不安の強い子にとって、自分のわからない事をされてしまう歯医者さんには恐怖心があるかもしれません。行かないことはできても、虫歯ができていないか心配ですよね?そのような子でも、安心して歯科検診を受けれるようになる対策をお伝えします! |
【目次】
1.不安の強い娘は歯科検診を受けれないほどの抵抗
2.子どもの特性が恐怖心の要因だった
3.これで解決!お母さんの行動が安心して受診できるポイント
➀歯医者さんへ事前に困り事を伝えておく
➁子どもが安心できるメリットのある声かけ
➂ご褒美の用意
1.不安の強い娘は歯科検診を受けれないほどの抵抗
皆さん毎日、歯の健康を保つためや虫歯にならない為に歯磨き頑張っていますよね!
中には、お子さんへ虫歯を作らせたくなくて歯の定期健診へ定期的に行かれる方も多いのではないでしょうか?
しかし、歯科の雰囲気や恐怖感からスムーズに受診ができないお子さんに悩んでいませんか?
不安の強い子にとって、色々な器具を使って口の中で何をされるかわからない歯科検診への抵抗を抱くことは無理もないことでしょう。
私の娘は、あらゆることに対して不安の強さがピークに達していた小学4年生の頃から、学校の歯科検診の受診も怖くてできなくなりました。
娘は発達障害自閉症スペクトラム(ASD)のグレーゾーン・HSC気質。とても敏感で不安が強く繊細な子です。
学校の歯科検診への抵抗もありますが、一般の歯医者さんへも強烈な恐怖心がありました。
けれど、小学生高学年になり仕上げ磨きもしなくなっていたので虫歯になっていないかな?と、親としては心配でたまりません。
なぜなら、もしも虫歯の治療をしなければいけなくなると、歯科検診すら恐怖を抱いている娘は平穏でいられるハズがありません。
予測できないことに不安を抱きやすく、虫歯の治療を今までしたことのない娘にとって、治療は更に重大な事態なのです。
2.子どもの特性が恐怖心の要因だった
不安の強さは、環境的なストレスが引き金で影響してくることもあります。
娘は当時、登校渋りもありましたので心の余裕もなくストレスからの不安の強さの影響は大いにありました。
もう1つ、発達障害・グレーゾーンの子は嫌な記憶が残りやすい特性があります。
2年前に歯医者さんへ行った時、妹のグラグラした今にも抜けそうな歯を大きなペンチで抜く場面を娘は見てしまいました。
娘には、歯を大きなペンチで歯を抜くシーンが恐ろしい記憶として鮮明に記録されたようです。
娘自身も歯の抜け変わりが頻繁な時期なので、自分の歯もあの恐ろしい大きなペンチで抜かれてしまうかもしれない…。
と、恐怖心から歯医者さんへ行くことを強く拒むようになったのです。
もしかすると、一度でも虫歯を経験することで歯医者さんへの必要性を前向きに理解していく子もいるかもれません。
けれど、発達障害・グレーゾーンの子にとっては、嫌な記憶がある上に更に虫歯での辛い経験や治療を重ねてしまうと抵抗をより強めてしまう要因になり得るのです。
恐れを抱いていた娘はどうなったのかというと、3つの対策をすることで2年ぶりに歯医者さんへ行くことができました。
どのような対策をして受診することができたのか、これからご紹介していきます。
3.これで解決!お母さんの行動が安心して受診できるポイント
私がやったことは、お母さんが必ずできる3つの対策です。
◆➀歯医者さんへ事前に困りごとを伝えておく
今まで何事もなく何度も定期健診へ通っていたのに、改めて娘の困りごとを伝えることは正直私自身の勇気が要る行為でしたが、伝えておいて正解でした!
・不安が強い子なので受診することへの抵抗が強い状態
・見通しが立たないことに対しての不安があるので、やることをその都度伝えながら診療をお願いしたい
このことをお願いしておいたお陰で、1つ1つ丁寧な説明を受けながらすすめてもらえることで娘は納得しながら安心して診療を受けることができました。
◆➁子どもが安心できるメリットのある声かけ
約2年間先延ばしにしてきた歯科検診ですが、決して脅しで行かせようとするのではなく本人が納得して行動へ移せるように心がけました。
「〇〇ちゃんの歯が虫歯になっていたらお母さんは心配だから、歯医者さんへ行って診てもらったら安心するよ」
「早く診てもらう方が、もしかしたら治療もしなくて大丈夫になる可能性もあるよ」
「お母さんから歯医者さんへ、〇〇ちゃんへ確認しながら診療してもらうように伝えてるから、無理やりなにかをされることは絶対にないから安心してね」
という内容を伝えながら、私自身の記憶の範囲内で当日する内容を何度も一緒にシュミレーションしました。
この声かけで、随分娘の抵抗も和らいでいきました。
◆➂ご褒美の用意
歯医者さんへ行くことがお楽しみになるご褒美!これはぜひセットで用意してあげたいですね!
娘の場合、ハマっているマンガの続編を買う約束をしました。
ご褒美のお陰で、不安半分、楽しみ半分の状態にまで気持ちを変えていくことができました!
もちろん、当日も不安でいっぱいです。診療中は、付き添いながら1つ1つ肯定の言葉がけも大切です。
大好きなお母さんが側に居る安心感と、「横になれたね!」「歯のお掃除できたね!」と、こなせたことをしっかりと褒めて自信を付けてあげることで、不安は随分と緩和されるのです。
歯科検診の予約から当日の診療中、そして診療後のご褒美まで丁寧に子どもへ向き合った対応をしていくことで、娘には安心感が芽生えていきました。
歯医者さんの丁寧な診療の力もあり、それ以降は抵抗がグンッと激減してすんなりと受診することが可能になったのです!
少しずつ、不安材料を減らしてあげることからスタートしてみてくださいね!
小児歯科の中には、タブレットを見ながら診療できるよう工夫されるなど、様々な通いやすい工夫をされている歯科は沢山あるようです。
お母さんにもできそうなこと、かかりつけ歯科へ事前にお願いできそうなことをぜひ見つけてみてください!
不安や恐怖心を和らげる対応を多数掲載してます!
執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)