子どもの自立には自己表現力がカギ!親子のコミュニケーションを3ステップでお伝えしていきます。
発達障害の子どもの自己表現力を引き出し自立への道を目指す!~親子のコミュニケーション~
レッスンスクリプト
みなさんこんにちは。発達科学コミュニケーションリサーチャーの雨宮愛です。
今回は、発達障害グレーゾーンの子どもの自立を目的とした、自己表現力UPのコミュニケーションを3ステップポイントでお伝えしていきます。
自己表現力が自立となぜ関係していくのかについては、別の動画で解説していますのでそちらもご覧くださいね!『【トレーナー動画】発達障害の子どもの自己表現力を引き出し自立への道を目指す!~自立と表現力の関り~』
まずは、知っておいてほしいことが1つあります。それは、「自己表現」と「自己主張」の違いです。
一見、同じように感じますよね!
わがままを言ったり、ダダをこねたり。しっかり自分の今の気持ちを表現できていると思いますが、これは自己主張になります。
では、こちらをご覧ください。
自己表現は、相手のことも考えながら、自分のあるべき姿を上手に発信できることです。自己主張は、相手に不快をもたらし、自分の今を押し付けている場面になります。
例えば、子どもが欲しいお菓子があるとします。
自己主張の強い子の場合は、
「いやだ!これが欲しい!」
「今買って!」
とダダをこねながら伝える場面になりますよね。
反対に、自己表現力が強い子の場合は、
「おやつの時間に〇〇ちゃんと食べたいな。」
「買ってほしいんだけどいいかな?」
と相手の状況をうかがいながら素直に伝えることができます。
目的は両方とも、お菓子を買ってもらうということですが 自己表現力の方が賛同してもらえる場合が増える伝え方ですよね!
このように自己主張では、反発を招いてしまう伝え方。 自己表現力は助けてあげたくなってしまう伝え方。という違いになります。
それでは、どのように自己表現力を「親子のコミュニケーション」を通しながら高めていけばいいのでしょうか。
ステップポイント①話をたくさん聞いてもらった子は、相手の話が聞けるようになる
まずは、表現力UP前の準備から行いましょう。子どもが、話し始めたらチャンスですよ!大人が子どもの話を聞く姿を、まず見せてあげます。
大人の応答によってお互いにコミュニケーションを高め、共感や感情の共有することができますよね。その中で子どもの「応答性」が育っていきます。
応答性が育てば、自然と相手とのコミュニケーションに自信を持ちながらスムースな会話を手に入れらるんです。
「応答性の育て方のコツ」については、記事がありますので後ほど合わせて見ていただければと思います。『応答が子どもの自己成長を加速させる!今からでも間に合う応答性の育て方』
次にステップポイント②本や絵本を読んで、表現力を学ぶ
表現力を高めるには、表現を言葉で伝えなければなりません。本を通して、文章力だけでなく考え方や感じ方、物の見方が広まってきます。
小さなお子さんであれば、寝る前に絵本を読むコミュニケーションを取り入れてみるといいかもしれません。
小学生以上のお子さんの場合は、本が苦手な子もいると思います。そんな子は、DVDを一緒に見ることをおすすめしています。 ただ、ここで注意しなければいけないのは、必ず一緒に見てあげてください。
たとえばDVDのなかののシーンで「主人公の謝り方、ここいいよね」「あの言葉は相手をこうさせてしまうんだね。ああここは気を付けようかな」など気づいてほしい場面があるはずなんですね。
それを大人が言葉にしていきます。 どんな場面でどんな感情になるのかたくさん触れることで表現のレパートリーが増えていきます。
最後にステップポイント③褒めて伸ばす
よく聞く、子育ての王道ですよね! 子どもの表現力を鍛える方法としても有効的なんです。 ここで大切なのが、プロセスを褒めるということです。
取り組んだ姿勢や努力、過程を認めることによって「もっと頑張ろう」という成長意欲が高まっていきます。この力こそ自分を大切に思い相手のことへも目を向けられるようになってきます。
これまでで、3ステップポイントをお伝えしてきましたが、これらは何気ない日常生活ですぐできるものになっています。
大人が少し考えた言葉のチョイスや本を見る数分間を子ども時間に変えてあげれば、自然と自立への道に進んでいきます。 ぜひ、意識して取り組んでみてくださいね。
それでは!また、お会いしましょう。
豊かな自己表現力をはぐくむパパとママの声かけのヒントをメール講座でお伝えしています!
講師:雨宮愛
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)