思えるものであっても、まずは否定せず気持ちに寄り添うことから始めてください。
 
 
たとえば、先生の話を聞かず注意された場合。
 
 
「また聞いてなかったでしょ!」と叱るのではなく、「先生が話している時、何か気になったことがあったの?」と聞いてみます。
 
 
「うん、周りの声が気になって…」と子どもが本音を話せたら、「そうだったんだね。気になったんだね」と共感します。
 
 
自分の気持ちを受け止めてもらえると、子どもは「このままの自分でいいんだ」と安心し、落ち着いて周囲と関われるようになります。
 
 

◆②子どもの心の声を引き出し、言葉にする

 
 
ADHDの子どもは、自分の感情や思いを言葉にするのが少し苦手です。
 
 
「なぜそんなことをしたの?」と責める口調ではなく、「どうしてそう思ったの?」「どんな気持ちだった?」と優しく尋ねてみる。
 
 
親が子どもの言葉を整理して代弁してあげると、子どもは「自分でもよくわかっていなかった気持ち」に気づけるようになります。
 
 
このやりとりを重ねるうちに、“気持ちを言語化する力”=非認知能力も少しずつ育っていきます。
 
 

◆③できたことを見つけて褒める

 
 
ADHDの子どもは、叱られる経験が多くなりがちです。

 
 
だからこそ家では、「うまくいったこと」にだけフォーカスしてあげましょう。
 
 
たとえば、昨日より少し我慢できた、順番を待てた、最後まで話を聞けた・・・
 
 
その小さな成長を見つけて「できたね!」と笑顔で伝えます。
 
 
逆に、できなかったことはスルーして大丈夫。
 
 
「できた」が積み重なることで、子どもは「自分はダメな子じゃない」と自信を取り戻していきます。
 
 
このように、親がADHDっ子の特性を理解し、行動の背景にある気持ちをくみ取りながらサポートしていくこと。
 
 
そうすれば「協調性がない」というレッテルは、“独創的で柔軟な発想を持つADHDの才能”へと変わっていきます。
 
 
「協調性がない障害?」と悩むより親の見方を変えれば、子どもの未来も変わります。
 
 
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空気が読めない子への対応策はこちら!
 
 

 
 

協調性がない子への対応についてよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:協調性がないのは「障害」なのでしょうか?

 
 

A1:協調性がない=必ずしも障害ではありません。 ADHDなどの発達特性が背景にある場合もありますが、それは「問題」ではなく「才能の裏返し」です。大切なのは、子どもの特性を理解し、安心できる環境で社会性を少しずつ育てていくことです。
ADHDの特性を子どもの強みに変える方法はこちら 一番にこだわることが強みになる! を参照。

 
 

Q2: 協調性がない子どもに、家庭でできるサポートはありますか?

 
 

A2:あります。ポイントは「叱る」より「共感・言語化・褒める」です。ADHDタイプの褒めテクはこちら 子どもは褒める?!ADHDタイプに適したマル秘大作戦 にまとまっています。

 
 

Q3:協調性がない子は将来が心配です。才能として伸ばせる部分はありますか?

 
 

A3:もちろんあります。 ADHDの子どもは「独創的な発想力」「行動力」「こだわりの強さ」といった強みを持っていますよ。
協調性がない子の“将来の強み”を育てるヒントはこちら 失敗を怖がらず挑戦できる子に育てる声かけのコツ をどうぞ。

 
 
執筆者:平野 可奈子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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