折り紙編のパート2です。先のパート1で不器用で折り紙が苦手な発達障害の子どもの自信とやる気を引き出す対応をお伝えしました。今回は折り紙で自信とやる気が引き出されたあとのさらなる嬉しい効果をお伝えします。 |
【目次】
1.不器用であっても自信とやる気が引き出されるとその後はどうなるか?
前回のパート1は、不器用で折り紙が苦手な発達障害の子どもの自信とやる気を引き出すお母さんの対応をお伝えしました。
たとえ不器用に変わりはないとしても、子どもなりに少しずつ上達してきてはいませんか?自分の作った折り紙をリビングの壁に飾られることにより、もっと上達したいという気持ちも芽生えてきます。
そしてはじめに作った折り紙よりも難しいものに挑戦をしたくなってくることも。
今回は、発達障害の子どもの折り紙に対する苦手意識が変化し、それにともない意外な部分にさらに嬉しい効果が出ることについてお伝えします。
2.折り紙が苦手だった発達障害の子どもが先生になる!
子どもに自信とやる気がつき、飾って欲しい思いからたくさん製作したのち次にやりたくなるのが、人に教えることです。
まずはお子さんにとって身近なお母さんとお父さんに教えてくれるように。面倒くさがらず、子どもが「教えてあげるよ!」と言ってきたら、「ありがとう」と気持ちよく受けてあげてくださいね。
我が家の娘も最近では周りに教える楽しみが増え、ますます製作欲も加速中です。幼稚園の先生になった気分で満面の笑みで楽しく教えてくれています。
お子さんが苦手でやりたくなかったことを自分以外の人に教えたいと思えるのはすごく成長した証拠です。
基本的に叱られたり、注意されたりすることが多い発達障害の子どもが、家族の中で先生になることで自己肯定感もさらにアップします。
折り終わったときには「教えてくれてありがとうね」と笑顔でお子さんに伝えてあげてくださいね。
3.教えたいの気持ちが〇〇力を育てる
その意外な力とは、聴く力!です。教えるためにはしっかり聞いて覚えてこなくてはなりません。
帰ったらお母さんやお父さんに教えてあげたいと思う気持ちが、幼稚園や保育園で先生が教えてくれたことをしっかり聞いてくるという形に変わるのです。しっかり聞かないと他人には教えられませんからね。
我が家の娘はボーッとして注意散漫なところもあり、先生が言ったことを聴いていないことも多々ありました。なので、折り紙などは説明をされても不器用な上、聴いてもいないのでできなくても当然だったんです。
しかし、誰かに教えてあげたい!という気持ちが出てきてからはしっかり先生の話を聴いてくるようになりました。
先生が教えてくれたことをしっかりインプットして、降園後は家族にアウトプットすることで子ども自身の復習にもつながります。なおかつ、注意散漫で人の話を聞けなかった子どもがしっかり先生の話を聴いてくるようになる。
お子さんがしっかり聴いてきたときには、「先生の話をしっかり聴けるようになったね」とたくさん褒めてあげてください。聴く力がついてくると、他の場面でもしっかり話を聞けるようになってきますよ。
たかが折り紙、されど折り紙です。私自身、娘の変化にも驚きましたが、さらなる効果が期待できるとまでは思っていませんでした。
ぜひお子さんと楽しい時間をお過ごしください。我が子に行った対応があなたの困りごとのヒントになれば幸いです。
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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