中学生の反抗期!「いつか終わるものと放っておいたら、ひどくなる一方で困っている」という声をよく耳にします。放っておくとエスカレートしていく発達障害の中学生男子の反抗期問題。暴言・暴力への2つの対処法を理解し、思春期を穏やかな日常にしましょう。
【目次】
1.反抗期突入!発達障害・中学生男子の「暴言・暴力」を放置してはいけない
2.しつけをすればするほど「反抗期」が悪化するのはなぜか
3.発達障害・中学生の反抗期を乗り越える2つの対応法!
①まずは自分の子どもができていることだけに注目しましょう
②次にあれこれと子どもの行動を指図することをやめましょう
1.反抗期突入!発達障害・中学生男子の「暴言・暴力」を放置してはいけない
思春期をむかえると、どんなお子さんでも気持ちがイライラしたり、親に反抗的な態度をとるようなります。
私の息子も、小学校の高学年から始まった反抗期が、中1から中2にかけてさらにひどくなりましたが、反抗期はこんなものだろうときちんと対処しなかったため、口を開けば暴言しか言わなくなり、ひどいときには手が出てくるようになってしまいました。
特性のないお子さんの場合、時期が過ぎれば反抗期は収まってくることもあります。
しかし、発達障害の子どもの反抗期の場合、放っておくとさらに暴言・暴力がエスカレートしてしまうことがあるので注意が必要です。
2.しつけをすればするほど「反抗期」が悪化するのはなぜか
日本では、子どものできないことを見つけて指摘し、できるようにする。いわゆる「しつけ」をするのが当たり前だと思われています。
しかし、発達障害の子どもは脳の特性があるために、上手く「しつけ」が効きません。
またその特性は、周りからは理解されないことも多く、学校でも家でも怒られ続け自信をなくしています。何をやってもうまくいかないという苛立ちを日々募らせている子もたくさんいます。
私は、息子のそんなイライラに気づかず、毎日ガミガミ言い続けてしまいました。
すでに周りからの負の言葉で一杯だった彼の心に、私はまたたくさんの負の言葉を投げかけてしまったのです。
結果、反抗的な態度はどんどんエスカレートしてしまい、「暴言・暴力」が日常茶飯事になってしまいました。
発達障害の中学生男子に「暴言・暴力」が出てきた場合は、「反抗期だから、時期がくれば終わるだろう」と思わず、お母さんの行動をしっかり変えていく必要があります。
3.発達障害・中学生の反抗期を乗り越える2つの対応法!
発達障害の中学生男子の反抗期の対処法は、以下の2つです。
◆①まずは自分の子どもができていることだけに注目しましょう
まずは、自分のお子さんが今できていることにだけ注目します。
できていないことを注意したくなっても、しばらくの間は我慢します。
朝起きてきた。ご飯が食べられた。制服に着替えられた。など、今できていることだけに注目します。
「起きたんだね」「ご飯食べたね」「着替えたね!」と言葉にして言ってあげましょう。
「自分はこれができている」
「お母さんはそのことをわかってくれている」
「お母さんは自分のいいところを見ていてくれる」
「お母さんは自分の味方だ!」ということがわかってくると、気持ちが安定してきます。
◆②次に、あれこれと子どもの行動を指図することをやめましょう。
それと同時に、あれこれと子どもの行動を指図することをやめましょう。
はたから見ていると失敗やトラブルばかりで危なっかしい子どもですが、もう中学生です。子どもは「失敗しながら学ぶもの」だと大きく構え、細かな指示を出しすぎるのをやめましょう。
トラブルが起こらないように常に先回りし指示を出していませんか? 今すぐに、先回りして、あれこれ指図することをやめましょう!
この2点に注意してお子さんに接していると、お子さんとお母さんの間に信頼関係ができてきます。そして、信頼関係ができてくると、次第にお母さんへの反抗的な態度、「暴言・暴力」はなくなっていきます。
お母さんとの信頼関係を取り戻し、家がリラックスできる場になっていくと、外での態度もぐっと変わっていきます。
私の中学生の息子はこの方法で、わずか3週間で「暴言・暴力」がピタッとなくなり、笑顔で会話が増えてきました。
暴言・暴力は、きちんとした対応を取れば、おさまっていきます!
ぜひ一度じっくり取り組んで信頼関係を取り戻し、新たなスタートを切るきっかけにしてください。
お子さんの暴言暴力に悩んで、このままではだめだ!と思われているお母さんは、ぜひこちらの無料小冊子も参考にしてくださいね。