発達障害ADHDの子どもは、順番やルールが守れないことがあります。そのため、お友達と仲良く遊べなかったり、トラブルに発展してしまったりすることもありますよね。順番やルールを守れるようにするコツや遊びをお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害ADHD傾向の元気いっぱいな息子
我が家の現在小学校5年生の息子は、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向です。
低学年くらいまでは、とにかく元気いっぱいでわんぱくな子でした。自分の興味がある楽しいことが大好きです。
発達障害ADHD傾向の息子は、順番やルールが守れなかったので、お友達とうまく遊べないことが多く、喧嘩になってしまうことがありました。
具体的には、
・遊具の列に並んでいるのに順番を抜かす
・人の会話中に割り込む
・ドッチボールでは、ボールが当たっても「当たっていない」と言い張る
・遊びのルールを守らずに勝ちにこだわる
・ブランコで決められた回数より多く遊ぶ
などがありました。
私は、公園や外へ遊びに行くときは、トラブルを起こさないように気をつけて見ていなくてはいけませんでした。
学校でお友達とのトラブルがあり、先生から電話がかかってきたこともありました。
私は、息子の行動が理解できなかったので、トラブルがある度に息子を叱っていました。
私が、しつけなければと焦っていたのでガミガミしていたんです。結果、息子は次第に反発的になっていき、負のスパイラルに陥っていました。
2.どうして順番・ルールが守れないの?
小学校入学前は、ルールなど理解ができていないこともあるかもしれません。
しかし、小学生になっても順番・ルールが守れないと「うちの子、大丈夫かしら…」と心配になってしまいますよね。
発達障害ADHD傾向の子どもは、どうして順番・ルールが守れないのでしょうか。
それは、発達障害ADHDの特性が関係しています。多動性・衝動性があり、自分の行動が制御できないからです。
そのため、
・落ち着きがなく動き回っていることが好き
・じっとしていることが苦手
・好きなこと興味があることは、早くやりたい、たくさんやりたい
という困りごとに繋がってしまうのです。
脳の特性なので本人もどうすることもできなく、本人が1番辛い思いをしています。
脳の特性ということは、親が叱って直ることではないんです。発達障害・ADHD子どもを、叱ることは何もメリットはありません。
脳の発達を加速する工夫を大人が仕掛けていきましょう。脳が発達することによって、困りごとを小さくしていくことができます。
3.家で楽しくできる順番・ルールを身につける遊び
順番・ルールが守れない発達障害・ADHDのお子さんは、まずお家でお母さんと一緒に順番・ルールを守る経験を積んでいきましょう。
発達障害ADHD傾向の子どもは楽しいことが大好きなので、遊びの中で順番・ルールを身につけていくことがおすすめです。
では、遊びを2つご紹介します。
◆①ボードゲーム
定番ですが、家族でトランプなどのボードゲームがオススメです。楽しみながら順番やルールを守ることで、より定着しやすくなります。
もし、順番を間違えてしまったら「あれ⁉︎お母さんの次は誰だっけ?」と本人に少し考えさせるような声かけをしてくださいね。
そして、順番やルールが守れているときは、チャンスです!お母さんが、「順番守れているね!」やグッジョブサインなどして、見逃さずにこまめに褒めてあげましょう。
小さな成功体験を積むことで適切な行動が身につきます。
勝つことや1番にこだわる子には、たくさん勝たせてあげてくださいね。勝つ経験をたくさん積むことができると、執着がなくなっていきますよ。
◆②だるまさんがころんだ
発達障害ADHD傾向の子どもは、自分の動きを制御することが苦手です。意識して、一旦止まることを身につけていきましょう。
「だるまさんがころんだ」や「けんけんぱ」などのように、遊びの中で動きを静止する遊びがオススメです。
我が家の子どもは、「だるまさんがころんだ」が、大好きです。通常のだるまさんがころんだだけではなく、アレンジ編もできますよ!
例えば、後ろ向きやつま先立ち、スキップでやるルールを加える。室内なら、はいはいでやるなど、お子さんの様子に合わせて、安全第一でトライしてみてください。
止まることを意識させたいので、
「上手に止まれているね!」
「その体勢でよく止まれたね!」
など声かけをしてくださいね。
お母さんの声かけが、お子さんの成長を加速させますよ。
さて、我が家の息子は、今では順番・ルールが守れるようになり、お友達とのトラブルもなくなりました。
発達障害ADHD傾向の子どもも、順番・ルールが守れるようになると、お友達とより楽しく遊ぶことができると思います。
ぜひ、お母さんとのコミュニケーションを大切にしながら、ボードゲームやだるまさんがころんだをやってみてください。
ルールが守れない、待てないなど我慢できないお子さんの対応は、こちらもぜひお読みください。
発達凸凹の子どもの「困った!」が改善するお母さんの対応をお伝えしています!
執筆者:高嶋ともこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)