【お悩み相談室】発達障害の一人っ子の息子と公園に行ってもやんちゃで友達トラブルも多く疲れます。上手なコミュニケーションの取り方を教えてください!

息子は発達障害ADHDタイプの小学生1年生です。一人っ子なので私といつも一緒に遊んでいます。公園に行ってもお友達と上手に遊べなかったり、急に遠くまで走り出したり…いつも見張っているし注意してばかり。全然楽しめない自分が嫌で…コミュニケーションに問題があるのかもしれません。どうしたらよいでしょうか?

7歳・男の子のママ

うちの息子も発達障害・ADHDの一人っ子です。家で激しく動くので公園へ連れて行きましたが、そこでもトラブルが…。気分転換したいのに楽しめない状況とてもよく分かります。親子で楽しい時間に変わるコミュニケーションをお伝えしますね。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 安達若菜

 

【目次】

 

1.元気すぎる我が子が公園へ行った場合

 
 
私の息子は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)です。家でも外出先でも、常に動いていたい元気な息子。私はよく、公園に連れて行きました。
 
 
年齢の近いお子さんたちがいる公園での時間は、刺激がいっぱい!息子はハイテンションで子どもたちと遊んでいました。ところが周りが引くほど追いかけっこを続けてしまいます。もうおしまい、と言ってもやめません。
 
 
他の子が順番を待っていることを気にせず好きな遊具も独り占め。代わって欲しいと言われている声も聞こえない様子。残念ながら、だんだん子どもたちは離れていきました。
 
 
楽しく遊びたい息子の気持ちを知っているので、私は何とか子ども達を繋ぎとめようとしました。
 
 
子ども同士で遊ばせて、お母さん達で楽しくおしゃべりしているグループと、私は大違い。私は息子のそばで、ダメ出しや注意しながら、トラブルに備えるべく気を張っていました
 
 
 
 
集団の中で息子を遊ばせることは、ストレスで楽しさを感じられませんでした。
 
 

2.特性によりトラブルになるなら、環境を変える!

 
 
これらのトラブルは、ADHDの代表的な特性である衝動性によるもの。息子は自分がやりたいこと・言いたいことに対して、躊躇せずに行動してしまいます。
 
 
順番を待っている子がいるとか、相手がもうやめて欲しいと思っている、このように判断した上で行動することは、息子にとっては難しいもの。夢中で行動しているときに、他人が行動を止めるのは至難の技です。
 
 
 
 
こういった特性は脳の働きが関係しているので、やめられない本人が一番苦しいのですが、私は何度も注意していました。更に周りの方へ謝罪の気持ちを表すために、あえて普段よりもキツく息子を叱っていました
 
 
発達障害、ADHDの特性による行動の苦手さは、注意しても叱っても変わりません。その代わりに変えるのは環境とコミュニケーションです。
 
 

3.今は時期じゃない!子どもを変えないでコミュニケーションを変える!

 
 
息子にはきょうだいが居ないため、子ども達と関わりながら社会性を伸ばしたい、という思いでしたが、当時の私は、公園で過ごす時間は修行のような思い。
 
 
私が本当に望んでいることは、大切な我が子と幸せに過ごすこと!他の子ども達との失敗体験や、親に叱られることで自信喪失に繋がりそうならば、今は無理して他の子と関わらせる時期ではない割り切りました
 
 
公園は気分転換するところ!と割り切って、同年代の子ども達が来ない、遠く離れた公園へ出かけました。
 
 
 
 
人のいない公園は、周りの目を気にする必要がありません。私は息子へ注意することが格段に減りました
 
 
今までは、問題となる行動に注目して叱っていましたが、落ち着いた環境で親子二人で、コミュニケーションを学ぶことになりました。
 
 
リラックスして過ごせると、どんどん我が子が可愛く見えてきます。迷惑をかける人がいない分、基本的に息子が動きたいように動いてOK!楽しそうな表情元気な様子に注目しまくります。
 
 
息子が遊びを考えたり、何か発見したら「何なに?」「それ面白そう〜!」というように、息子の関心に関心を示しました。
 
 
鉄棒や木登り、綺麗な石を見つけるのが上手なことなど、前の状態から少しでも成長していることプラスの声かけを重ねました。私は息子へ
 
 
息子と一緒に公園にいると楽しい!
 
今、すごい幸せだよー!
 
 
と私の気持ちも伝えていきました。息子自身も一緒の時間が楽しい!と感じられるように。以前は、一方的に好きなように動いていた息子ですが、私の話を聞いてくれる時間が増えました。
 
 
こうして親子のコミュニケーションが成立し、お互いに楽しい時間を過ごせるようになったのです。
 
 
 
 
叱られ続け、友達が離れ自信を無くしていた息子は、本当は楽しいことが大好きなアイディアマン。安心して自分を受け入れてもらえれば、元々持っている良い部分がどんどん発揮され私に伝えてくれます。もちろん私はそこにも注目!
 
 
以前では考えられなかった順番を待つことについても、私へ譲ってくれるように一人動き回っていた息子が、私が疲れて休みたいときは一緒にベンチで休めるようになりました。。
 
 
こうして私たちは、のびのびと体を動かし、深呼吸して心身共に解放されるという本来の目的を達成しながら、子どものコミュニケーション力を育んでいったのです!
 
 
せっかく親子で出かけるのだから、思い切りリフレッシュしてください。二度とこない1日を楽しんで、幸せを感じられることを優先してください。
 
 
そのためには、子どもを叱って変えようとせずに、勇気を持って環境自体を変えてみてくださいね。一人っ子さんのお母さんを、心から応援しています!
 
 
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執筆者:秋村若菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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