【教材付】ワーキングメモリを伸ばす!発達障害の子どもの困りごとを減らす教材ができました

片付けに会話に勉強に、発達障害のお子さんはいろいろなところで苦労していませんか?そこに共通するのはワーキングメモリの弱さかもしれません。今回ご用意したオリジナル教材を活用して、ワーキングメモリの肝である情報整理の力を伸ばしましょう!
 

【目次】

 

1.発達障害ワーキングメモリ向上のカギは〇〇力

 
 
片付けが苦手、会話が続かない、授業についていけない・・・発達障害・グレーゾーンのお子さんは、このような困りごとを抱えていませんか?
 
 
うちの子は、あれもこれもできないと、嘆かわしい気持ちになっていませんか?
 
 
もしかしたらその苦手さは、ワーキングメモリの弱さに原因があるかもしれません。
 
 
ワーキングメモリは、見たり聞いたりした情報を一時的に記憶して、理解したり、考えたり、判断したりする力。
 
 
短期記憶もそうですが、それよりむしろ「情報整理」「情報処理」をする力、名付けて「整理力」がワーキングメモリの肝の部分です。
 
 
情報整理は、日常のさまざまな場面に関わり、思考や行動を下支えしています。
 
 
例えば片付けなら、どういったものをどこにしまうか情報を整理し分類します。
 
 
友だちとの会話では、話の要点はなにか、何が関連するか、自分との共通点は何かなど、情報を整理します。
 
 
「ハサミとのりとミカンを持って来て」と頼まれたときも、ハサミとのりは文房具、ミカンは果物という風に情報を整理できれば、情報量を圧縮できるので覚えやすいです。
 
 
また、文房具用の引き出しと果物の箱を確認すれば良いとすぐに判断できます。
 
 
ところが、ワーキングメモリが弱い発達障害グレーゾーンのお子さんは、やみくもに覚えようとして覚えきれません。
 
 
記憶が抜け落ちたり勘違いしたりといったことが起こりやすく、本人や周囲の人が困り感を抱えます。
 
 
指示が入りにくい、片付けが苦手、学習が身につきにくい、会話が苦手など、いろいろな困りごとが起きてきます。
 
 
そういった困りごとを解消するためのカギになるのが、情報整理の力「整理力」を身につけることです。
 
 
 
 
整理力がつくと、覚えることや思い出すことが効率よくできるようになり、思考が深まり、適した行動がしやすくなります。
 
 
今回は、親子のコミュニケーションに加えて取り組んでいただきたい、または親子のコミュニケーションの一環として取り組んでいただきたいトレーニング教材をご紹介します。
 
 
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2.今すぐ役立つ!オリジナル教材こだわりポイント

 
 
ご紹介するオリジナル教材は、物や事柄を指示された共通項に基づいて分類していく「仲間分け課題」です。
 
 
今回なぜこのようなオリジナル教材を作ったかというと、まず一つに、市販されているワーキングメモリ教材では、子どもは楽しく教材に取り組みにくく、また実生活に活かしにくいからです。
 
 
従来の教材は、システマチックでいかにもトレーニングという雰囲気があります。日常生活との関わりがなく、身近に感じられません。
 
 
ワーキングメモリを伸ばしたいという強い意思を持てる大人ならまだしも、子どもにとって、そのような課題に楽しく前向きに取り組むことは難しいものです。
 
 
また一つに、従来のものは記憶だけに重きが置かれ、情報整理が扱われていないものも多くあります。
 
 
その点、今回の教材は、日常生活に関わるものや身近なものを題材にし、ワーキングメモリの要である情報整理の練習ができるようになっています。
 
 
発達障害グレーゾーンのお子さんが興味を持って続けられて、実際に生活に活かすことができるのが、発達科学コミュニケーション流のこだわりポイントです。
 
 
 
 
例えば漢字部首のワーク。部首毎に仲間分けするという整理を行うことで、実際の漢字習得の役にも立ちます。
 
 
お買い物や衣替えなどのワークでは、実際のお買い物や衣替えの練習や定着のために使えます。
 
 
「おまけワーク」は地理の好きな子のための特別編ですが、好きなことを通して楽しくワーキングメモリトレーニングができます。
 
 
この教材を通して、仲間分けへの認識を高め、情報整理のコツをつかみ、実生活に活かせる「整理力」を身につけましょう!
 
