スマホのネット検索が「発達障害」で埋め尽くされているお母さんはいませんか?数年前の私がそうでした。「個性でしょ」と現実から目を背けて、しつけばかりしていた私が、息子に自己肯定感を授けられるようになった方法をご紹介いたします。 |
【目次】
1.「個性でしょ」発達障害・グレーゾーンの息子を受け止められなかった過去
2.字を書くのが苦手な息子が自分から「頑張りたい」と言った理由
3.あなたにもできます。お子さんに「自己肯定感」というプレゼント
1.「個性でしょ」発達障害・グレーゾーンの息子を受け止められなかった過去
スマホのネット検索が「発達障害」で埋め尽くされている人はいませんか?
私は半年前まで子育てに絶望していました。
園で「発達に心配がある」と言われたとき、 「個性でしょ」 と気にしないふりをしていました。
でも違います。認めるのがこわかったのです。
発達障害という言葉に敏感になり、新聞、雑誌、本…目についたものはすべて手にとっていました。 ネットでも「発達障害」で何回検索したかわかりません。
「発達障害はなおらない」
「一生つきあっていくこと」
などと書かれていて、うちの子は、ずっとこんな感じなのか…と思いながらも、認めたらもっと普通でいられなくなる気がしたんです。
しかし、私は間違ってました。認めることは、何もこわくない。むしろ、認めることで 子どもは伸びていく。そう確信しました。
え?認めることで伸びるってどういうこと?気になる方は読み進めてくださいね。
私の息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのやんちゃな子です。
先日、3か月に1回通所している発達支援センターに行きました。
以前の発達検査で筆圧が弱さが気になり作業療法士さんにみていただいたので、そのフォローアップのためです。結果は問題なし。
そのあとは心理士さんと面談。
彼女はこの3年間ずっと息子を担当してくれていますがここ最近の息子の「やる気の成長」がすごいと言ってくださいました。
母としては、ひと安心でしたが、実は大丈夫だろうとも思っていたんです。
なぜだとおもいますか?それは、息子が2か月前から毎日字を書く練習をしていたからです。
2.字を書くのが苦手な息子が自分から「頑張りたい」と言った理由
さかのぼること2か月前…クラスメイトがひらがなの読み書きができるということに気づき、すごく焦りを感じた息子。
「字が書けないから、小学校は行けない」
と、気持ちがドーンと落ちてしまったのです。
小学校に対する不安がいっきに押し寄せて毎日不安がっていました。私やパパ、じいじ、ばあばの励ましも効果がなく、数日間、落ち込みまくっていました。
でも突然、「ママ、教えて」と自由帳とえんぴつを持ってきたんです。
なんで?どうして?と尋ねると…
「僕はお友達よりもできないから、練習してできるようになりたい。」
とお願いしてきたんです。そして、そこから毎日、保育園から帰ると「字の練習をしたい」と言い、ひたすらなぞり書きをしていました。
まだまだ、スムーズとはいえないけど、きちんと鉛筆を持って、しっかりした線でなぞれるようになりました。
これってすごい変化だと思いませんか?
練習しなさいと親が教材を与えるより、「読みたい、書きたい」という自分の中から湧き上がってくる意欲で物事に取り組むのとでは、効果がまるで違います。
このやる気と自信、つまり自己肯定感を、お家でお母さんがはぐくむことができるのが「発達科学コミュニケーション(発コミュ)」です。
3.あなたにもできます。お子さんに「自己肯定感」というプレゼント
最初にもお伝えしましたが、私は子育てに絶望していました。
子育ての悩みは専門家にしか解決できないと思いながらも、息子にあった方法や私の悩みを解決してくれる人はいませんでした。
そんなとき偶然発コミュに出会い、実践を重ねていく中で、発達障害とかグレーゾーンとか、 診断がつくか、つかないかではない!
子どもの困りごとを、母である私が解消していくことが重要なのだと気づいたんです。
最初の頃、息子の自己肯定感は地面スレスレの低さでした。私ができないことばかりを指摘していたので
「だから、できないんだってば!」
「僕、ママに怒られてばっかりだね」
と、すっかり自信もやる気もなくしていました。これではいけないと、息子のできていることに注目してコミュニケーションしていきました。
「あ、目があいた。おはよう!」
「椅子に座ろうとしてるのね」
「歯磨きの準備できたのね」
こんなふうに、当たり前すぎることを当たり前と見逃さずに、ひとつひとつ言葉にだして褒めていくことを続けました。
その結果、子どもが自分からどんどん行動するようになったんです。
そうしたら、世間体よりも「この子にとってのベスト」を考えられるようになりました。
他の子と比べるよりも息子の成長を見られるようになりました。
もし、私があのまま子どもの困りことを見てみぬふりをしていたら息子はどうなっていたでしょうか?
・今のような自信を持てていないでしょう。
・お友達と積極的に関わることもなかったでしょう。
・そして、私自身も子育てにうんざりしていたでしょう。
・仕事との両立がうまくいかず、毎日イライラしていたでしょう。
発達凸凹の子どもを育てていると、喜びの大きさがまるで違います。普通の子がさらっとやることも、完璧でなくてもやれるとすごく嬉しい。
少しの成長が、心底嬉しくてたまらない。家族、親戚みんなを巻き込んで喜びあえる…
こんなかけがえのない存在を、神様が与えてくれたんだな、って心から思います。
「自分を信じて挑戦する力」、すなわち「自己肯定感」をお子さんにプレゼントしたいお母さん。
子どもと真剣に向き合い、誰よりも我が子のことを考え行動した先にはとてつもない感動が待っています。
この子を絶対支えてみせる!という思いと、行動力。ここがキーポイントです。 子どもたちが新しいことに挑戦する春、お母さんも一緒に変わっていきませんか?
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)