発達障害だなんで考えたこともなかったのに。幼稚園時代にはあまり感じなかった違和感が、小学校入学を期に大きくなったことはありませんか?女の子は、その特性が分かりにくいことがあります。親子のコミュニケーションを見直してみましょう。 |
【目次】
1.小学校に入学した我が子を見ていて感じる違和感。発達障害?
2.女の子の特性は幼稚園時代には気付かれにくい部分があります。
3.親子のコミュニケーションを大事にして、ママの気づきをチャンスに変えよう。
1.小学校に入学した我が子を見ていて感じる違和感。発達障害?
幼稚園、保育園を楽しく過ごし、小学校に入学した、新1年生の女の子たち。
コロナ休校も終わり、少しずつ学校にいる時間が増え、新しい友達もできてくる頃かな、と思います。
ところが、新しい友達関係の中で、以下のような小さな違和感を感じたことはありませんか?
・自然と友達と関わることが増えているのに、本人は友達と思っていない
・話を聞いてみると、会話が噛み合っていないことがある
・他の友達の話になかなか入っていけない
こんな風に友達とのやりとりがしっくりこないと、学校に通う意欲も半減してしまいますよね。
でも、幼稚園・保育園時代にはほとんど感じなかったことが、小学校に上がって急に気になり始めることは、女の子には起こりうることなのです。
2.女の子の特性は幼稚園時代には気付かれにくい部分があります。
幼児期に過ごす、幼稚園、保育園。
友達との関わりは、先生やママなどの大人を介して始まっていきます。
双方の意図を汲み取ってくれる大人が近くにいるので、コミュニケーションもスムーズですよね。
少しずつ子ども同士の関係に移行していっても、お互いのことをわかり合ってきた経験の積み重ねが活きてきます。
しかも、一見穏やかな女の子や、自分のことは自分ででき、しっかりとしているように見える女の子の場合、お母さんも特に気にすることがないですよね。
また、集団生活の中で、目立つトラブルもなく自然に輪の中で過ごし、皆と共に行動できていたら、先生も特に個別の対応をすることが少なくなります。
そう、周りも、本人も困り感がない状態では、その特性に気が付きにくいのです。
ところが、小学生になると、大人の目が一気に遠くなります。
入学して一新された関係性の中でも、自分たちで会話を繰り広げながら遊ぶ、となるとハードルが上がりますよね。
また、女の子特有の会話は、話題がコロコロと変わったり、同じグループの子にしかわからない内容だったりすることが増えてきます。
そんな中で本人が感じた居辛さ、気まずさや周りの大人が感じた違和感は、見逃してはいけないんです。
3.親子のコミュニケーションを大事にして、ママの気づきをチャンスに変えよう。
毎日お子さんを見ているママの気付き、違和感は、小さなものでも、確かなものです。
気付いたときがチャンス!
家庭での、親子のコミュニケーションを大事にしていくことで、お子さんの困り感を解消して力が発揮できるようにしませんか。
私のオススメは、文字のない、もしくは少ない絵本です。
赤ちゃん向けのものではなく、細かくいろいろなものが描かれているものがいいと思います!
よくある、「ウォーリーを探せ」的なものでもいいですね。
もちろん、普通に会話をするだけでも、コミュニケーション力は育ちます。
でも、もし、新しく入学した学校でなんらかのストレスを抱えているとしたら、学校の話題ではあまり盛り上がれませんよね。
お子さんの好む絵本ならば、リラックスでき、会話がしやすいです。
例えば、子どもに大人気の、『おしりたんてい』!
見開きでたくさんのキャラクターが描かれているページがあります。
よく見ると、いろんなことが起きていますし、いろんな表情をしています。
「何してるのかな?」
「なんでこの子、怒ってるんだろう?」
こんな風に、登場人物のしていることや気持ちを想像し合う。
そうすると、一緒に同じ絵を見ながら会話をしているので、簡単に分かり合える安心感を感じることができます。
また、絵という視覚的に共通のものがあることで、注意をしっかり絵に向けることができ、話が飛び過ぎて会話が噛み合わなくなることを避けられます。
ぜひ、試してみてくださいね!
ママとの楽しいおしゃべりの経験を通して、お子さんのコミュニケーション力を育てていきましょう。
お子さんの発達につながる親子のコミュニケーションをたくさん公開中!
執筆者:原しおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)