足りなかったのはこれだけ!不安が強い発達障害の子どもが、安心できるママの対応

はっきりしない「不安」を色々訴える発達障害の子どもの対応に、悩んでいませんか?強い不安には発達の遅れが関係している事があります。子どもの漠然とした不安に対して、安心を与える対応をお伝えします。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもの不安対応に困っていませんか?

 
 
小学生のお子さんが色々な不安を訴えてきて対応に困っているお母さんはいらっしゃいませんか?
 
 
子どもはいろいろな不安を訴えてきます。
 
 
「授業で、あてられたらどうしよう」
 
「友達に、何をいわれるかわからないから怖い」
 
「突然先生がお休みになったらどうしたらいいかわからない」
 
 
 子どもの訴える不安はさまざまで、先のことを妄想して不安をつくりだすこともあります。
 
 
 
 
お母さんにとっては些細なことなのに、子どもが不安を訴え続けると、お母さんは「どうしてだろう?」と理解に苦しみますよね。
 
 
「自分の愛情のかけ方が十分でなかったのかな?」
 
「自分の子どもへのしつけがよくなかったの?」 
 
 
子どもの情緒が安定しない原因を、自分のせいではないかと思ってしまいがち。
 
 
 今回は、不安が強い原因と、お子さんに「安心」を与える対応をお伝えします。
 
 
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2.子どもの不安には発達の遅れが関係している?!

 
 

◆人を支えにできるタイミングが遅い

 
 
子どもは、不安や恐怖を感じた時に、親のような身近に世話をしてくれる人に、スキンシップやコミュニケーションを通じて守ってもらいます。
 
 
その守ってもらう体験を通してチャンレジする力やストレスに耐える力を身につけるのです。
 
 
多くの場合、まずは親が守ってくる支えとなり、次に保育士、先生などの大人、そして友達を支えにして、不安に対応できるようになっていきます。
 
 
発達障害の子どもは、人を安心の支えにして、不安に対処にすることができるようになってくるタイミングが、定型発達の子より少し遅いのが特徴です。
 
 
発達障害の子どもがまだ他人を支えにすることができていない時期に、親の支えなしに学校で一人で対応しなければいけない。これが不安になりやすい理由の一つとなります。
 
 
 
 

◆その他の脳の特性

 
 
また、その他にも発達障害の子どもには、こんな傾向があります。
 
 
・ネガティブな事を記憶し、忘れづらい 
 
・先の見通しがつかない事が苦手 
 
・感覚過敏があり、光や音などを必要以上に強く感じ取ってしまう 
 
 
 これらの特性のため、不安になりやすいのです。
 
 
特性は脳が大きく関係しており、脳が未熟であるため、不安になりやすい傾向をもっているのです。
 
 

3.褒めるだけでは安心は育たない?

 
 
我が家の小学生の息子は、以前学校で友達とのトラブルをきっかけに不安が高まった時期がありました。
 
 
その相手が学校からいなくなっても不安はおさまらず、ささいなことで泣いていた時期がありました。
 
 
それまでは、私は子どもを褒めることを意識していました。
 
 
「あいさつ、上手にできてたね」
 
「靴そろえてくれたの、嬉しいよ」
 
 
些細なことでも褒める。
 
 
そんな褒めの積み重ねが子どもの心を安定させると思っていたのですが、実際にはあまり変わりませんでした。変わらない現状に、何が足りないのだろうと思っていました。
 
 
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3.子どもに安心を与えるコミュニケーションのコツ

 
 
褒めているのに子どもの不安を和らげることができない日々に悩んでいましたが、ある対応を加えてから、短期間で心が安定し、不安で泣くことが減少したのです!
 
 

◆ことばで繰り返す

 
 
例えば、ルールで決めた時間外に子どもが「いま、ゲームやりたい」と言ったとします。
 
 
お母さんは、「今はゲームの時間じゃないよ。」とすぐにルールを伝えたくなると思います。
 
 
そうやって、ただ、ルールを伝えられただけでは、不安の強い子どもは「自分の気持ちは、わかってもらえなかった」と感じて、受け入れられない不満や不安を強めてしまいます。
 
 
こんな時は、「ゲームやりたいんだね」と子どもの気持ちや考えをひとまず言葉でうけとめます。
 
 
これを「受容」といいます。
 
 
その後で、「今は時間じゃないよ。(非受容)晩御飯たべた後にやっていいよ。(見通しをたてる)」と親の意見を続けます。
 
 
気持ちや話を聴いてもらった上で要望を断られると、聴いてもらえていない状態で断られるよりは、「拒否された」「否定された」などの感じ方が薄くなりやすいと言われています。
 
 
受け入れられない意見でも、まずは、子どものいった事を、親が受け止める事が大切です。子供が意見をうけとめられた体験をつむことで、子どもの気持ちが安定してきます。
 
 
 
 

◆感情に焦点をあてて、話をまとめる

 
 
 例えば、子どもが友達とのトラブルを説明してきた場合、
 
 
「友達に悪口いわれたから(出来事をまとめる)、悲しかったんだね(感情)」と 子どもが感じている気持ちに焦点をあてて、子どもの話をまとめます。
 
 
 気持ちに焦点を合わせる事で、わかってもらえたという感覚が高くなります。
 
 
 子どもの感じている事と合っていれば、「そうなんだよ」とさらに話を続けてくれます。
 
 
 子どもが、心にあるモヤモヤした気持ちを、言葉にすることで、気持ちがおちついてきます
 
 
いかがでしたか?
 
 
実は、私は子どもの考えを受け止める前に、自分の正論を語る傾向がありました。私のように、つい子どもの話を確認せずに反論してしまったり、自分の正論を伝えてしまったりするタイプのには、特にオススメです。
 
 
お母さんとの日々の会話で、話を聞いてもらえる感覚と体験を積み重ねていきましょう。
 
 
受け入れられたと感じる子どもが、自分の気持ちを言葉で伝えられるようになってくると、不安との付き合い方もうまくなっていきます。
 
 
不安になりやすい子どもに「安心」を、毎日のコミュニケーションから作っていきましょう!
 
 
感覚過敏で原因で不安になり、学校で環境調整が必要な場合は、こちらの記事を参考にしてください。
 
 
 
 
不安な発達障害の子どもが、小学校で「安心」して過ごす方法はこれです!

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執筆者:森富 ゆか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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