不登校の子にかける言葉|小1小2の学校が怖い子が「自分は大丈夫」と思える声かけ

 

不登校の子にかける言葉に悩んでいませんか?学校が怖い子は「できていない自分」に目が向きやすく、ママがいない集団では不安になりがちです。親子で「できた」を一緒に見つける声かけで、ママがいない学校でも「自分は大丈夫」と思える力を育てましょう。
 

【目次】

 
 

1.小1で学校が怖いと感じた娘が、不登校になったときのこと

 
 
不登校の子にかける言葉に悩んでいませんか?
 
 
学校が怖くて「行きたくない」と感じる子には、親子で「できた」を一緒に見つける声かけが大切です。
 
 
ママがいない場でも「自分は大丈夫」と思える力を育てていくことが、回復の土台になるからです。
 
 
私の娘は、小学1年生の9月頃から学校に行くことが難しくなっていきました。
 
 
最初は「今日はちょっと行きたくないな」から始まり、次第に、
 
 
・門の前で固まってしまう
・先生が迎えに来ないと門をくぐれない
・ママが教室まで一緒じゃないと不安
・ママが付き添わないと授業を受けられない
・教室にも入れない
・別室で過ごす
 
 
という段階をたどり、最終的には学校に行けなくなりました。
 
 
 
 
娘は幼稚園の頃から周囲の刺激に敏感で、集団が苦手なタイプでした。
 
 
しかし、不登校のきっかけは一つではなく、いろいろな要因が重なっていたと思います。
 
 
当時娘がよく言っていたのが 「学校が怖い」 という言葉。
 
 
行きたい気持ちもあるのに、不安がどんどん大きくなり、頑張ろうとしても体がついていかない日が続きました。
 
 
玄関や校門の前で動けなくなってしまったり、途中で吐いてしまったりすることもありました。
 
 
私はその時間が本当に辛くて、待ってあげることもできず、思わず「行くの?行かないの?」と詰め寄ったり、ひどい言葉を投げかけてしまったこともあります。
 
 
思い出すと今でも涙が出るくらい、二度とあんな関わりはしたくないと思っています。
 
 
「親としてできることはやってあげたい。」
 
 
そう願っていた私ですが、ある声かけを続けたことで、娘に自信が育ち、学校に戻っていく姿を見ることができました。
 
 

2.不登校の子にかける言葉|学校が怖い子に「頑張れ」は逆効果な理由

 
 
「頑張れ」という言葉は、良かれと思ってつい口にしてしまいますよね。
 
 
しかし、学校が怖い・不安が強い状態の子にとっては、この言葉が心への負担になりやすいのです。
 
 
文部科学省によると、令和6年度の不登校児童生徒数は、35万3970人。12年連続で過去最多を更新しています。
 
 
小学生だけでも、13万7704人(全体の約2.3%)。
 
 
学校の規模にもよりますが、1学年に1〜2人は「学校に行けない子」がいる計算です。
 
 

(引用:令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

 
 
不登校の理由は一つではなく、本人も「なぜ行けないのか」「何が怖いのか」をうまく言葉にできないことが多いのが特徴です。
 
 
そのため、親も「どう関わればいいのか」と悩み、焦りや不安を感じやすくなります。
 
 
また、学校に行けない状態が続くと、子どもは「できていない自分」に目が向きやすくなり、自己肯定感が下がっていきます。
 
 
そんなときに「頑張れ」「どうして行けないの?」という声かけは、子どもの不安をさらに強めてしまいます。
 
 
 
 
だからこそ、今の段階で大切なのは、「ありのままのあなたで大丈夫だよ」と伝えること。
 
 
まずは安心の土台をつくることが、次の一歩につながります。
 
 
その上で育てたいのが、「ママがいなくても自分は大丈夫」と思える力です。
 
 
次では、この「自分は大丈夫」という力がなぜ回復の土台になるのかをお伝えします。
 
 
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3.学校が怖い・行きたくない子にまず育てたい「自分は大丈夫」という力

 
 
学校が怖い子は、「弱い」「甘えている」わけではありません。
 
 
その子の脳が、まわりの刺激を強く感じ取りやすい特性を持っているからです。
 
 
教室のざわざわした音、先生が誰かを注意する声、「みんなと同じに動かなきゃ」という空気。
 
 
こうした刺激は、繊細な子にとってはストレスとしてダイレクトに伝わります。
 
 
すると脳は「危険から身を守らなきゃ」と反応します。
 
 
それが「学校が怖い」という感覚の正体です。
 
 
これは、子どもにとって生きるための知恵であり、自分を守るために、脳がちゃんと働いている証拠です。
 
 
だからこそ、学校に行けるかどうかよりも大切なのは、不安なときでも「自分は大丈夫」と思える力を育てること。
 
 
この力が育つと、先生が誰かを叱っていても「それは私に関係ない」と思えたり、友だちとうまくいかなかった日にも「まぁそういう日もあるよね」と受け止められます。
 
 
 
 
刺激に振り回されずにいられる脳が育つと、ママがそばにいない学校という環境でも、子どもは自分で自分を支えられるようになります。
 
 
では、この「自分は大丈夫」という力をどうやって育てるのか。次は、そのための声かけについてお伝えします。
 
 