 
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3.失敗しない教材の使い方 4つの極意

 
 
教材をご使用いただくにあたり大切なことは、無理なく楽しく続けることです。
 
 
ではどうすれば無理なく楽しく続けられるか。4つの極意をお伝えします。
 
 

①お子さんの好きなワークから

 
 
1ページ目から順番にやる必要も、すべてのページをやる必要もありません。
 
 
比較的やさしいものから並んではいますが、お子さんによって何を難しいと感じるか、何を楽しいと感じるかはそれぞれです。
 
 
お子さんが興味を示すもの、取り組みやすいものから取り組んでください。
 
 
特に発達障害のお子さんは、興味の偏りやこだわりがあることもあります。
 
 
興味を示さないものやお母さんが少し難しいかなと思うものについては、思い切って「やらない」選択をすることが大切です。
 
 
成長とともに取り組めることが増えてきますから、タイミングを待ちましょう。
 
 
レベルも同様です。初級、中級、上級があり、年齢の目安が書かれていますが、あまり気にせず、お子さんがやる気になるものを使ってください。
 
 
できないものを頑張らせようとするのでなく、お子さんが楽しく取り組めるものを使って、たくさんの成功体験を積ませてあげましょう。
 
 
また、今回の「仲間分け課題」が楽しめないようであれば、まずは注意力を向上させるための「探索課題」から取り組んでいただくのもオススメです。
 
 
探索課題の教材についてはこちらから!
↓↓↓
 
 
なぜなら、ワーキングメモリの土台には注意力が関わっているからです。
 
 
「探索課題」で見る力を伸ばしながら、徐々に「仲間分け課題」に挑戦すると取り組みやすくなりますよ。
 
 

②お子さんのペースに合わせて

 
 
この教材は、1日1枚取り組むことを目安にしていますが、お子さんの気分が乗らないときはお休みしてください。
 
 
発達障害のお子さんはネガティブな記憶が残りやすい傾向があります。
 
 
無理強いすると教材に対するネガティブな印象を持ってしまいますので、焦らずに、余裕のあるときや気分の乗るときに取り組みましょう。
 
 
逆に何枚もやりたがる場合は、「10分やろうか!」などと時間を決めて、その間で好きなだけやらせてあげてかまいません。
 
 
お子さんのペースを尊重してあげてくださいね。
 
 
 
 

③できないことへの注目はNG!

 
 
この教材を効果的なものにするには、何といってもお母さんの肯定的な関わりが欠かせません。
 
 
お子さんを褒めるための材料にするぐらいの気持ちで教材を使いましょう。
 
 
できないところには触れず、楽しむことだけ考えて声かけすることで、何度も繰り返しトライしてくれるようになり、そのうち理解も深まります。
 
 
・これ一緒にやってみようか♪ 
・さすが!できちゃったね!
・いいね、いいね。その調子!
・なるほど、その考えもあるね!
 
 
こんな風に声がけすると、お子さんはどんどんやる気になっちゃいますよ。
 
 
「がんばったね!カード」をご用意していますので、ねぎらいの言葉をかけてあげながら、色を塗ったりシールをはったりしてあげると、続けるモチベーションになります。
 
 
教材を印刷して使われる場合は、1シート終えるたびに、お子さんの好きなシールをワークの紙に貼ってあげても良いですね。
 
 
気楽に楽しみましょう!
 
 
もし、どうしてもできないところが目について叱ってしまうという場合は、教材に取り組むのはまだ早いかもしれません。
 
 
焦らず、まずは親子のコミュニケーションをスムーズにしましょう。
 
 

④応用編に挑戦しよう

 
 
お子さんの興味のある仲間分けワークを一通り終えて、ステップアップしたいと思ったら、応用編に挑戦しましょう。
 
 
例えば、タイムレースです。目標タイムを決めたり、お母さんと競争したりすると、あきずに楽しめます。
 
 
また、全レベルのシートを合体して混ぜて、何が出るかお楽しみにして取り組むのも楽しいです。
 
 
さらに、ワークの指示内容を覚えてから取り組めるようになると理想です。
 
 
今回紹介している教材は、個人差はありますが、1日1枚していくと約2週間でワークへの取組みがスムーズになり、2ヶ月ぐらいで実生活においても「分類」に対する意識が芽生えて、その後行動にも変化が出てきます。
 
 
実生活においても分類を意識できるような工夫や声がけをすると、相乗効果が期待できますよ。
 
 
以上、発達障害の子どもの困りごとを減らすワーキングメモリ教材をご紹介しました。
 
 
親子のコミュニケーションを楽しくとりながら、発達障害・グレーゾーンのお子さんの「整理力」をぐんぐん伸ばしましょうね!
 
 
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教材の取組み方についてはこちらの動画でも紹介しています。
 
 
 
タイムレースの取り入れ方についてはこちらを参考にしてください。
 
 
 
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執筆者:ふたくちしき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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