発達障害があってもなくても、幼児の発達には知識を与えるよりも「体験」が大切…育児書でも良く見るフレーズですよね。それはなぜなのでしょうか?実は正解をしらないことで、脳はフル回転!事前情報ナシの「体験」が脳をぐんぐん発達させてくれるんですよ! |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの幼児の発達が心配なお母さんへ
日常生活で苦手なことが多い発達障害・グレーゾーンの子どもたち。
今後に不安を感じているママもいっしゃるかもしれません。 でも、大丈夫です。
発達の凸凹は、脳を発達させることで、得意なことをのばし、苦手なことの困り感を減らすことができます。
そして、子どもの脳を発達させる際の順序として、アウトプット機能よりインプット機能を先にのばすことを意識するとよい、ことが分かっています。
ここでいうアウトプット機能というのは、話したり書いたりして頭の中の情報を外に出すこと。インプット機能というのは、見たり聞いたりして情報を頭の中にいれることです。
子どもの脳と発達の関係や、発達の順序の重要性については、ぜひこちらもご覧になってくださいね!
そして、インプット機能の発達をさらに加速させるために、順番に気をつけると効果が上がる!ということがあります。
それは「知識」と「体験」の順番です。どちらが先がよいと思いますか?
最近はコロナウィルスの影響などで、外に出て遊ぶのが難しくなっています。
そのため本やインターネットなどで、知らないことを調べたり教えたりすることが、自然と多くなってしまう現状がありますね。
また、子どもに「なぜ?」と聞かれたことを説明するのに、まずは知識として教える場合もあると思います。
でも、可能な範囲でなるべく意識的に、「知識」を与える前に実際に「体験」させてみて欲しいのです。
そうすることで、子どもの脳の発達は、格段に促されます!
では、なぜ効果が違うのか、考えていきましょう。
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2.なぜ体験→知識の順番が効果的なの?
インプット機能を使っていく際に、「知識」によるインプットよりも「体験」によるインプットを先にすると効果的なことがわかっています。
それは子どもが、「知識」がなく正解を知らない状態で「体験」することで、「どういうことなんだろう?」と頭をフルに働かせることになるから。
理解しようとして様々な情報を取り込もうと脳が働くためです。
脳を使えば使うほど、ネットワークが張り巡らされて脳は発達します。
知識より体験が先の方が、子どもが自然と脳を使う状態を作り出せるということなのです。
情報が先で体験が後だと、単純記憶になってしまいますが、体験してから情報(知識)を得ると、会話の質も上がり、思考力も理解力もぐんとあがるのです。
よく知らなかったけど体験してみたらすごくおもしろかったというような場合、
「どういうことなの?」
「なんでこうなるの?」
など、自然と子どもから質問が出てきます。
それを、親子で話せば会話もはずみ、さらに本やインターネットで調べて理解することで、単に知識として得た情報よりも、格段に理解力が高まります。
特に幼い時期であればあるほど、知識を入れない段階で体験させてあげることができるので、ぜひおすすめしたいです!
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3.インドア派でもできる!お家の中での「初めて」をみつけよう
一番取り入れやすいのは、アウトドアなど体験型の遊びです。
これは、まずやってみて、後から知識を入れやすい遊びの一つです。
野山で花や木の実を見つけたり、海で貝殻や生物を探したりしたものを、後から本やインターネットで調べれば楽しいですし、会話も弾みます。
その他、そり遊び、スキー、シュノーケル、カヌー、乗馬などのアウトドアの遊びも、体験してみて初めてその面白さを実感できますね。
コースや道具などについて後から親子で話すのも楽しいものです。
アウトドアがよいとわかっていても、いつも外へ連れ出せるわけではありませんよね。
実は、家の中でも「知識より先の体験」は、できるのです!
お子さんが、小さければ小さいほど色々ありますが、少し大きくなった子どもでも、初めてのことをしてみようと意識すれば、結構あります。
小さいお子さんなら、家事を一緒にやってみるのがよいですね。
料理を一緒にやれば会話も弾みますし、食材や調理器具について後から調べたりするのも楽しいです。
お子さんが少し大きくなっても、初めてのメニューや食材に挑戦すれば、初めての体験ができますね。
また、庭やベランダで、花や食材を育てたりするのも楽しいですね。新しい植物に挑戦していくことで新たな発見ができますし、知りたいことがたくさんでてくると思います!
なお、初めての体験に不安を感じて嫌がるタイプのお子さんには、不安を除くために、事前にどんなことをするのかイメージできる程度に話しておいてあげるとよいでしょう。
いかがでしたか?子どもと一緒に体験を楽しみつつ、さらに発達も促していきましょう!
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執筆者:三島希実
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)