「子どもが不登校になったら勉強しなくなった」という不安を抱えるお母さんがたくさんいます。不登校中の勉強はどうしたらよいのでしょうか。学校の先生にはできない、お母さんだからできる勉強の導入方法をお伝えします! |
【目次】
1.不登校で1番心配なのは?
不登校や不登校傾向のお子さんをお持ちのお母さん、
「子どもが不登校になり勉強を全然していない、将来お先真っ暗かも…」
と心配になりますよね!
・大学に入るためにはいい高校へ
・いい高校に入るためには、中学校で勉強を頑張る
・中学校で頑張るには、小学生からコツコツ勉強を積み重ねる
それが私たち親世代にとって、将来に向けての当たり前の価値観だったと思います。
我が家にも不登校の子どもがいます。私は、息子が不登校になるまでは「不登校になっても家で勉強すれば問題ない!」と思っていました。
そんな私の考えとは裏腹に、我が家の息子は不登校になってから全然勉強しなくなってしまったのです!
今回は、勉強をさせなきゃと焦った私がたどり着いた、不登校の子どもの勉強法をお伝えします。
2.無理に勉強させると…
「将来のために学校の勉強は大事!嫌でもとりあえずやっていれば役に立つんだからやったほうがいい!」
という考えだった私は、学生の頃から勉強することがあまり苦ではありませんでした。
そんな「勉強はするべき!」という固定観念の強かった私は、勉強に関して数々の失敗をしてきました。
・担任の先生から「しっかり取り組んで勉強が遅れないようにしてください」と言われてもらったプリント類をやらせたり…
・某有名通信教材をとって「これなら家で勉強できるはず!」と期待したり…
・発達障害など、脳の特性がある勉強嫌いな子どもに対応している塾を見つけて息子を誘ったり…
世の中には不登校になっても勉強は好き!と自宅でコツコツ勉強するお子さんもいます。しかし、我が家の息子はそんなタイプではありませんでした。
学校を休んで元気を取り戻していたのに、勉強をさせるとまたエネルギーが下がってしまい、振り出しに戻ってしまいました。
そして「僕は勉強ができないんだ…」と自己嫌悪。
繊細なお子さんは、お母さんの心配な気持ちも受け取りやすいです。そのため、エネルギー切れの状態でもやろうとしてくれるかもしれません。しかし、 やみくもに勉強するよりも大事なことがあるんです!
3.不登校の子どもの気持ち
不登校になった子どもは、勉強に関してどう考えているのでしょう?
最初は学校を休むことで苦しさから逃れられて安心できるのですが、次第に周りの子と違う道に来たことを不安に思っていきます。
不安なのはお母さんだけではない。不登校になった子どもも不安なのです。
大人の立場で考えてみましょう。
例えば、大事な役割を担っていた仕事をしていたのに頭痛や目眩、腹痛など体調不良になり、日に日に悪化してもう起きることもできない…という状況になったら、どうでしょうか?
自宅でバリバリ仕事できそうでしょうか…?私は無理だと思います!
そんな時、職場の上司や同僚にかけてもらいたい言葉はどんな言葉でしょうか。
「きっと、またチャンスはある。まずは体を休めてしっかり回復したら頑張ろう!」と言ってもらえたら嬉しいし、きっと回復後も頑張れそうな気がしますね。
不登校になった子ども達へも同じように考えてください。
お母さんはまずは子どもがしっかり元気になれるように好きなこと、興味のあることをたくさんさせてエネルギーがたっぷり充電できるようにしてあげましょう。
4.遊びが勉強への近道だった!
現在、息子はフリースクールに週数回通い、残りの平日は自宅で過ごしています。そして、いわゆる学校でするような勉強はほとんどしていませんし、させようとも思わなくなりました。
だからといって諦めたわけではありません。子ども自身をよーく観察して遊びの中から得られる学びの要素が多い‼︎と気づきました!
子どもは誰でも、「これもっと知りたい!学びたい!」という気持ちはあるんです。
息子は、好きな作者さんの本を読んで、都道府県や日本各地の風習、歴史について学んでいます。その知識は大人の私でも追いつかないレベルです。
また、ブログを作り、フリースクールで過ごしたことや日々感じたことをコツコツと執筆をしています。使用した漢字が合っているか、文章の書き方が間違っていないかなどを私と一緒に確認しながら綴っています。
学校の作文は大嫌いだったのに、ブログだと楽しく書くことができるようです。
また、電子系の工作をして電気やものが動く仕組みについて考えることもあります。
宝くじが当たったら家族でどうやって分けようかな?とひたすら色んなパターンで計算するなど、自分で楽しみながら考えることは苦ではないようです。
学校から図工の教材をもらって自宅でやってみることもあります。
学校でのテストでマルをもらえるような勉強の仕方ではありません。しかし、自分で「知りたい!もっとわかりたい!」と思って学んでいる子どもの姿はとても楽しそうです。
どんな子どもでも、好きなことってありますよね?ゲームが好きだったら、ゲームの中に出てくる英語や自然について親子で話してみるのもいいかもしれません。
ペンで絵を描くことが好きだったら、油絵に挑戦してみたりパソコンでイラストを描いてみたり興味の幅を広げていくこともいいまもしれません。
「学校へ行きたくない、勉強したくない」という子どもは、「学校での勉強の仕方が合わない」だけかもしれません。
自分にとって楽しめる学習をし続ける中で、やりたいことが見つかり、試験やテストが必要となった時に「勉強しよう!」と自ら思える心のエネルギーを高めてあげることが必要です。
お母さんが、じっくりと我が子を観察するだけで、自宅で子どもの学びを支援してあげることができます!
不登校…勉強しない…どうしよう…と悲観する必要はありません。
お母さんが子どもの特性を理解し、発達を促進させるコミュニケーションや学び方を考えることで、子どもは皆成長していきますよ。
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)