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4.不登校の子にかける言葉とは?「できた」を一緒に見つける声かけ

 
 
学校が怖い・行きたくないと感じている子は、刺激の多い場所で心が疲れやすく、「できていない自分」に意識が向きやすい傾向があります。
 
 
だからこそ、家では「できなかった」ではなく「できた」に気づける時間をつくることが大切です。
 
 

◆① 日常の中で「できた」を一緒に見つける

 
 
「できた」は小さなことで構いません。
 
 
・自分で着替えた
・ご飯を食べた
・お皿を流しに持って行けた
・「休みたい」と言葉にできた
 
 
そのときは、事実をそのまま言葉にします。
 
 
「〇〇してるね。」
「今、自分で〇〇できたね。」
 
 
事実を言葉にされることで、「できている自分」に気づけるようになります。
 
 
この積み重ねが、学校でも「自分は大丈夫」と思える土台になります。
 
 

◆②ママ自身も「自分を褒める姿」を見せる

 
 
子どもは、ママが自分をどう扱っているかをよく見ています。
 
 
ママが自分に対して厳しかったり、「できてないところ探し」をしていると、子どもも同じ視点を持ってしまいます。
 
 
だからこそ、ママも小さな「できた」を言葉にしましょう。
 
 
「今日、メイクがうまくできた!」
「お菓子を我慢できたよ。」
「今日は昨日よりちょっと早く起きられた。」
「よく休めた〜。ママ、自分を大切にできたよ。」
 
 
小さなことほど言葉にして、どんどん自慢しましょう。
 
 
ママが自分を大切にする姿は、子どものお手本になります。
 
 

◆③ 子どもが「自分で自分を褒める」練習をする

 
 
ママの声かけで「できた」に気づけるようになったら、次は子ども自身の言葉で褒める練習をしてみましょう。
 
 
「自分で自分を褒めてみようか?」
「ママが〇〇ちゃんを褒めてみるけど、自分ではどう褒める?」
 
 
と声をかけてみてください。
 
 
何かがうまくできたとき、がんばったとき、あるいは本人が気づいていないけれど良い行動ができたときには、
 
 
「今の自分、どう思った?」
「どうやったの?」
 
 
インタビューするように言葉を引き出してあげましょう。
 
 
自分で言葉にすることで、成功体験が記憶に残りやすくなります。
 
 
そして、少しずつ自分で自分の「できた」に目を向けられるようになると、ママがいない場所でも「自分は大丈夫」と思える力が育っていきます。
 
 
 
 
 
 
この関わりを続けたことで、娘は少しずつ学校に行けるようになりました。
 
 
そしてある日、私が仕事で落ち込んでいたとき、娘がこう言いました。
 
 
「ママさ、『あれもできなかった』『これもできなかった』って、できないことばっかり探すんじゃなくて、
 
『今日はあれもできた』『これもできた』って、できたことを探して自分を褒めるんでしょ?
 
自分に自信を持つんでしょ!」
 
 
その言葉にハッとしました。
 
 
私が娘に伝えてきた声かけが、ちゃんと娘の中に育っていたのです。
 
 
小学校3年生になった今では月に1〜2回、自分のペースでお休みしながらも、毎日元気に通っています。
 
 
先生が他の子を注意していても「自分のことじゃない」と落ち着いて過ごせるようになりました。
 
 
「できた」を一緒に見つける声かけは、子どもだけでなく、親の心も回復させます。
 
 
学校に行くかどうかは、そのあとで大丈夫。まずは家での小さな「できた」を、一緒に見つけていくことから始めましょう。
 
 
「学校に行きたいのに行けない」と悩むお子さんに、ママに絶対やってほしいことを動画でご紹介!
 
 

 
 

小学生の不登校に関するよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:不登校の子どもが家でダラダラ過ごすのは甘えですか?

 
 

A1:結論、甘えではありません。『心の回復期』だからです。繊細な子どもは、学校での刺激に疲れてエネルギーを使い果たしています。焦らず、安心できる環境を整えましょう。安心が整えば、子どもは自分から動き出します。
詳しくは HSC・繊細な不登校の子が家で回復する過ごし方 を参照。

 
 

Q2:不登校はどのくらいの期間で克服できますか?

 
 

A2:平均より『わが子の今の段階』を知ることが大切です。不登校の期間は人それぞれ。回復には「行きしぶり期」「葛藤期」「安定期」などの段階があり、行きつ戻りつしながら進みます。焦らず、子どもの段階に合わせた関わりを意識しましょう。詳しくは 不登校の段階と関わり方 にまとまっています。

 
 

Q3:「先生が怖い」と言うとき、どう対応すればいい?

 
 

A3:先生を変えようとするより、『親子での対話』が鍵です。まず家庭では叱らず、子どもに安心感を与えましょう。そのうえで、先生の性格や事情を一緒に考えると、子どもは「怖い」から「理解できる」へと気持ちを切り替えられます。
詳しくは 先生が怖いときの親の関わり方 をどうぞ。

 
 
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執筆者:藤井ハナ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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